表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

二字熟語

気配

作者: ジルコニウム

男は、ふと、本当になんとなくふと立ち止まると、何か気配を感じた。

そこで、なんとなしに振り向いた。

ここは繁華街を少し逸れた、閑静な住宅街。

点々とそびえる街灯の明かりには何の変化も無く、人どころか動物さえも居なかった。

「それにしても静かだな」

残業したせいで帰るのが大分遅くなってしまった。

寝不足のせいだろう。気のせいだ。

そう思い男はまた歩き出した。



「今日の観察、終わりました。お先でーす」

新入女性社員がそう言って足早に帰る準備をしている。

今日は誕生日で、彼氏とデートらしい。羨ましい物だ。

しかし、俺はこの仕事に価値を見出していて、特に不満は無い。

内容はよくわからない物であるが、別に金を貰えるなら気にしない。

だが、今日は少しひやっとした。

ある設定で増殖し続けるようプログラムされた人工知能を、ずっっとコンピューターで観察するだけなんだか、条件はただ一つ。この知能にバレない事である。

それが今回はボーナス狙いで近づき過ぎた。一瞬バレそうになったのだ。

この時ばかりはこのプログラムが1秒刻みで良かったと、心底思った。

さすがはこのプログラム。逃げるのは超簡単だった。ちゃちゃっと時間を止めて避難するだけ。楽だった。

そういえば、このプログラムが設定されてもうすぐ、このプログラム換算で138億年か。まあ、俺らでいう1年だけど。

おや、もう朝を迎えたのか。

次はもっとバレないようにしないとな。

Thank You For Yur Time!



振り返ると誰もいない

をテーマに書いてみました。

パッと思いついた奴でして、お気に召したなら幸いです。

お願い

僕は大阪人で大阪弁で喋ります。もし、変な事な言葉がありましたら、御手数ですが、ご連絡ください。その他ご意見ご感想、誤字脱字、文法の誤りなど指摘がございましたら、どうぞお気軽にどうぞ。



自分なりの解説

これはシンプル目ですね。

プログラムは宇宙の事で、バレそうになったのは冒頭の場面

つまり、誰にでもあるような「誰かいる?」は、本当に誰かがいて、それに我々は気付かないだけ、と。

もしかしたらみなさんも見つける事ができるかもしれません。

最後までご精読ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