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第95話  タリン町

【定期】YouTubeで月曜から金曜まで小説作る配信します。開始時間は13時半ぐらいからです。スリーユウで検索すれば出てきます。尚、祝日とかは休みです。

小人精霊の美味しいものも見つけたフェリクスは、鉱山の確認をしていた。坑道にはアンバーが言っていた通り誰もおらず、ものけの殻だった。フェリクスは外にこの前まで使っていたと思われるランプを見つけた。それを拾い上げ、火を灯し、フェリクスは坑道の中に入っていった。


「これはまずいな」


フェリクスは坑道を見て、このままではダメだと言う感想を持った。坑道は木の板で補強され、崩れない様にしていたが、補強している木の板がかなり傷んでいて、これでは今すぐ崩れてもおかしくはなかった。それが分かりつつもフェリクスはどんどんと坑道を進んでいく。そうすると少しだけ開けた場所に出た。中を軽く照らしてみるとどうやらここで採掘をやっていたらしい、そこら中にピッケルが置いてあった。フェリクスが壁を確認するとわずかに銀色に輝いていた。まだ、奥に道は続いていたが、これ以上は危険と判断したフェリクスは、元の道を引き返していった。


他の坑道も同じような感じだったことを確認したフェリクスは、町に返って行った。


町に帰るとアベルが町の住人達と何かやっているようで、人だかりが出来ていた。


「どうだ、俺に挑む奴はいないのか」


アベルの後ろでは幾人の人が地面に這いずっていた。フェリクスは人だかりを抜けて、アベルの元にたどり着いた。


「何しているの?」

「町の様子を見て居たらな、腕相撲大会をしていてな、飛び入りでもいいという事で参加してみたのだ」

「それでその後ろの人たちは敗者ってわけね」

「そういう事だな」

「もう町の様子は見たんでしょ」

「そうだな」

「じゃあ、次の所に行くよ」


フェリクスの言葉に後ろの人たちが起き上がる。


「ま、待ってくれ、せめて、もう一戦だけでも」

「こんなに連戦でアベルが勝ち続けているなら、いくらやっても勝てないよ」

「ハハハ、そういう事だ」


名残惜しそうな住民を尻目に2人は、町を後にした。


「そういえば、鉱山はどうだったのだ」


町を離れるとアベルが鉱山の様子を聞いてきた。


「かなり問題だらけだったね、アンバーさんの屋敷に戻って問題点を伝えようと思う」

「どこもかしこも問題だらけだな」

「まぁ、それだけ問題の多い国だったからね、最後の所も問題ありそうだらかね、早く行かないとね」

「そうだな」


それから2人はアンバーさんの屋敷に立ち寄り、情報を伝えるとい次の町、タリンを目指した。


2人がタリンに入る頃には空が赤色に変わり夕方を迎えていた。タリンは農業が産業になっていると言うだけあって、道の途中からかなり広い畑が続いていた。


「ここまで畑が続いていると、何処の家が統治しているか、分かりづらいな」


畑がずっと続いていて、点々と家がとあった。この感じに家が続いているとすれば、代表の貴族を探すのに一軒一軒、尋ねる必要が出てくる。


「それは端の所だからだと思うよ、もう少し進めば、ちゃんと大きな町が見えてくると思うよ」


フェリクスの言う通り、もう少し進むと大きな町が見えてきた。


「本当に見えて来たな、ん、あれはなんだ?」


2人が走りながら、遠目に見えてきたのは屋敷の周りに民衆が包囲している所が見えてきた。


「どうやら、最悪の事態みたいだね、所でうちの商会員は何処に行ったのかな?先に来ているはず、なんだけどな」


近づくと、民衆たちの怒声が聞こえてきた。


「さっさと出てこい」

「閉じこもっても、何にも変わんねぇぞ」

「金返せぇ」


その周りをざっと見ると、おろおろしている4人組が居た。それが商会員だと気づいた、フェリクスは、商会員に近づいた。


「これの状況の説明を頼む」

「あ~、若、助けて下さい」

「状況、せ・つ・め・い」


泣きついてきた商会員に対してフェリクスは厳しく声を上げた。その言葉で商会員は泣き顔ではあったが、ビシッと立ち、報告を始めた。


「はい、すみません、副会頭、私たちがここの住民に現在の国の代表だから、統治している貴族の所に案内してほしいと言った所、続々と住民が集まってしまい、こんな事態になってしまいました」

「はぁ、つまり、ここにいる人たちはただ流れについて来た人達ってわけね」

「はい、そうなります」

「元々、不満があったんだろうけど、このままって訳にも行かないな、皆さんには一回、ご退場願おうかな」


フェリクスは一つの魔法を自分に掛けた。


「皆さん、私は現在、ディスガルド帝国を統治している代表です」


フェリクスから聞こえてきた声は、近くにいた者が耳を塞ぎたくなるような音量だった。


「皆さん、思うことはあるでしょうが、私たちが行いますので、一旦、自宅に戻って貰えると助かります」


圧倒的な音量に民衆たちはフェリクスから離れる。


「わかったから、その大きな声をどうにかしてくれ」


一人の言葉に住民たちも頷く。こちらの意思が伝ったと思ったフェリクスは魔法を解く。


「さぁ、約束ですよ、みなさん、もう時間も夕方ですし、後は我々に任せて自宅で夕食でも楽しんでください」


フェリクスの言葉に住民は自宅に帰っていった。


「大きな声を出すなら先に言ってほしかったぞ、耳が壊れると思ったわ」

「ごめん、アベル、今にも住民が屋敷に入って行きそうだったからね」

「ありがとうございます、副会頭」

「はいはい、本題はここからなのを忘れないでね」


まだ、フェリクス達はここの貴族にまだ会っていないのである。もしかしたら、ここから、戦いになる可能性だってあるのだ。


「はい、気を引き締めて行きます」


住民が居なくなったことによって、屋敷の問が開けられた。


「どうぞ、お待ちしていました。お入りください」


屋敷の中から現れた不気味な執事の男がフェリクス達を屋敷に招き入れた。フェリクス達は逃げるわけにも行かないので誘われるがまま屋敷へと足を踏み入れた。

ブックマーク、評価、ありがとうございます。

普通に話、思いつかなかった・・・明日頑張ります。

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