13話 シータ=イ=ハサ
ちょっとぐだってしまったので前々話、前話を書き直しました。
読んでくださった方もうしわけありません
「彼女? ああ、なるほど、失礼しました。まず顔を上げてください。私はロレンツォ=デ=ジェローナ。元勇者クランのパーティ、ジェローナ隊のリーダーを務めていました。気軽にロレンツォと呼んでください」
言われたので立ち上がると、トビトと同じくらい背が高かった。
金髪だけどエヴァとは違って直毛の前髪を横に流した髪型をしている。物腰が柔らかいイケメンだなー。
「ルカ=マナセといいます。紹介された通り転移者です。ええと……」
魔法が使えないって、身体強化が基礎スキルだって言って良いの? どうなの?
「彼女はとても珍しい身体強化とその派生スキル所持者なんだ。これからの争いではきっと活躍してくれる」
トビトが察してくれて説明してくれた。あ、ばらして良いんだね。
そしてやっぱり戦闘で期待されているんだね。頑張る。
「そうか。身体強化は見たことがないけど、トビトが言うなら信じるよ」
ロレンツォとトビトが話し込んでいるのをぼぉっとみていると視界に銀髪と女中のスカートが映り込んだ。
「ルカさんとお呼びしてよろしいですか? シータ=イ=ハサと申します。
以前王宮で女官をしておりました。シータと呼んでくださいね?」
そういうと小柄な少女がふわりと微笑んで小首をかしげた。
その仕草は慎ましやかに楚々としている。うつむいてたからわからなかったよ。
女中なんてとんでもなかった。
王宮の女官は貴族の女性しかなることができない。
礼儀作法に始まり、女性王族の日常生活の補佐、護衛や執務補助をする。
中には将来の女性領主を目指し王族直轄領の経営、現地で代官までこなすキャリアウーマンまでいる。
「彼らが今回の作戦の鍵を握り——」
トビトが得意げに話を始めようとするのをエヴァが鎧を叩いて止めさせた。
「ここは城壁からも見えているのよ? すぐ移動しないと怪しまれるわ」
みなの動作は素早く、さっと馬車にのって城門へとむかった。
マリコに続き二人目のパーティリーダーがロレンツォでした。
大規模戦闘の描写はもう少し先になります。
え? 悪役令嬢? もう少しで出ますのでお待ちください。




