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「あの、話が見えないんですが」
何か勘違いしているように思えるが、何をどう思っているのか理解しないことには話にならない。
どうも、あの魔王が関係しているようだけど・・・
「詳しく言う必要は今はない」
「はあ」
「魔王の仲間かどうか。それが最も大きな問題なのだからな」
とりあえず、魔王のことが気になるようだな・・・
魔王ってのはそれだけヤバいってことになるけども・・・
「とりあえず、先に断っておきますが」
「何だ?」
「その質問を濁す理由はこちらにはありませんので、あったことをそのままお伝えしますよ。なので、妙な勘繰りはやめてもらえます?」
こっちは隠す必要なんかない。
別に何もなかったわけだし、仲間でも何でもないわけだし、妙に伺われても困る。
とりあえず、断るだけ断っておかないと、こっちの立場が悪くなる。
「俺とは何もありませんよ。特に何もありませんでしたし」
コーヒーを一杯出したくらいだし、特に何もないってことでいいだろう。
それでもアウトだってなら話は変わってくるだろうけど、そこまで細かく必要もないしな・・・
「嘘偽りはないな?」
「そんなことで嘘ついても得はないですけども」
ちょっと話しただけで友達でも何でもないし、庇う理由もない。
何より、俺の身が危ない可能性もあるし、妙なことを言わないようにしないとな・・・
「・・・ふむ」
「いかがします?」
・・・考えるようなことか?
「あの、こちらからもお伺いしても?」
「貴様に質問権はない」
「OH・・・」
これじゃあ話にならない。
ここは大人しくしておくか・・・
「勇者レーダーに反応していたということは、この者も勇者であることに間違いはないのだが、これではな・・・」
勇者レーダー・・・?
どっかで聞いたな、そのワード・・・
ってか、勇者であることに間違いはないとか言ったか?
考えたくはないけど、それって間違いなく俺のこと言ってるよな?
こういうこと言うと自惚れとか思われそうで怖いけど、話の流れ的に俺のこと言ってるんだよなぁ。
「魔王と関係がないと証明はできるか?」
何となく分かるのは、魔王の存在を気にしていること。
それから、どうにかして俺を勇者にしたいってことか。
「証明はできないですね」
「何だと・・・?」
あまり良い質問じゃなかったにしても、
「お二人をはじめ、あなた方に関わる人があの場に誰もいなかったですよね?関係している誰かが見ていたならまだしも、あの場には俺とあの人しかいなかったわけですし、判断できる材料が全くない」
こういう世界観だ。監視カメラみたいな物もないだろう。
仮にあったとしても何より森なわけだし、リゾートホテルみたいなところじゃない限り設置はない。
証明なんかできるわけがない。
「・・・牢屋に入れておけ」




