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お題シリーズ4

認識の違い 場所

作者: リィズ・ブランディシュカ



「大丈夫」だと彼は言う。


 けれど私はちっとも大丈夫だとは思わなかった。


 目の前には真っ暗な廃墟。


 人の気配はまったくしない。


 とても危険そうな場所に見える。


 こんな所で肝試しなんて、何か起きたら大変だ。


 しかし「こんなに薄気味悪そうな廃墟、わくわくするな」と言っていた。


 きっと彼には、私とは違う風に見えているのだろう。


 目の前のそれは危ない場所などではなく、自分を楽しませてくれる場所だと思っているのだ。


 私は「危ないよ」と彼のシャツを引っ張った。


 しかし彼は「大丈夫だって」とどんどん前に行ってしまう。


 私は彼のシャツから手を離して、来た道を引き返していった。


 確か近くの茂みの中に、犯行に使った道具を隠しておいたはずだ。


 あれをとりにいかなければ。


 背後から彼の叫び声が聞こえてきた。


「うわああああ、人が倒れてる!!」



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