22話 情報は武器(ブレインシェイキング)
野暮用(PC初期化)のため更新が遅くなりすいません。設定データのまとめ直しとか……
エヴァがちょっと小難しいことを言います
〜〜〜
で囲まれた部分は後で説明されるので読み飛ばしても大丈夫です。
「とりあえず、明かりをつけましょうか『月光』」
シータがテーブルの上1ジィあたりに青く光る光を浮かび上がらせた。皆の顔がはっきりと見えるようになる。
『月光』はたいまつのように明るくないけど、周りから見えないため夜の森やダンジョンなどで重宝する魔法だ。
「それでは、これをみてください」
砕けた調子で行こうといっても地が丁寧語なロレンツォは手に持っていた羊皮紙をテーブルに広げた。
「……これは、なるほどね」
エヴァが驚きつつも納得の表情でシータを見る。
—— アルゴス家当主にして北方辺境伯シータ=イ=ハサがアルマ=シラスナに辺境伯爵位を禅譲する。ただし当人不在のためアルゴス家は半永久的に城代として当領地を統治しつづける云々……
って書いてあるけど、結局辺境伯は誰なの?
「エヴァ、一人で納得してないで教えてよ」
テーブルの対面にいるエヴァがなにかいい笑顔をしてらっしゃる。こいつはうっかりだ。いやな予感しかしない。
「ちょっと爵位制度の小難しい話になるんだけど」
「ごめん、理解できなかったら申し訳ないのでイイデス」
〜〜〜
「まず、昼にアルマがいった子とのおさらいしましょうか。領主は小さな王様で、国王陛下は彼らに爵位を与えて序列をつけて秩序を保っているの」
「秩序を保つために王様はいくつかの権限を持っているけど、領地は貴族の根本だからとても限定した部分にしか王権を使えない。具体的には貴族が明文化されている重罪を犯したときと、相続資格を持つ一族がいなくなった時くらいね。そのときは召し上げられた領地は王家に管理されて、新しく叙爵された人が封土されてくるのを待つことになるわ」
「でも王権が発動されても、爵位は正統主義、つまり、間違いがあれば時間をさかのぼって修正されるから、アルゴスの継承権をもつシータが生き残っていたのが判明した時点で辺境伯はシータとなり、アルマは辺境伯では無くなるの」
「ただし、今回はシータが禅譲、要するに平穏無事に叙爵の優先権をアルマに譲ったからアルマが辺境伯になったの。爵位に関する慣習法はもっとあるけど、今は話したところを理解してくれればいいわ」
〜〜〜
遠くの森を眺めて、過熱した頭をさましている。
「情報は武器というのは本当ね」
「エヴァ、使い方が違う」
エヴァとトビトが話しているのが遠くに聞ききながら意識がとおのく。
…………エヴァ、断ったよ? 私断ったのに。
エヴァが言っていることは、
「ユダは最初から辺境伯ではなかったです、今の段階で優先的に辺境伯になれるのはシータです。でも辞退したので繰り上がりでアルマが辺境伯になりました」
ということです。
エヴァは本質的にはいじめっ子なんです
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