人物紹介とこれまでのカレンダー
作品の続きを待ってくださった読者の皆様。大変お待たせして申し訳ありませんでした。迷宮甲子園の三章、明日から始まります。
始める前に、随分ながい時間を空けてしまったので、人物紹介とあらすじ的なカレンダーをご一読して、なんとなくこの物語を思い出して頂ければ(汗)。
プロローグからは息の続く限り、連続投稿になります。
人物紹介
<魚里高校の選手達・レギュラー陣>
須田タツマ
種族・ヒト族 守護神オルタ・リーバ ゼッケン番号18 一年生
この物語の主人公。天真爛漫なスポーツ少年でありながら、天然外道な女たらしという、青少年の光と闇をその身に宿す16歳。
身体能力はヒト族の中では相当に高く、特にスタミナに関しては獣人にも劣らない。豊富な運動量はひとえに彼の努力の賜物。
競技の中では遊撃というポジションについているが、そもそも遊撃手を始めたきっかけは中学時代の恩師のすすめがあったから。タツマだけでなくカヤやイクアラも指導しているあたり、実は相当に優秀な監督だったのかもしれない。
一章でオルタの守護を得たことにより、遊撃手として一皮むけた。さらに毎日のオルタ汁で常にベストコンディションである。
容姿は純血のヒト族なので黒髪黒目。身長は173cm。
これまではヒモや外道っぷりばかりが目立ってきた主人公だが、そろそろ王道スポーツ漫画の主人公らしい活躍をしてくれるはず。
風坊カヤ
種族・天狗の末裔 守護神・韋駄天 一年生 ゼッケン番号3 一年生
赤い髪の毛と山伏装束がトレードマーク。実家は修験系の寺で、代々天狗の血と技を引き継いでいるそれなりに由緒ある家系。
健脚として知られる天狗の末裔で、守護神は韋駄天。初級以下の風魔法を扱えるが、攻撃に使えるようなものではなく、せいぜい追い風を起こす程度の能力。もっとも、スピード特化の彼女にはそれで十分。守護と魔法を全力で使えば、100Mは6秒台前半を叩きだす。数字だけなら、既に全国でも5本の指に入る俊足の持ち主である。
二章でヤマトから魔棍を与えられたことにより、乏しかった攻撃力も大幅アップ。名実ともに魚里高校のリードオフマンとなった。
身長は158cmと、女性の平均よりも少し低い。胸のサイズも平均以下。
タツマのことを一途に思い続けて早三年。気が付けば周りにライバルだらけ。中学時代のアドバンテージなどとっくに使い果たし、ヒロインレースでは厳しい戦いを強いられている。
イクアラ・スウェート
種族・リザードマン 守護神・戦神ニヌルタ ゼッケン番号6 一年生
知的で頼れるリザードマン。アタッカーからブロッカーまで、なんでも器用にこなせるオールラウンダー。守護神は砂漠の戦神ニヌルタ。
そして緑のリザードマンだったイクアラ君、今日から黄色に変わります。(該当箇所の表現は修正済み)
書籍版の一巻を書いているときに、「あれ? 砂漠に生きて来たトカゲが緑っておかしくね?」という根本的な過ちに気づいて、緑から黄色にクラスチェンジしました。黄色くなったことで、少し強くなった気もします。(脳内変換、よろしくお願いします)
武器はヤマトが打った赤い魔剣。リザードマンは成長の早い種族の為、一年生にして既に心身ともに成熟している。
身長2m10cm。大型ながら、選手としての完成度は高く、どんなポジションでもこなせる器用さを持ち合わせる。しかしその反面、突き抜けた長所を持っていないというのが彼の弱点にもなってしまっている。分かる人は少ないと思うが、まるでドラクエ5のシュプリンガー。体色も黄色くなったしね。
甲子園で勝ち進む為に、そして出番を増やす為にも、トカゲらしく今後の脱皮を期待したい。
イリア・スーラ
種族・エルフ(純血) 守護神・ラー ゼッケン番号1 一年生
