表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/442

指輪

出会った男性は誰ですか?

謎の彼が去って唖然としていたら、ロイドさんとジュードさんが慌てて駆け寄って来た。

「多恵様!大丈夫ですか⁈一瞬姿を見失ったのですが…」すごく焦ってる。


「…私もよく分かりません」


ロイドさんとジュードさんは警戒レベルMAXで「多恵様。お部屋にお戻りを」部屋に強制送還されます。


ジュードさんは部屋に戻る途中で他の騎士さんに何か指示をしていた。部屋に戻ると扉の前に今日の当番じゃない騎士さんがいる。

不思議に思いながら部屋に入るとアーサー殿下がいた。侍女のライカさんとエレナさんは緊張した面持ちで部屋の隅に控えている。


何かありましたか?


アーサー殿下にソファーに座る様に促され着席するとライカさんがお茶を淹れてくれた。

アーサー殿下が指示し侍女の2人は退室した。

私の後にはロイドさんとジュードさんが控えている。


アーサー殿下が騎士の2人に何があったか聞いている。私はなぜアーサー殿下が来てるのか理解するのに時間がかかった。

そうか!私の護衛は第1騎士団でアーサー殿下が団長だ。一瞬とはいえ護衛対象を見失った。何も?無かったとはいえ問題みたい。それに私一応女神の乙女だし。


緊迫した空気の中、のんきにお茶を飲んでいた。

オリーブの木で会った彼は謎だけど、何故か恐怖心は無かったのだ。…男前でタイプだったからじゃ〜無いよ!


眉間に皺を寄せたアーサー殿下が

「多恵殿何があったのですか?」と聞いて来た。

私はあったことを時系列で話す。

出会った彼の特徴を話したらアーサー殿下は目を見開いた。髪が指輪になったと右手を見せると、左手を額に当て考え込んでしまった。

部屋の中の沈黙が重々しい。どうしていいか分からず、後ろの2人に視線を向ける。

2人の表情は固い。誰か話し出すまで静かにしておこう。ふと右手のピンキーリングを見る。これって外せるのか試したくなって外してみる。

『ん⁈』抜けなかった。キツくて抜けない訳では無く、はまった位置から動かないって表現が正しい。


ふと指輪を回した。その瞬間私の周りに光の玉が浮遊し始めた。その光の玉は何故か暖かく部屋の重い空気が解消されていくようだ。光の玉に癒されているとアーサー殿下が私を真っ直ぐ見ている。 


「やはり妖精王か…」アーサー殿下が呟いた。

すぐに侍女を呼び紙とペンを用意させ、何か書き出した。書き終えると部屋外の騎士を呼び、書き終えた紙を渡し指示を出すと、指示を受けた騎士さんはすぐ部屋を出て行った。


その様子をぼんやり見ていたら


「多恵殿。お疲れのところ申し訳ないが、今から陛下にお会いいただく。ロイド、ジュードもお前達も一緒に来い。」


「今からですか⁈」ちょっと疲れてますが私…


「お疲れなら私が抱いてお連れしましょう!」真剣な面持ちで言う殿下。


『!!』


「歩くの遅いですが、自分で歩けますから」と断ると、直ぐに手を差し出されてエスコートされてる。


『もぅ行くの⁉︎』茶菓子食べときゃよかった。


すみません!意味分かりません!誰か説明して下さい。

あの彼は妖精王?

次話で詳細がわかります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