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決断

台座はもうすぐ

ソードリーフの草原を上がっていく。 

私はヒューイ殿下に抱っこ状態

綺麗なお顔が近くにあり心臓に悪いです。

この丘で初めて会って絵本に出てくる王子様のようでドキドキしましたが、10日程過ごしてヒューイ殿下の為人が分かってきました。


ヒューイ殿下は”ど”がつく真面目人間。責任感が強く意思が堅いタイプ。誠意持ち人に接する事が出来るけど、真っ直ぐ過ぎてちょっと残念になる事も多い。嫌いにならないけど面倒臭い事も多い。


多分、思い人がいるけど婚約者が居ない自分が乙女をの相手を勤めるべき!っという信念で行動している。でもそれは私にもヒューイ殿下にも幸とはならない。きっと殿下の思い人は真っ直ぐで不器用な殿下を理解してくれる人。

だから今日リリスの話が終わったら、”乙女の相手”

から解放してあげたい。思い合っている人と幸せになって欲しい。

私はヒューイ殿下の友達にはなれても伴侶は無理そうです。


まっすぐ前を向いて歩くヒューイ殿下をお顔を見ながらそんな事を考えいた。


直ぐに台座が見えて来た。台座の周りに男性が2人います。1人は召喚の時に居たオーランド殿下。

っという事はもう1人の男性はモーブル王国の王族の方かぁ…

『あれ⁈』フィラ陛下は来ていない。まだ?


台座に着くと各自挨拶となった。

まだ抱っこから解放されず居た堪れなくなってきた頃、何処からともなくリリスの声がする。


『多恵!ありがとう。皆を集めてくれて』周りを見渡すけど姿はない。挙動不審な私を見てヒューイ殿下が…


「多恵殿何かありましたか?」

「リリスの声が聞こえるのですが姿がなくて…」


皆んな一斉に周りを確認する。…がやはり居ない。

するとまた聞こえて来て


『ごめんなさい。そちらには居ないわ。私の声は貴女にしか聞こえないの。このまま聞いて頂戴。』

リリスの声に無言で頷いた。


『各国代表に話す前に貴女にまだ伝えていない事があるから、先に貴女と話したいわ。彼等に説明し台座近くで待ってもらって頂戴。

但し、待っている間は台座に触れない事。また、貴女がこちらに来ると、彼等の目には消えたしまったように感じるけで、慌てず待って居て欲しいと』


リリス了解です。


「あの…今リリスからコンタクトが有って、先に私と話したいそうです。台座からリリスの元に行きますが、皆さんの目には消えた様見えるそうです。慌てず待機して欲しいとの事です。

また私がリリスのところに行っている間は、台座に触れてはいけないそうです。よろしくお願いします。」まだヒューイ殿下に抱っこされたままなので、頭をペコっと下げた。


皆さんの了承を受けてヒューイ殿下に台座の上に下ろしてもらう。


『あれ⁈』目が霞んだと思ったら辺りが暗くなった。ここ見覚えあるドアがあった所!初めて来た場所だ。


『多恵…』呼ばれて振り返るとリリスが立っていた。


ヒューイ殿下は嫌いじゃないけど…決断した多恵でした。

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