女神の乙女
2人目のイケメン登場。
見上げると翡翠色の優しい瞳と目が合う。
『!! めちゃイケメン!』
「我が王国をお選びいただき御礼申し上げる。
まずはここから城へ移動します。
詳細は道すがらご説明いたします。
私はヒューイ・カイ・アルディアと申します」
「あの!助けていただきありがとうございます
私は川原多恵といいます。
あの…もう大丈夫です。下ろしてください」
『こんなイケメンに抱っこって心臓に良くない。それにおばちゃん重いよ!腰やっちゃうから早く下ろして!』心で叫ぶ。
「いえ… 貴女の足ではこの草原は歩けない。このまま馬まで移動します」
『歩けないってどーゆう事?』多分いま私変な顔してる。彼は私の表情を察してくれた様で説明を始めた。
「この辺一帯の草は”ソードリーフ”といい、見た目に反し葉は薄く硬い。触れると切れます。私が履いている様な皮のブーツでないと歩くのは無理です。貴女は何も履かれていない」
彼の説明を聞き地面を見た。黄緑色の笹の葉の様な葉だ。見た感じ危険は感じないけど…
自分の足元を見た。あっ素足だ!痛いのは嫌だから彼の言う通り大人しく運ばれよう
「痛いのは嫌です。重くてすみません。よろしくお願いします」
彼は目を見ひらき「お任せ下さい」と優しく微笑んだ。
「我がの運命の乙女。我が名は オーランド・レックロッド 必ず貴女を迎えに行く。待っていて欲しい」
背後からから声がした。
振り返るとそこにはまたイケメン。藍色の少し癖のある短髪にルビー色の瞳の青年がいた。
じっとこっちを見ている。
「チッ!」
『あ!ヒューイさん舌打ちした』
「貴殿は女神の乙女召喚ルールを破った。貴殿に乙女と接する資格はない」
『?? 女神の乙女??』
また分からない事出てきた。
次はやっと状況説明に入ります。