レベルマックス
ワームが土の針の上に落ちて、、、、、土の針が粉砕された。
は?
いやいやいや、さっき諦めたような悲鳴あげてたじゃん!
あれでまだ諦めねーのかよ!
「やあああああああっ!」
ギーの枝がワームに振り下ろされる。
ワームに当たった瞬間、ギーの枝が砕け散る。
「え?」
グーが支持を出す。
「強化しやがった!攻撃すんな!無駄だ!効果時間切れるまで逃げ切っぞ!」
防御力を上昇させる魔法を使ったらしい。
逃げろとは言わない。ここで倒しきるつもりらしい。
「俺とギー、ゴーとガーで2手に分かれっぞ!幸い素早さはねえ!
〈サンド〉で小さな壁を作りながら逃げろ!追われてねえ方は追われてる方を視野に入れながらワームの後ろから距離を置いて追いかけて危なかったら手助けだ!」
グーの指示に頷く。俺たちはよほど無茶じゃない限りグーの指示に従う。
最も早く生まれ、言語を生まれた時から理解し、何よりこれまでの指示に間違いがなかった。
グーの指示通り、グーとギーが右に行き、俺とガーは左に行く。
「ワシャ、、、シャッ!」
ワームは一瞬迷った後、俺たちを追いかけて来た。それは少し都合が悪い。
グーたちのMPは〈マナスフィア〉一発分、つまり2だが、俺たちのMPは、、、
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種族:チャイルドトレント
状態異常:なし
Lv :3/5
HP :11/11
MP :1/6
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〈サンド〉の壁一回作れるかどうか、というところだ。
「シャアアアアアアアアアアアア!」
気をそらすなとばかりにワームが吠え、
ワームの目の前に水の玉が5つ現れる。
3つを俺に向かって発射し、2つを手元に残す。
「〈サン「いい!受ける!」
ガーの〈サンド〉を止めさせる。
貴重なMPをここで使わせるわけにはいかない。
俺は枝を大きく振りかぶり、水の玉にぶち当てる。
レベルアップにより上昇した防御力は水の玉を弾く。
とはいえ、ダメージは食らった。一発につき1か2程度だが。
まてよ、じゃあ今の攻撃3セット食らったら俺死んじゃうじゃん!
嫌だよ!
、、、、、つ、次は〈サンド〉で防いでもいいかな、、、
「シャアアアアアアアアアアアア!」
ワームが吠え、新しい水の玉が生成される。
ワームが水の玉を目の前の土の壁に当てる。
土の壁が粉砕された。
ワームの後ろからグーの顔が見えた。
このままではまずいと思い、土を操ってくれたんだろう。
俺は枝を振って応えて置く。あとで礼を言わないとな。
「シャアアッ!」
ワームが飛ばされる。
ギーが〈マナスフィア〉を使ったのだ。
落ちてくる時土の針が生えて来た。
グーの〈サンド〉だ。
「シャアアッアアアアアアアアアアアア!」
ワームが串刺しにされる。
「〈サンド〉!」
ガーも〈サンド〉を使いワームにもう一本土の針を刺し、串刺しにする。
そして俺はガーの〈サンド〉の針の表面から小さな針を生やす。
「ギイアアアアアア!」
「やあああ!」
グーが枝を振りかぶって大振りでワームに当てる。
ワームはもう動けない。急ぐ必要はない。
それに俺たちのMPはもうなく、こうやって直接攻撃しかダメージを与えられない。
だがそれはワームとて同じこと、、、と思っていたのだが、、、
「ジャアアアアアッアアッアアアアアア!」
ワームが吠える。体が傷ついたせいか、声が開戦時とはだいぶ違う。
その後、ワームは土の針に噛み付いた。
悪足掻きも程々にしろ、と思っていると、ワームは容易に土の針を噛み砕いた。
は、はあ!?
いや、硬度がそんなになかったのはわかる。
俺たちだってMPがなかったし、全快時よりは硬度はなかっただろう。
だが、だが、ワームに壊せるほどでもなかったはずだ。
ん?
まさかあいつ、攻撃力上昇をさせたのか!?
できるかもとは思っていたが、まだMPがあったとは、、、
「ジャアアアアアッ!シャアアアアアアアアアアアア!」
声もクリアになっている。
普通に回復していた。
だが、体表の傷はそのままだ。
コイツ、内側だけ回復したのか?
いや、生命維持に必要なのはわかるが外傷そのままだとすぐ倒されるぞ?
「シャアアア、、、、、シャアオオオッオオオオッオオオオオッ!」
ワームはそれだけ鳴くと、地の上に倒れた。
だが、まだ息はある。とどめを刺そうと前に進むと、こけた。
視界が歪む。吐き気がする。気持ち悪い。
精神がかき乱される。そのまま意識を手放した。
《経験値を35得ました。》
《レベルが2上がりました。》
《レベルが最大になりました。進化可能です。》
《種族〈レッサーマジックオブテインワーム〉を〈種族図鑑〉に記録しました。》
《スキル〈種族図鑑〉の習熟度が1上がりました。》
《耐性〈精神干渉耐性〉を得ました》
《スキル〈マナスフィア〉の習熟度が1上がりました。》