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08話 雑用メイドルートは回避されました


「即答!?」


 ためらう必要がないから即答したんだけどエヴァがのけぞった。小柄だからちょっとかわいいかも。ちなみに私の身長は16×センチですコンチキ。


 エヴァは驚いているけど、後ろの二人は当然という顔をしている。


「だって私の身体強化の事は他の同級生転移者や貴族も知ってるでしょ? 欲しがられて数百人体制で捜索されれば私もいつか負けて誰かの配下にされるじゃない。それなら自分から友達のところに行った方が良いよ。仲間になるなら戦うのは当たり前だよね」

 能力があるのに戦わないなんてありえない。


 張り詰めた雰囲気のエヴァが唐突に力を抜いた。


「そう、戦うの……はぁ。負けね。私の」


 うん?


「負けってなにが?」

 こっちの質問に答えずにあーうーと落胆し続けているエヴァの後ろでアルマとトビトが拳をぶつけ合っている。


「お前がなにもしないで良いって言葉に釣られるか賭けをしてたんだよ。俺とトビトは戦う方にかけてた」


 そんな内容!? 

「じゃあ戦わなくて良いっていってた最初のスカウトも演技?」


 アルマが非常に爽やかな表情をしている。

「まぁお前が戦うのを選ぶって信じてたよ」

 

 どういうことだろう? 元の世界で私はそんなバトルジャンキーじゃなかったよ?


「おかげで公爵令嬢のメイド姿が1週間見放題だ」

 

 バカだ。勇者になって、大人にもなったのにバカがいる。



「アルマの側にいるなら一生力持ちの雑用メイドとしてこきつかってやろうと思ったのに、当てがはずれたわ」

 なんで一生?

「そんな結果になったら逃げるに決まってるでしょ」

「そうは思えないわ? アルマの側から逃げるなんて」


 この態度はふふん、私わかってましてよ、とでもいうのだろうか。ぐぬぬ……

 あれ? いや、一生って、エヴァも一生アルマの側にいなきゃそんなことにならないよ?


「くっふふ」

「……なによその笑い」

 エヴァは片眉をつりあげて怪訝そうにみている。自分で気づいてないタイプなのか? かーわいー


「?」

 やっぱり気づいていない。

「いいんだよーエヴァはそのままで」


 後ろからくるりと抱きついてしまう。小さいし巻き毛だし、抱くとふわっとしてるし。うん、いじめられてたときは気づかなかったなー


「なに? 気色悪いわ!? 抱きつかないで! アルマ、この子気色悪い!」

 腕の中でジタバタしているけど、はなしてあげない。


「うん、スイッチはいっちゃったか。まぁ、これから一緒にやっていくんだ。そういわず諦めてくれ。ルカもほどほどにな」


 



賭けって要するに「ついてくるにしても一緒にいたいだけ? それとも対等で戦いたいの?」と3人が訊いてるってことです。 入団試験ですね。仲間にするかそうじゃない何かになるかの。

サラは見事仲間になれました。


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