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魔王と行く異世界道中  作者: ちとせ


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2

 とりあえず、

「はいはい、分かりましたよっと」

 大人しく表に出ることにしよう。


 どういうわけか向こうは武器を持ってる。

 しっかりと重量があるように見えるし、子供がごっこ遊びで使うようなそれと一緒には見えない。


 抵抗する理由がない・・・こともないけど、明らかに好意的には見えない連中に絡まれているわけで、どう考えても普通じゃない。

 状況の把握が優先だろう。

 どういう展開になるにしても、ここは穏便にしておくが吉だと思いたい。


「大人しくしてくれたら悪いようにはしないからよ」

 だったら武器を下ろせよ。とツッコミたい。

 ツッコミたいけど・・・言ったらどうなるか分からんのよなぁ。


 とりあえず靴を履いて、

「はい、出ましたよ」

 テントを出る。

「お前、この世界の人間か?」

「・・・はあ?」


 いきなりどういう質問なんだよ・・・


「いや、あの、ちょっと何言ってるか分かんないんですけど」

「そのままの意味だぞ」

「そのままって言いましても」

 本当に何言ってるか分からん。

 寝起きで頭が回ってないのもあるけど、それはそれとして分からん。


 とりあえず周りを見回してみる。

 見回せば何か分かるかもしれない。

 いや、普通に考えりゃキャンプ場なわけだけども、

「・・・どこだここ」


 どういうわけか、俺がいたキャンプ場の様相と違うらしい。


 俺がいたのは山の中の木が多く茂っているキャンプ場で、割と開けていた。

 管理人がしっかりしているからか、木を間引きしていたし、丁寧に作られている印象で、個人的には好きな雰囲気だった。


 だけどどうだ。

 今は雑木林みたいなところにいる。

 更に不思議なのは、俺がいるサイトから半径10メートルくらいが更地みたいになっていること。

 俺が作ったサイトとか道具は無事みたいだけど、周りに全く木がない。


 まるで、俺を中心に辺り一帯を抉り取ったみたいだ。


「・・・増々分からん」


 今俺に何が起こってるんだ?


「混乱してるか」

「まあ、当然だよなぁ」

「お前からすれば、ここは異世界だからなぁ」


 ・・・異世界ってか。

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