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『対岸にて』

掲載日:2026/01/18

とりあえず読んでみてください。


そのひとは

わたしの知らない季節──


たとえば

春の名残がまだ残る秋のような──

そのなかに ひとり立っていた


風が吹くたび

そのひとの まわりの空気が

触れられない何かを孕んで

そっと揺れた


わたしは ただ岸辺に立っていた


向こう岸の灯が

ひとつ またひとつ

夜のなかに浮かび上がる


それらは

わたしの言葉では

決して 名づけられないものだった


わたしは ただ 耳を澄ませていた


そのひとの 眠りの気配が

波の音にまぎれて

かすかに届くような気がして


誰かを 慕うということが もしも──


このように

遠くの灯を見つめることだとしたら


わたしは──

その灯のまわりに

ただ 漂っているだけなのかもしれない




読んでくださった方々、ありがとうございました。

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