純血エルフにして、太陽神ラーによる強い守護を持つ。最強の属性魔法と言われる光魔法に加え、エルフの精霊魔法まで扱えるとんでもない天才。魚里高校の栄えあるゼッケン1番である(ただしエースとは言っていない)。
魔法に関しては最高の才能とポテンシャルを与えられながら、しかしスポーツ選手としては最低のメンタルと運動神経しか持ちえていなかったことから彼女の悲劇は始まるのだった。子供のように純粋なイリアの恋心は、子供にはとても見せられないような行為で毎度毎度に踏みにじられている。
身長は142cm。桃色の髪の毛を短めのボブカット(おかっぱとも言う)にしている。エルフなので心身共に成長が遅く、見た目も中身も小学生の高学年ぐらい。
実は実家は相当な金持ちで、執事とかメイドさんもいる。現在は親元を離れて、タツマの家の近くのマンションで一人暮らしをしている。
一章も二章も、散々な目にあってきたイリアだが、書籍版では別の意味で一番被害をうけてしまったキャラクターだろう。彼女に挿絵があてられる日は来るのだろうか……。
樽簿金太
種族・狸の獣人(妖怪) 守護神・ヘルメス ゼッケン2番 二年生
大きな括りで言えば狸の獣人。ただし、妖怪の狸の一族であるため、種族としてのポテンシャルは一般的な獣人よりも遥かに高い。また、泥棒の神ヘルメスの加護を受けており、器用さと狡猾さ、さらに全国レベルの足の速さまで兼ね備えている。
体形はずんぐりむっくりこぢんまり。菅笠と縦縞マントがトレードマーク。風来のシレンと同じ恰好と言った方が分かりやすいかもしれない。
身長は155cmと、魚里高校ダンジョン部の中ではかなり低い部類となるが、横柄な態度と豊かな贅肉のせいで小柄という印象は薄い。実は痩せれば美形という隠れショタっ子。ただし、仮に痩せたとしてもこの物語が終わった後なので、全く意味のない設定となっている。
技術や才能は一級品だが、練習不足のせいでスタミナに不安がある。仮に全力プレイしたとしても、20分も持たない程度のスタミナ。
それでも一章・二章となんだかんだで活躍しているのは、脳筋揃いの魚里高校の選手達の中では、ただ一人小技や搦め手に強い選手だからだろう。最速の称号はカヤに譲ったものの、今後もクセモノ感たっぷりな活躍をしてくれるはず。
万十もみじ
種族・夢魔の末裔 守護神・カエデ ゼッケン9番 二年生
二章を終え、部に復帰することになった幽霊部員。魚里高校の新たなる司令塔。
夢魔の一族であり、幻覚や索敵といった支援系の能力に長けている。司令塔の仕事に限れば、彼女の適性とポテンシャルは非常に高い。
しかし身体能力は一般的な人間並みで、攻撃魔法も使えないため、攻撃面には不安を抱えている。さらに、一年も幽霊部員をしていた為に、体力もめっきり落ちてしまった。
二章の最後でカエデが妹に残してくれた薙刀も、今のもみじでは完全にオーバースペック、宝の持ち腐れである。まずは司令塔としての仕事をちゃんとこなせることが当面の目標となっている。
身長は172cm。茶色い髪に、エビのしっぽのような大きなお下げを結えている。袴姿で戦う大和撫子。
司令塔でありながら控え目で自虐的な性格であり、他の部員を差し置いていきなりレギュラーとして復帰することになったことにも、本人は引け目を感じている。
色々と課題が山積みな彼女だが、司令塔という試合を左右する重要なポジションのため、今後の成長が期待される。
ウィリス・野呂柿(魔女の血族) ゼッケン10番 三年生
魚里高校の頼れる方のエース。ドイツの魔女の一族であり水氷系の魔法を得意としている。イクアラに続き、彼女も書籍版でイメチェンしました。長い紫の髪から、短めの薄い水色の髪へ。氷の女をより強く押し出した形となっています。
