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--そんな世界なら捨てちゃえば--
編成歴2458年---
ハンバル大国の南側を統治するニール帝国には、絶世の美女とうたわれた皇女がいた。
彼女は太公に嫁ぎ3人の子供を産んだが、そのうちの1人の子供にはある噂があった。
あれは醜いドラゴンの子ではないか、、、
--コンコンコン。
ドアが鳴り、勢いよくメイドのアンが一礼をして部屋の中に入ってきた。
アン「おはようございます、クリスティーさま」
クリスティー「おはよう。。。今日も元気ね、アン」
アンはクリスティーの言葉で一瞬顔に暗い影を落とすが、すぐにそれが気取られないように笑顔を浮かべて言った。
アン「暗い顔しても仕方ありませんよ。今日はお兄様が魔物退治に発つ日なので、明るくお見送りください」
クリスティーはアンの言葉に顔を尚更暗くして言った。
クリスティー「とうとうその日が来たのね。--準備をしてお兄様に会いに行くわ」
アンはコクリと頷き、朝の支度を手伝った。