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童話

たこさんウインナー

作者: 山目 広介

 あるとき、お母さんにたこさんウインナーを弁当に入れてと頼んだ。

 友達がたこさんだと自慢したからだ。

 そして翌日、お昼に弁当を覗き込んだら、別のものが入っていた。

 ウインナーではあった。

 しかし、たこさんではなかった。

 ウインナーの両端に十字の切れ込みを入れて焼いたのだろう。

 何故に両方?

 家に帰った時、お母さんに文句を言う。


「両方だとたこさんじゃないよ。片方だけだよ。」


 お母さんは分かった、と言って次はちゃんと作ってくれるという。

 しかし翌日。またしても両端が4本腕になったよく分からないものになっていた。


 その後、何度言っても片側だけ切れ込みを入れて止めるということがどうしても出来なかった。

 うちでは「たこさんウインナー」とは両端が4本腕のものをいうようになった。




 そして、僕の、大人は何でも出来る、という幻想は打ち砕かれた。





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