守護神はヴァルキューレの一人、霧のミスト。ミストの守護のお蔭で、魔法使いでありながらも、身体能力は非常に高い。また、杖を槍に変えて戦うこともできる。
ウィリスの最大の武器は精密機械とも呼ばれる魔法のコントロール。魔力は多い方ではないが、立ち回りで戦うタイプの魔法使い。
身長は178cmというモデル体型。運動神経もよく、スタイルも抜群。でも部屋の片づけと寮母さんは大の苦手。クール系に見えるだけで正体はずぼらなマイペース女。ハーフの癖に大福とかおもちとかが大好物。
最近おそーい思春期迎えたらしい。
バーン・オー・ライク
種族・人狼 守護神・なし ゼッケン5番 三年生
身長2m20cm。頼れる兄貴な狼男。
守護神はいないが、獣人系の種族の中では最強の一角である人狼族のパワーアタッカー。狼化という種族アビリティーを所持しており、満月の夜には通常の3倍の力を発揮する。
先頭スタイルは打撃系。小さい頃から空手の道場に、中学からはボクシングのジムに通っており、蹴りよりも拳の方が得意である。
攻撃力全振りタイプのパワーアタッカーであり、ヤマトの魔装が加わったことで、攻撃力だけならえげつないことになっている。
裏表のない性格で、人付き合いでも好きと嫌いがハッキリと判れるタイプ。キャプテンの神妙九児とは特に仲が良かった。
先輩の責任とかチームワークといったものとは無縁の男だったが、神妙九児の離脱により、三年生としての自覚が芽生え始めている。
アイアン・マン
種族・鉄の鉱石族 守護神・なし ゼッケン7番 三年生
こっちは防御力に全振りのブロッカー。全身鉄の大男。
バーンが拳で語る男ならば、アイアンは背中で語る男。この作品の暑っ苦しい漢成分をバーンと二人で占有している。
身長2m50cm。体重は550キロ。全国でも並ぶ者のない巨体と防御力を誇っているが、選手としては極端に不器用で、足も遅い。打撃や剣の扱いが苦手な為に、攻撃は不得手。力任せの絞め技や関節技ならばどうにかなるが、魔物は関節のある魔物だけとは限らないため、アタッカーとしては厳しいものがあった。
ウィリスやバーンや九児といった面々が一年生からレギュラーを張っていたことに対して、アイアンがレギュラーを取れたのは二年の冬。それまでは大きな体と重すぎる体を完全に持て余していた。ししょうの助言で、ブロッカーに専念することを決意するまでは、魚里高校の完全なお荷物部員だった。
何度も罵声を浴びせつつも、アイアンを退部させなかったことは、前監督五井の唯一のファインプレーだったかもしれない。
<魚里高校の選手達・非レギュラー陣>
金敷絵笛
種族・羊の獣人 ゼッケン番号なし 一年生
ザ・サブキャラ。応援&声出し要因。羊族なので声はよくとおります。それだけが取り柄。現状は一軍ではないので、ゼッケン番号はない。
クリーム色のくるくるとした髪の毛と、大きな巻き角がトレードマーク。ダンジョン部の一年生の中では唯一タツマと同じクラス。
能力的に試合に出るのは苦しいが、主人公と同じクラスということで出番はちょこちょこあるだろう。
書籍版では幾瀬詩代と杉田ハチネというキャラを加え、獣人三人娘の一人となったが、WEB版ではソロのまま。
ちなみに、書籍版の三人娘の名前の由来は
「育成しよー」→「八年過ぎた」→「悲しきFA」
コール・スクワルト
種族・鹿の獣人 ゼッケン13番 二年生
足が速いことを除けば、全てが平均的な獣人の選手。魔法は使えないし、特技もない。身体能力だけはヒトよりも優れているが、剣技などの技術には乏しい。
100mのタイムが8秒フラットということだけが彼の唯一の自慢。ただし追い風参考。
一言で言えば頑張るヘタレ。
主人公の控えという物語的には厳しい立場のコール君。タツマにレギュラーの座は奪われましたが、控えとして腐らずに頑張っている。
