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魔王と行く異世界道中  作者: ちとせ


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2

「いや、そうじゃないでしょ。その件はこっちのプランでお願いしていたと思うんだけど」


 さっぱりとした雰囲気の会議室に、ぴりっとした空気が通り抜けていく。


「え、いや、先日のミーティングではプランBでとお伺いしたはずなんですが」


 俺は今、取引先の会社を訪ねている。

 只今商談の真っ最中。

 というより、ほぼ話がまとまった状況で、現況を報告しにきただけだったんだが・・・


 どうも雲行きが怪しい。


「違うでしょ。最終的にプランCに変更して終わったでしょ?」

 そうだったっけ?

 取ったメモにはそんなこと書いてないけどな・・・

「プランCに変更してちょうだい」

「え、いや、すでにプランBで作業が進んでますので、今更ラインを変更するのは難しいですよ」

「は?」

 担当がデスクを平手で叩く。

「そっちのミスでしょう!それくらいやりなさいよ!」

 そんな無茶な・・・

「それとも何?こっちのミスだと言いたいわけ?」

「係長、落ち着きましょう、ね?」

 向こうの部下もだいぶ気を遣ってるな、これは・・・

「・・・分かりました。一旦持ち帰り、可能かどうか上司に確認してみます」

「は?今ここで決めなさいよ」

「はい?」

「それくらいできなくて営業が務まると思ってんの?」


 とんでもないな、この人・・・

 さっきラインを変更するのは難しいって言ったはずなんだけど。

 一応、相手先だぞ、俺・・・


「きょ、今日はこの辺りで終了としましょう!」

 見かねたのか、先方の部下が切り上げようと動いた。

「今からラインの変更が可能か確認をお願いします!係長、次のミーティングがありますから!」

「・・・ふん」

 係長は立ち上がって、タブレットを抱えて会議室から出て行った。

「本日はありがとうございました!引き続きお願いします!」

「いえ、こちらこそ・・・」

 部下の方も退室。

 えらくぺこぺこしてたけど、

「・・・ふう」

 部下の人が悪いわけじゃないのになぁ。

「まあ、帰りますか」

 報告しないといけない案件もできたしな・・・

 嫌だなぁ。いいことないよなぁ、この流れ・・・


 *


「いやそりゃあ、お前が悪いだろ」

 報告すると、直属の上司である課長が、

「最後の最後に聞き逃したんだろ」

「いや、そんなはずは」

 メモも取ってるし、契約書にもそういう風に記載もしたし、先方のサインも取ってるんだけどなぁ。

「言い訳すんな!!」

 デスクを叩く。

 オフィスがピリつく。

「お前のミスだ!!お前が生産部に都合をつけろ!!」

「・・・分かりました」


 これがここでの現実、か。

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