表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
《PV10000突破》ユダの黙示録  作者: 神代リナ
第零章 砕けた氷
25/73

第二十四話 管理局探索

お待たせしました。評価、ブックマークありがとうございます!

 コツコツコツ……。

 入り口から管理局内に入り、私たちは地下へと続く階段を歩んでいく。

 階段は、コンクリートで塗り固められただけの簡素なもので、電灯も剥き出しの白熱電球が5m間隔ごとに吊るされているだけ。

 中には、切れている電球も何個かあって、割と薄暗い。

 ただ、白熱電球のおかげか、それとも単に密閉空間だからか、少なくとも室内の温度は年平均気温3度の地上よりは暖かい。


 ……階段が途切れて、目の前に木製の扉が姿を現す。

 どうやら、鍵がかかっているようだ。

 和美先輩がドアノブを回しても、うんともすんとも言わない。

 さて、どうしようか。


「先輩、どうしますか?」


「ま、私に任せなさい。……とりゃっ!!!」


 ……そう言うと、和美先輩は右足で扉を蹴り飛ばす。

 すると、扉は奥に続く通路へと吹っ飛んでいった。

 敵にバレないだろうか? 少し不安である。

 ガンッ……っという衝突音がしてる……。

 本当に心配だ。


「は、はははっ……ちょっと力加減間違えちゃった。……ちょっと」


 ちょっと。

 なるほど、ちょっとか。


「先輩、先に行きましょう」


「え、えぇ、行きましょうか」


 気を取り直して扉の先まで進む。

 ポツポツと天井から水の雫が落ちてくる。

 先ほどよりも少し薄暗く、ジメジメとしているので、不気味な雰囲気を(かも)し出している。


 どうやら、地下には3つの扉があるらしい。

 1番近くにあるのは……警備員室と書かれたプレートが埋め込まれた扉のある部屋だ。


 和美先輩と私は、防御魔術を展開した上で、その部屋の中に突入する。

 ……部屋の白い壁に付いている鮮やかな赤以外は特に変わった所はない。

 やっぱり、警備兵は殺されたか。

 床には、2発分の薬莢と拳銃2丁が落ちている。


 薬莢を触ってみる……まだ少し温かい。

 そして、和美先輩の方は壁に付いている血液の方に触れている。

 どうやら、まだ乾いておらず、液体状らしい。


「……近いわね」


「……そうですね」


 敵は近くにいる。

 それは分かった。

 それ以上の手掛かりは得られなかったので、この部屋を出る。


 次の部屋は……神造兵器研究室。

 先ほど、防御魔術は展開したので今回はそのまま突入。

 すると、部屋の奥からナイフが2本飛んでくる。

 もちろん、私たちの身体に向かってくる。

 しかし、防御魔術のおかげで身体に刺さることなく足元に落ちる。


 そして、ナイフを投げて来た張本人……元は先ほどの警備員室にいた警備兵であったのであろう2体の生ける屍(リビングデッド)に私はM9A3を発砲する。

 銃弾を食らった彼らは燃え尽きて灰となった。


 ……ここには、荒らされた跡以外何もない。

 さぁ、次に行こう。

 次が最後だ。そして、敵もそこにいるのだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