ここだけの話、ホオジロザメとの戦いで金敷との間に立っていた小さなフラグも、書籍版でタツマにひっそりと奪われた(小声)
神妙九児
種族・妖狐の一族 ゼッケン4番 三年生
元々はバリバリのレギュラーだったが、現在は怪我で入院中。
第一話から名前だけは出て来ていた彼も、三章でようやく登場する。
妖狐の一族で狩猟女神アルテミスの強い守護を持ち、最高の才能を与えられたプレイヤーだったが、6月の中旬にアキレス腱を断裂し、同時に守護も失ってしまった。
魚里高校の現キャプテンであり、チームの勝利を病室から祈っている。
<守護神>
オルタ・リーバ
第一章のメインヒロイン。黒髪100%の女神様。元々は絶世の美女と言われた河の女神だったが、長い封印の中で肉体を失い髪だけが残ってしまった。
ヒロシマの一級河川・オオタ川の源流にほど近い洞窟でタツマと出会い、タツマの守護神となった。
声を出すのが恥ずかしいらしく、基本的には筆談やコックリさんでのコミュニケーションとなるが、ものすごく頑張ればしゃべることもある。
出会った時は30メートル程あった髪の毛も、色々とあって現在は13メートル。人型になると小学校一年生ぐらいのロリになる。
タツマや他人の事ばかり考える奉仕系女神。タツマのパートナーとして、三章も健毛にがんばります。
万十カエデ
夏は終わりません、欲深い彼女は魚里高校ダンジョン部のもう一人の女神になりました。
もみじの二歳上の姉で、バーンやウィリスからみると一年上の先輩となる。もみじの守護神になったことにより、一日に二十分だけもみじに憑依することができるようになった。
とは言っても、憑依状態では二章でラスボスをやっていた鬼のような強さのカエデになることはできない。あくまでも生前のカエデの全盛期の強さが基準となっている。RPGで敵が仲間になっていれば何故か弱くなっているあの法則です。まあ、それでも選手として十分に強いですが。
生前は魚里高校最高のキャッチャーと呼ばれていたカエデ。魚里高校が最後に甲子園に出場したのが三年前、当時一年生だったカエデは、珍しい一年生司令塔として活躍していた。
ただしカエデは練習にも試合には出るつもりはさらさらなく、二十分という限られた時間はタツマとのコンビニでの逢瀬の為の時間となる。
カエデが頑なに部に参加しない理由は、自分は既に引退した身であり、甲子園は後輩たちの物だという気遣いと、一日に二十分しかないのだからという我儘がもう一つの理由だったりする。
<魚里高校ダンジョン部の裏方達>
厳島ミヤジ
種族・ヒト族
一章ではコーチ、二章からは五井に代わって監督となった。
純血のヒト族でありながら生まれながらの守護神持ち。『神託』というアビリティーにより、運命の分岐点を知ることができる。この『神託』の能力により、一章でタツマはオルタと出会い、二章でタツマはカエデの正体を知ることとなる。
魚里高校のOGであり高校時代はダンジョン部のマネージャーを務めていた人物。
大学卒業後、魚里高校に教員として帰還し、同時にダンジョン部のコーチに就任した。
選手としての経験はないが、作戦の立案能力は高く、選手からの信頼も厚い。
ちなみに厳島が学生服を着ていた頃が魚里高校の黄金期であり、彼女が三年生の時には甲子園で準優勝も果たしている。
多花木辺カリン
種族・ヒト族
魚里高校のマネージャー。二年生。
元気っ子でポニーテールにジャージという、古き良き正統派のマネージャー。髪の毛は茶色がかっているが、染めているわけではない。
ヒロシマの和菓子の老舗、多花木辺屋の一人娘。しかし、本人はパンやケーキの方が好きなので父親としょっちゅう衝突している。
同級生の金太とは家が近所で、実は物心がつく前からの幼馴染なのだが、仲はひじょーに悪い。まあ、リアルの幼馴染なんて本当はそんなもんです。
