陛下ー3
少し重い話です
「多恵殿の世界では争いは無いのか?」唐突に質問される。
「いえ…あったし今もあります」
「進んだ文明や知識があってもか?!」意外そうに陛下は聞いてくる。
「はい。箱庭の住人も私の世界の人ですが人間は欲を持っています。より好くなりたいと思うと欲し求めるようになります。初めは小さな口論から最後は殺し合いまで。私の世界では数百国存在し人種・宗教・文化がみんな違うので、考え方も多種多様です。その分意見の相違が起こり易く歴史をみても戦無しで歴史は語れません。
しかし、歴史を学び理解し合う事で争いでの武力は減ってきています。
今だ争いが続いている国や地域もまだありますが、有識者が解決するべく尽力されています。私がいた国は過去に大きな戦があり国民も国も大きな傷を負いました。しかしその事を教訓に今は争いのない平和な国になっています。
リリスに聞いたところロナウドの召喚の時以降は大きな争うは無いと聞いています。各国の王達がロナウドの件を教訓に尽力されてきたのでしょう。」
「そのとおり。他国の王の気持ちは分からぬが歴代のアルディアの王は自国と民を愛し、リリスの箱庭の安寧を願って国を治めておる。」
「ご立派です。」この国の人は穏やかな人が多いなぁ…
真面目な話をしばらくしていて、ふいに陛下が聞いてくる。
「女性にお聞きするのは失礼な事とは重々分かっておるが、多恵殿はお幾つなのだ?」おお・・・歳ですか?!一応リリスの設定どおり。。。
「17歳だと思います」
「…自分の年齢になぜ疑問文なのだ?」あっやっぱり突っ込まれた。
「あまり年齢を気にした事無いので・・・」曖昧にごまかす。
「いや…そなたと話していると儂と同じくらいに感じる。そなたの世界の人はみな若い頃からそんなに落ち着いておるのか?!」 『陛下!正解!』 ご察しのとおり陛下とほぼ変わりませんよ私。って言うか多分私の方が年上です。
「私の国にでは義務教育という制度があり、生まれや育ちに関係なく7歳から15歳まで国の定めた基準の教育を受けています。それが影響しているのでは?自分自身はまだまだ未熟と感じていますが。」少し謙遜しておこう。
「平民でも教育を受けるか?」
「私の国に身分はありません。法の下みんな平等です。だから裕福な人も貧困層も平等に学べるのです。故に世界の中でも高い識字率をもっています。」
「それはすごい。また後日話を聞かせてくれぬか?!」陛下すごいキラキラした表情しています。なんか可愛い!陛下は『やんちゃさん』決定です!
はじめは苦手意識があったけど、案外話が盛り上ってます。やっぱり歳が近いからでしょうか…内緒ですけどね~
その後も陛下に色々質問を受けていると、ヒューイ殿下の来室を知らせがあった。陛下が入室許可を出すとヒューイ殿下が入室される。今日もキラキラ王子です。
「陛下、多恵殿そろそろ4刻になります。お部屋の移動を…」
あ~お昼だ!どんな料理がでるのかぁ・・・朝食の感じだと食文化はあまり元の世界と変わりなさそうだ。『期待大!!』
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