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第83話  高い報酬

【定期】YouTubeで月曜から金曜まで小説作る配信します。開始時間は13時半ぐらいからです。スリーユウで検索すれば出てきます。尚、祝日とかは休みです。

ディスガルド帝国に兵器を提案してきた商人クロウは、既にディスガルド帝国を脱出していた。


「全く、使えない国だった」

「ここから、どうしますか?クロウさん」

「そうだな、今回の件でこの国からたんまりと金は頂いたからな、暫くは身を顰めるとしよう」


今回の件でゴースト・フェアエンデルングの試運転が出来た事は良かったが、副作用のダンジョン発生の事も各国に広まる事だろう。そうなれば、表向きにこの兵器を使用する国はいなくなるはずだ。しばらく、身を潜めてこの件が落ち着くのを待った方がいいだろう。


(まだ、まだだ、俺の復讐は始まったばかりだ)


心の内に深い闇を抱えたクロウは沸々とその思いを燃やしていた。


他の兄弟はそれぞれ自分の家に帰る中、レオンハルト国に戻ったダルクとフェリクスは、レオンハルト国の王、ロスリック・レオンハルトに玉座の間で相対していた。


「まずは、この国の王として、其方たちに、礼を言おう」

「そんなのはどうでもいいから、報酬の話をしようや、ロスリック」


ダルクは、ロスリック王を知っているのか、ずけずけと話を進めた。


「う、うむ、そうだな、ダルク」

「俺たちは今回、そこにいる王子に報酬はどんなに高くなってもいいと言われて召集されたってことで合っているよな、フェリクス」

「合っているよ、親父」

「なら、今回のダンジョン大量発生と言う前代未聞の危機を救った報酬として、白金貨、1000枚を俺たちは要求しよう」


白金貨とは1枚で金貨1000枚の価値がある、国のやり取りなどで使わる金貨の事だ。要求されていた金額に対して、周りにいる重鎮たちからはざわめきの声が広がる。


「我が国はそこまでの財を保有していない、代わりのものではいいだろうか?」

「まぁ、どうせそんな事だろうと思ったぜ、価値の有るものなら、何でも構わないぞ、前も同じような事があったしな」


ダルクの話にロスリック王は乾いた笑い声を出した。フェリクスはその様子を見て、何があったんだよと父の過去が気になった。


「国を救ってもらったと言っても過言ではないからな、しっかりと対価は払うことを約束しよう」

下手をしたら国が無くなっていた事が分かっているのか、ロスリック王はダルクの要求をすんなりと受け入れた。

「それなら、私から、提案があるのですが、ロスリック王」

「ん、確か、其方はフェリクスと言ったか?」

「はい、そうです」

「意見とな、ダルクの息子がいう事じゃ、聞いてみようではないか、申してみよ」


フェリクスが口を挟んだ事にダルクは何を言うつもりだといった視線をフェリクスに向けた。


「今回の戦争で、ディスガルド帝国は実質、レオンハルト国に支配下になると思いますが、そこの統治権ではいかがでしょうか?」


フェリクスの提案は、戦争での報酬すべてとも言える事だった。戦争をされた方ではあるが、レオンハルト国はその提案を飲むというのは、無駄に戦争をしたと言っていい事だった。


「其方の提案だと、我が国に損しか、無いように思えるのだが」

「いえ、すべてを貰うわけではございません、税金などはしっかりとこの国に納めます。私がやりたいのは、貧民層の救済と貴族制度の廃止です。その際に出た利益は勿論、こちらが貰いますが、一時的な話です、しっかりとした地盤が固まれば、統治権に関してはこの国に返還したいと思います」

「お主、本当にダルクの息子か?」


フェリクスが言っているのは、レオンハルト国に一方的が得をすることばかりだった。むしろ、レオンハルト国としてはして欲しいぐらいだった。


「おいおい、失礼な事いうなよ、ロスリック王、この子が少し優しいだけだぞ」

「それは失礼、こちらに有利な事、ばっかりだったのでな」

「親父もそれでいい?」

「まぁ、悪くない提案だ」

「なら、それでよろしいでしょうか?ロスリック王」

「もう一つ条件を付けてもいいかな」

「はい?なんでしょう」


この条件で同意してくれるものと思っていたフェリクスは首を傾げた。


「我が王子アベルも一緒に連れて行ってくれ」

「分かりました」


急な提案に当の本人は目を丸くするが、すぐにフェリクスがOKしてしまった為、アベルは口を挟むことが出来なかった。


「では、その条件で今回の報酬ということでよいな、ダルク」

「ああ、構わねぇぜ」

「わかった、軍をディスガルド帝国に派遣した後、追って連絡するとしよう」


こうして、クレソン商会がディスガルド帝国跡地を統治することが決まった。玉座の間を出て、ダルクがフェリクスに喋りかけてきた。


「勿論、やることは分かっているな?」

「勿論、親父」

「ならよし、返還するまでに稼ぎまくるぞ」


ある意味、国全体を使って商売が出来ると言う風に考えれば、さっき、要求した白金貨1000枚より金を回収することはダルク、フェリクスにとっては難しい事ではなかった。


のちにクレソン商会はディスガルド帝国をレオンハルト国に返還するまでの間にあり得ないほどの利益を出すことになる。

ブックマーク、評価、誤字報告ありがとうございます。

これで第2章は終わりです。面白かったら、ぜひ、評価や感想お願いします。

夜の更新はありません。すみません。

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