2章の最後でカエデが神様になれたのは、カリンが作った祭壇と毎日のお祈りの賜物。
魚里高校ダンジョン部を影に表に支える、二章の影のMVP。
マネージャーという、立ち位置的には非常に使い勝手の良いキャラなので、今後もことあるごとに登場するでしょう。
名前の由来はタカキベー〇リー。
コーサ・レナーデ(ユニコーンの獣人)
三年生のマネージャー兼医療係。ユニコーン族の女性で、額の中央に映えた一本角がトレードマーク。
二章の五話『壁に残る8番』で少しだけ登場している。
獣人の一族ではあるが、幻獣族であるユニコーンの獣人であるために、獣人でありながらも魔法が使える、初級から中級までの回復魔法を扱うことができる。
また、ユニコーン族は魔法だけでなく、身体能力も獣人のなかではトップクラスに優秀な種族である為に、選手としての適性も実は高い。実際に彼女の従妹などは甲子園に選手として出場している。
中学の頃から選手としての誘いもあったが、コーサには身近に支えたい人がいたために、敢えてマネージャーの道を選んだ。
名前の由来は「こわされないで」
その他の登場人物達
ヤマト
種族・サイクロプス 守護神・ヘーパイストス
世界最高の魔剣鍛冶師。安心と信頼のメイド・イン・ジャパン。
身長は4m。年齢は1200歳。長寿の種族も多いこの世界でも、ぶっちぎりの長生きさん。
鍛冶師としての腕は間違いなく世界一。さらに冒険者としても、世界でも10本の指に入る、この物語の最強キャラの一角だったりする。
もしもラスボス状態のカエデとヤマトが本気でタイマンしていれば、それなりに傷つきながらもヤマトの勝ち。その位の強さがある。
ヤマトが何気なく一人で潜って作業している鍛冶神の迷宮というのは、本当はとんでもない難易度である。
迷宮の本当の姿を知っている数少ない一人として、今後もここぞという時に出番のあるキャラ。
迷宮甲子園という物語は、魚里高校が甲子園を目指すスポーツ物であり、同時にタツマ達が迷宮の正体と謎に迫る、ミステリーなファンタジー物語なのです。
江田島 海平
種族・ヒト族
二章で登場。タツマがアルバイトをしているコンビニの店長。
元々は代々続く酒屋だったが、20年前、海平が親から店を継いだ時にフランチャイズのコンビニに転身した。海平のコンビニで、タツマは平日の夜9時半から10時半まで働いている。
(少し余談ですが、高校生のアルバイトというのは、普通は夜10時までというのが常識ですが、面倒くさい手続きをすれば高校生でも10時半まで働けるそうです。タツマが夜10時半まで働けているのは、海平のお蔭です)
カエデが人避けの催眠を施していたことで、地味に営業妨害を受けていた海平。カエデがいつも山ほどの雑誌やら色々買っていたのは、その償いの意味もあったりする。
今後はあまり出番のないキャラとなるだろうが、タツマの生活を裏から支えている大切な一人。
ぶっきらぼうな女医(本名・ツブサ・レナーデ)
種族・ユニコーンの獣人
二章のエピローグで、タツマ達を診察した闇医者。近代医術の心得に加え、中級から上級の回復魔法まで扱えるユニコーン族の獣人。
オルタの回復魔法にはさすがに及ばないが、ニホンでも有数の回復魔法の使い手である。
名前から解る通り、ダンジョン部のマネージャーであるコーサ・レナーデと親族。
コーサの従妹に当たるが、才能と能力はツブサの方が2ランクほど上。
今は医者を生業としている彼女だが、高校時代には選手として活躍していた。厳島の同級生でもあり、魚里高校の黄金時代を支えた一人だった。
名前の由来は「つぶされないで」。白衣とタバコと毒舌がアイデンティティー。医者というポジションなので、今後もちょくちょく登場するキャラとなるだろう。
