第99話 原因
【定期】YouTubeで月曜から金曜まで小説作る配信します。開始時間は13時半ぐらいからです。スリーユウで検索すれば出てきます。尚、祝日とかは休みです。
フェリクスは椅子に座り、試行していた。食事は海が近い事を考えると普通の者だ。何者かの工作と考えると食べ物に何かを入れた可能性が高い。しかし、最大100人以上が口にするものとは何か、それを突き止める必要があった。
(でも、一つ一つ食べ物に病原体を入れる事は難しいはずだ、共通してみんなの口に入るものか)
「あ、副会頭、紅茶でも入れましょうか?」
商会員が気を使ってフェリクスに声を掛けてきた。
「それだ」
「うぇ、副会頭、どうしたんですか」
「今回の原因がわかったぞ、ありがとね」
「え、本当ですか、副会頭」
フェリクスは急に立ち上がり、イヤリングで魔法を発動した。
「まだ仮説だけど、今回の原因がわかったよ、親父」
「ほう、意外に早かったな、それで原因は何だ」
「水だよ」
「水だと?」
「そう飲み水に何かを入れられてことから今回の事は起ったと思う。ここマニラ町では海が近く、飲み水は川で汲んでくるか、雨水を壺に貯めている。そこが他の町との違いだと思う。他の町は通常、井戸から水を汲むからね」
「そうだな、筋は通っている、ならば、住民には井戸の水を飲まない様に通達しよう」
「それで肝心の誰が井戸に細工したかだけど、流石に日数が立ちすぎているから、犯人を見つけるのは、難しいかな」
「だろうな、まぁ、今回は原因が分かっただけでもよしとしよう、どこの者がやったから分かったら、そいつらにはいつか地獄を見せてやる」
ダルクのドスの効いた声にフェリクスは自分の父ながら、相手にはしたくないなと思った。
フェリクスの仮説は直ぐに証明されることになる。各町の井戸を調べると、感染症と似た症状を出す毒素が発見された。それが分かったことにより、病人には迅速にその毒素を解毒する薬を投与され、大事に至らずにこの事件は終息を迎えた。
そして、色んな事件があったが、無事にディスガルド帝国からの乗り換えが終わり、ディスガルド帝国の名前のクウェート地方と正式に改名された。町などの名前は混乱を招く為、変更はしなかった。そして、やることが終わったフェリクスとアベルは、レイヴァース国のセイレン学院に復学を果たしていた。
「・・・本当にやるとは思わなかった」
連日の多忙により、アベルはすっかりやせ細っていた。
「最初からやるって言っていたじゃん」
「・・・確かにそうだったな」
「それにしても、また、たくさんの問題が残っちゃったな」
「ん、何のことだ?クウェート地方の事は大体終わらせてきたはずだ」
「いや、例の兵器の事が少し宰相の記録に掛かれていたんだ」
「それは初耳だな」
「それで、あの兵器を持ってきたか、作ったか、知らないけど、クロウと言う商人が売りに来たとかいてあったんだよ」
「つまり、あの兵器が使われる可能性があるか」
「その通り、しかも、今は手がかりがゼロ、親父に言って探して貰っているけど、あんまり期待しない方がいいね」
「あんな兵器、お前たちの商会以外止められる気がしないな」
「それに関してはアベルも早く精霊武装を使えるようにならないとね」
「そういえばそんな課題があったな」
最後の訓練が1か月ほど前の為、アベルはすっかり忘れてしまっているようだった。
「アリサ姫はもう出来ているかもしれないね」
「そう思うと少しだけ気が重い」
「あの兵器を対抗手段になんだから、早く覚えないと」
「善処しよう」
そんな会話をしながら、2人は授業の開始を教室の端で待っているとそこにヴェルデ先生が入ってきて授業が始まった。
ブックマーク、ありがとうございます。
これで第三章は終わりです。考えていたところはここまでなので更新はここで一旦終わります。修正をしながら次について考えたいと思います。もしかしたら、別の小説を進めるかもしれません。




