表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王と行く異世界道中  作者: ちとせ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/18

9

「アレが魔王と一緒にいたという男か?」

「はっ」


 これまた随分と豪華なところに通された・・・いや、連行されたと言ってもいいか。


 天井には豪華なシャンデリア。

 所々に置かれた豪華な装飾品。

 長い真っ赤なカーペット。

 壁に飾られたバカでかい絵画。

 牢屋とは比べ物にならないくらいしっかり組まれた石造りの空間。


 んで、数段ほど上に豪華な椅子が二つ。

 そこに座るそこそこお歳のおじさんとおばさん。

 金色の王冠とティアラをそれぞれ頭にしている。


 ありゃあ、どう見ても王様とかそういうアレだよなぁ・・・

 ってことは当然、ここはお城とかいう規模のアレだよなぁ・・・


「危険ではなくて?魔王の手下かもしれないわ」

「付近にいませんでしたし、こちらの指示に従っていたところを見ると、敵対意思はないと思われますが」


 ないって言えばないけど、どうやっても勝てもしないし、逃げられもしないことを踏まえると、黙って従っておいたほうがいいんだよ・・・

 下手に逆らって死ぬよりはいくらかマシだしなぁ・・・


「まあいい。おい、貴様」

 王様らしいおっさんが、

「名乗れ」

「・・・うぅん」

 えらく高圧的だな・・・少なくとも好きにはなれんタイプだ。

「我々の言語は分かっているはずだ」

 分かってはいる。

 それと同時に分かることもある。


 こいつら、事情に詳しいな。


 俺が異世界人だってことも把握しているし、異世界人がこの世界の言語を理解できることも分かっている。

 ってことは、俺が初めてじゃないんだろう。

 どれくらいの人数かは分からないけど、それなりに場数を踏んでいるはずだ。でなきゃ、こんな風に自分たちの前に連れてくるわけがない。


 まあ、手錠はされてるし、最低限の対策はされてるわけだけど・・・


「この人、耳が聞こえないのかしら?」

「答える気がないのか?」


 さて、どうしたもんか・・・?


 素直に答えたほうが良さそうな雰囲気はある。

 俺の経験上、この手のタイプにイイ思い出がない。このまま黙ってたら何かしらされそうだ。


 そうだ、一つ試してみるか。


「あー、タンタターンです」

「・・・は?」

「なに・・・?もう一度言え」

「だから、タンタターンです」


 適当なリズムを口にしてみた。

 別に、そこに意味はない。本当に適当。


 異世界人の事情に詳しいなら、日本人かどうか分かるかもしれない。分かっているなら、こっちが適当を言っていることくらい分かるだろうし。


「タン・・・は?」

「タンタターン。タンタ、ターン」

「何?姓があるのか。どこで区切るのだ?」

「タン、タ、ターン」

「貴様・・・我々をおちょくっているのか?」


 いかん。遊び過ぎた。

 面白くってついな。


「まあ、いい。貴様、魔王と共にいたようだが、魔族の手の者か?」


 ・・・そういう話になるか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