ししょう 種族・ぬりかべ
アイアンの師匠。二章の19話『鉄人』にて回想シーンにだけ登場。プロレス技全般を得意とする、一流のプロ冒険者。身長は2m40cm。
小学生一年生の男の子を攫ってきて、10年かけて自分好み男に育てるという、わりかしギリギリな人物。
魚里高校のOGにして厳島の同級生。高校時代は厳島とツブサも合わせ、ダンジョン部の名物三人娘だった
ムッキムキの肉体に顔だけは美人というアンバランスな容姿。でも中身は意外と乙女らしい。アイアンが2m50cmまで育ったことに、一番ほっとしているのがししょうだったりする。
<迷宮甲子園・カレンダー>
一章と二章、これまでの時間の流れと、簡単なあらすじです。これまでの話の流れとともに、三章開始前にもう一度ご確認ください。
また、書籍版では別の時間の流れになっているので、こちらはWEB版のみのカレンダーです。
一章
6月18日(金) プロローグ。退部して一人トレーニングするタツマの元に、厳島が現われる。
6月19日(土) 厳島の助言により、タツマは女神がいるというダンジョンへと向かう。カヤとイクアラの助けもあり、タツマは守護神・オルタと出会う。さらにその日の夜、一軍との紅白戦が開催されることが決定する。
6月20日(日) 地区予選一回戦。タツマ達二軍は紅白戦で戦うべき一軍の試合を観戦する。一軍選手の中に、中学時代に対戦したウィリスの姿を見つける。
ウィリスと戦いたいタツマだったが、チームの方針でイリアへのマンツーマンを命じられる。
6月24日(木) タツマ、イリアを試合から退場させる鬼畜作戦を思いつく。
6月26日(土) 一軍VS二軍の紅白戦がオノミチ水道迷宮で開かれる。試合終了後、ダンジョンに変異体が出現する。チームの力で変異体に勝利した後、色々あってその日のうちに五井から厳島への監督交代も決定された。
6月28日(月) エピローグ。カヤ達と朝練に行く所で一章完。
二章
6月28日(月) 二章開始。プロローグ。夜、バイト先のコンビニで淑女が初登場。
6月29日(火) 地区予選2回戦。試合には余裕で勝つが、イリアのオルタへのトラウマが発見される。
6月30日(水) イリアとタツマがお好み焼き屋でデートする。イリアはオルタへのトラウマ克服し、同時にタツマへの好感度が大幅にアップしてしまう。
7月1日(木) 放課後、ヤマトの魔剣工房を訪れる。夜は痴女が下着の生着替え未遂。
7月2日(金) タツマ、壁に残る背番号8を見つける。
7月3日(土) タツマ、淑女のことをカヤに相談。カヤ「警察にいきなさい、タツマ」
7月4日(日) 地区予選三回戦。試合には勝つが、司令塔の不在が浮き彫りに。厳島の『神託』に従い、万十もみじに逢いに行く。
7月5日(月) タツマもみじの教室に殴り込み。もみじ冤罪事件。
7月6日(火) もみじがコンビニを訪れたことで、カエデの正体が明らかになる。
7月7日(水) カエデを助ける為に、レギュラー全員で軍艦迷宮に忍び込む。翌日の未明、カエデと共に軍艦迷宮が滅ぶ。
7月8日(木) 女医の家で一日中安静にしている。
7月9日(金) 二章のエピローグ。夜のコンビニで、タツマがもう一度カエデと出会ったところで二章完。
三章
7月11日(日) プロローグ開始。
以上が、WEB版での時間の流れになります。実はタツマがオルタと出会ってから、まだ3週間という過密スケジュール。まるで蝉のような太く短い生き様になっています。
ちなみに書籍版では物語の開始を早めたことで、もう少しゆったりとした時間の流れになっています。
三章は準決勝と決勝戦が舞台となる、地区予選決勝までの物語です。恐らくは25万字前後の話になると思われます。
一章・二章よりも長い話になりそうですが、皆様どうかお付き合いください。