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とりあえず、
「はいはい、分かりましたよっと」
大人しく表に出ることにしよう。
どういうわけか向こうは武器を持ってる。
しっかりと重量があるように見えるし、子供がごっこ遊びで使うようなそれと一緒には見えない。
抵抗する理由がない・・・こともないけど、明らかに好意的には見えない連中に絡まれているわけで、どう考えても普通じゃない。
状況の把握が優先だろう。
どういう展開になるにしても、ここは穏便にしておくが吉だと思いたい。
「大人しくしてくれたら悪いようにはしないからよ」
だったら武器を下ろせよ。とツッコミたい。
ツッコミたいけど・・・言ったらどうなるか分からんのよなぁ。
とりあえず靴を履いて、
「はい、出ましたよ」
テントを出る。
「お前、この世界の人間か?」
「・・・はあ?」
いきなりどういう質問なんだよ・・・
「いや、あの、ちょっと何言ってるか分かんないんですけど」
「そのままの意味だぞ」
「そのままって言いましても」
本当に何言ってるか分からん。
寝起きで頭が回ってないのもあるけど、それはそれとして分からん。
とりあえず周りを見回してみる。
見回せば何か分かるかもしれない。
いや、普通に考えりゃキャンプ場なわけだけども、
「・・・どこだここ」
どういうわけか、俺がいたキャンプ場の様相と違うらしい。
俺がいたのは山の中の木が多く茂っているキャンプ場で、割と開けていた。
管理人がしっかりしているからか、木を間引きしていたし、丁寧に作られている印象で、個人的には好きな雰囲気だった。
だけどどうだ。
今は雑木林みたいなところにいる。
更に不思議なのは、俺がいるサイトから半径10メートルくらいが更地みたいになっていること。
俺が作ったサイトとか道具は無事みたいだけど、周りに全く木がない。
まるで、俺を中心に辺り一帯を抉り取ったみたいだ。
「・・・増々分からん」
今俺に何が起こってるんだ?
「混乱してるか」
「まあ、当然だよなぁ」
「お前からすれば、ここは異世界だからなぁ」
・・・異世界ってか。




