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義母が優しくて義妹が懐いているけど婚約破棄な件

作者: 山田 勝
掲載日:2026/03/08

「メ、メリー、どうしたの?・・・」


 義妹メリーが私の部屋に来たわ

 お父様の再婚相手の連れ子だわ。

 私をドアのカゲに隠れてジィと見ているわ。


「お義姉様!」


 おねだりかしら・・・・


「今日の夕食、ホロホロ鳥なのん♩嬉しいのん♩料理長からきいたのん♩」


 ルンルン!とスキップしながら部屋を去った。


 まさか、ディナーの献立を知らせに来たの?



 皆で夕食を取る。


 お義母様は・・・・


「これ、エリザベータや」

「はい」


「さすが、公爵家のご令嬢ね。所作が美しいわ」

「うむ。自慢の娘だ」

「綺麗なのん♩」


「メリー、お義姉様を見習いなさい」

「見習いまくるのん♩」




 ・・・義母は優しい。義妹は夕食を呼びに来る。


「お姉様、お食事なのん♩」

「はい・・・」



 おかしい。おかしい。「おかしいですわ!」


 学園にいたのだった。


「エリザベータ様。どうされたのですか?」

「それが、義母は優しくて、義妹は懐いているのです」


 私は友人に話した。


「義妹と義母はお父様をそそのかして、総領娘の私を・・・」

「まあ、そんなことあるわけがないですわ・・・多分」



 屋敷に戻る。

 そうだ。ドレスの整理しよう。メリーにあげられる物はないのかしら・・・


 すると、私の衣装部屋にメリーがいた。


「のん♩のん♩お義姉様のドレス♩ルンルンルン」



 メリーが私のドレスに頬ずりしている。見なかったことにしよう。


 カタッ!

 しまったわ。音がしたわ。


「のん♩お義姉様、これは違うのん♩お義母様のドレスに虫除けの種を入れて置いたのん♩」


「そう・・・」


 バタバタと去ったわ。



 そうだ。午後からダンディ様が来るわ。

 ドレスを着てお茶会の準備をする。


 しかし。


「お嬢様、ダンディ様は来られないそうです・・」

「まあ、何故?」

「病弱な従姉妹様の看病だそうです・・」

「また・・・分かりましたわ」


 それから・・・・も続いた。


「エリザベータ、シャルが病弱なのだ。家族になるのだから仕方ないだろ?」

「・・・分かりましたわ」


 従姉妹は愛称呼び。嫉妬するわ。



 結婚生活が不安だわ。

 そんなとき、やっと、お茶会のOKをもらったわ。


 街の馬車が迎えに来たわ。珍しい。馬車は森の中に進む。

 小さな小屋に案内されたわ。ダンディ様がいた。



「ダンディ様、ここは?」

「うん。森の中の離れだ」

「メイドもおりませんわ・・それにダンディ様、何故、縄を持っていらっしゃるの?」


「・・・察しの悪いな。君がいるとシャルと結ばれない。死んでくれないか?」


「グヘへへへへ!」

「姉ちゃん。悪いな」

「死ぬ前に楽しもうか」


「キャア!」


 ゴロツキ達が入って来た。


「さあ、こっちにきな」

「ヒィ」


 腕を掴まれたわ。


 その時、ポケットの中から光が発したわ!


 ピカッ!


「「「ギャアアー」」」

「何だ!」


 もしかして、メリーが入れた虫除けの種?!


 膨大な記憶が注ぎ込まれた。




 ☆☆☆



 ここは・・・知らない国、魔道大国かしら、夜なのに昼間のように明るい。



芽利めり芽里めりの卒業コンサートに来てくれてありがとうのん♩」


「「「「メリーちゃん!」」」

「「「メリメリーーーー!」」」



 光が・・・舞台の上で少女が歌って踊っている。観客は男だらけだ。まるで光を求める亡者のように少女に熱狂している。




 ・・・・・・・・・・・・・・



 気がついたら、男達は倒れていた。

 ダンディ・・・は。目が輝きすぎているわ・・・


「エリエリ~、僕が間違っていたポン!」

「・・・婚約破棄で・」

「ヒィ!」


 どうやら、あの種は精神干渉魔法のようだわ・・・


 ダンディとゴロツキたちは逮捕されたわ。


「「「「エリエリ~」」」


 私の名を叫んでいたそうだわ。


 私を好きすぎて暴走して犯罪を犯したとなった。



 一方、従姉妹のシャルロッテ様は義母様が・・・・屋敷に乱入して。



「キャメルクラッチ!!」

「ヒィ、なんなの~、痛い!」


 シャルロッテ様をうつ伏せで寝かせ。腰に乗り。首を両手で掴んで背中を反らせていたそうだわ・・・

 取り押さえられたけど、シャルロッテ様は病弱が改善したそうだ。

 何かの治療らしい。


 大騒ぎになったけど、うやむやで終わったようだ。


 あの種は本当に虫、悪い男よけだったみたいだわね。


 そして、今日もメリーは。



「お義姉様、ディナーだのん♩」

「はい・・分かったわ」


 夕食を呼びに来る。


最後までお読み頂き有難うございました。

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義母と義妹が色んな意味で強い!。
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