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00 私の娘
ベッドに寝ている赤ん坊は可愛らしい。
この子が自分の娘だということを差し引いても可愛らしい。
くりくりした目と桃のように美味しそうなほっぺ。
一日に何度見ても何時間見続けても飽きることがない。
この子は私の天使だ。
私の世界に毎日新しい色どりを加えてくれる。
今日もこの子は私に新しい色をくれた。
その色は不思議で複雑で美しい。
私が笑うとこの子も笑う。
この子が笑うと私は幸せ。
あなたはこれからたくさん愛され、幸せにしていく。
私も、それからこれから会う人たちも。
私はもうーーないの。
だから、ずっとあなたの幸せ祈るわ。
愛しているわ、私の可愛い娘。
いつまでも何度でも何回でも囁きましょう。
愛しているわ。
だから、だから――――……。
明日は時間に間に合わないと思いますが、日付跨ぐ前に本編を更新します。