義母が優しくて義妹が懐いているけど婚約破棄な件
「メ、メリー、どうしたの?・・・」
義妹メリーが私の部屋に来たわ
お父様の再婚相手の連れ子だわ。
私をドアのカゲに隠れてジィと見ているわ。
「お義姉様!」
おねだりかしら・・・・
「今日の夕食、ホロホロ鳥なのん♩嬉しいのん♩料理長からきいたのん♩」
ルンルン!とスキップしながら部屋を去った。
まさか、ディナーの献立を知らせに来たの?
皆で夕食を取る。
お義母様は・・・・
「これ、エリザベータや」
「はい」
「さすが、公爵家のご令嬢ね。所作が美しいわ」
「うむ。自慢の娘だ」
「綺麗なのん♩」
「メリー、お義姉様を見習いなさい」
「見習いまくるのん♩」
・・・義母は優しい。義妹は夕食を呼びに来る。
「お姉様、お食事なのん♩」
「はい・・・」
おかしい。おかしい。「おかしいですわ!」
学園にいたのだった。
「エリザベータ様。どうされたのですか?」
「それが、義母は優しくて、義妹は懐いているのです」
私は友人に話した。
「義妹と義母はお父様をそそのかして、総領娘の私を・・・」
「まあ、そんなことあるわけがないですわ・・・多分」
屋敷に戻る。
そうだ。ドレスの整理しよう。メリーにあげられる物はないのかしら・・・
すると、私の衣装部屋にメリーがいた。
「のん♩のん♩お義姉様のドレス♩ルンルンルン」
メリーが私のドレスに頬ずりしている。見なかったことにしよう。
カタッ!
しまったわ。音がしたわ。
「のん♩お義姉様、これは違うのん♩お義母様のドレスに虫除けの種を入れて置いたのん♩」
「そう・・・」
バタバタと去ったわ。
そうだ。午後からダンディ様が来るわ。
ドレスを着てお茶会の準備をする。
しかし。
「お嬢様、ダンディ様は来られないそうです・・」
「まあ、何故?」
「病弱な従姉妹様の看病だそうです・・」
「また・・・分かりましたわ」
それから・・・・も続いた。
「エリザベータ、シャルが病弱なのだ。家族になるのだから仕方ないだろ?」
「・・・分かりましたわ」
従姉妹は愛称呼び。嫉妬するわ。
結婚生活が不安だわ。
そんなとき、やっと、お茶会のOKをもらったわ。
街の馬車が迎えに来たわ。珍しい。馬車は森の中に進む。
小さな小屋に案内されたわ。ダンディ様がいた。
「ダンディ様、ここは?」
「うん。森の中の離れだ」
「メイドもおりませんわ・・それにダンディ様、何故、縄を持っていらっしゃるの?」
「・・・察しの悪いな。君がいるとシャルと結ばれない。死んでくれないか?」
「グヘへへへへ!」
「姉ちゃん。悪いな」
「死ぬ前に楽しもうか」
「キャア!」
ゴロツキ達が入って来た。
「さあ、こっちにきな」
「ヒィ」
腕を掴まれたわ。
その時、ポケットの中から光が発したわ!
ピカッ!
「「「ギャアアー」」」
「何だ!」
もしかして、メリーが入れた虫除けの種?!
膨大な記憶が注ぎ込まれた。
☆☆☆
ここは・・・知らない国、魔道大国かしら、夜なのに昼間のように明るい。
「芽利芽里の卒業コンサートに来てくれてありがとうのん♩」
「「「「メリーちゃん!」」」
「「「メリメリーーーー!」」」
光が・・・舞台の上で少女が歌って踊っている。観客は男だらけだ。まるで光を求める亡者のように少女に熱狂している。
・・・・・・・・・・・・・・
気がついたら、男達は倒れていた。
ダンディ・・・は。目が輝きすぎているわ・・・
「エリエリ~、僕が間違っていたポン!」
「・・・婚約破棄で・」
「ヒィ!」
どうやら、あの種は精神干渉魔法のようだわ・・・
ダンディとゴロツキたちは逮捕されたわ。
「「「「エリエリ~」」」
私の名を叫んでいたそうだわ。
私を好きすぎて暴走して犯罪を犯したとなった。
一方、従姉妹のシャルロッテ様は義母様が・・・・屋敷に乱入して。
「キャメルクラッチ!!」
「ヒィ、なんなの~、痛い!」
シャルロッテ様をうつ伏せで寝かせ。腰に乗り。首を両手で掴んで背中を反らせていたそうだわ・・・
取り押さえられたけど、シャルロッテ様は病弱が改善したそうだ。
何かの治療らしい。
大騒ぎになったけど、うやむやで終わったようだ。
あの種は本当に虫、悪い男よけだったみたいだわね。
そして、今日もメリーは。
「お義姉様、ディナーだのん♩」
「はい・・分かったわ」
夕食を呼びに来る。
最後までお読み頂き有難うございました。




