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足は無いけど食物連鎖底辺を駆ける  作者: 取りつく島田もない
4/30

魔法、食らうもの

「「〈サンド〉!」」

俺たちが土の針で足止めをしてからの

「「〈マナスフィア〉!〈マナスフィア〉!」」

ギーとガーの二連〈マナスフィア〉。すでに2つずつ浮かべている。

一発ずつ打ち、左右で挟み込むように炸裂、、、しなかった。

いや、炸裂はした。

しかし、ギーが打った片方だけだ。

もう片方は、、、ワームの口の中で色を失っていくところだった。

く、食った!?

その後、食ったグーの〈マナスフィア〉と同じ色に芋虫が包まれ、、、

「ギーシャ、シャシャ」

それらは5つに固まり、グーの〈マナスフィア〉5つになる。

いや、正確にはワームが偽造したグーのに似せた〈マナスフィア〉か。

あのワーム、食った魔法を偽造できるらしい。

ん?前に倒したレッサーマジックワームとは違うのか?

まずい。俺たちはレッサーマジックワームと戦うつもりだったんだが。

「こ、こいつレッサーマジックワームじゃねえ!」

グーが気付いた。

しかし、もう遅かった。

「シャシャシャシャシャ」

5つの偽造〈マナスフィア〉が発射される。全てグーを狙っている。

俺はとっさに〈サンド〉で土の壁を作った。

ガーも同じ考えのようで、土の壁がもう一つせり上がる。

二重の土の壁で3つは抑えきれたが、4つ目はグーに向かう。

グーは浮かべていた〈マナスフィア〉をぶつけて消した。

5つ目はグーに当たってしまった。

だが、5つ飛んで来たことを思えば、まずまずの結果だろう。

グーも大丈夫だとサインを送って来た。

次こそ当てようとワームは〈マナスフィア〉を再充填していたが、その〈マナスフィア〉が発射されるより前にギーのマナスフィアがワームに放たれ、ワームの真横で炸裂する。

「ギシャアアアアアアアア!」

「僕たち〈マナスフィア〉はあと一発しか、、、」

「チイッ!交代だ!」

グーとギーが下がると同時に俺たちが前に出る。

俺たちは〈マナスフィア〉を後二発は打てる。

グーとギーが〈サンド〉で足止めに徹し俺たちの4連〈マナスフィア〉で一気に仕留める。

それなら今からでも巻き返せる。

「「〈マナスフィア〉!〈マナスフィア〉!」」

〈マナスフィア〉を打つ。

左右で挟み込むように炸裂する〈マナスフィア〉。

ワームが飛ばされる。そこに下からガーの〈マナスフィア〉。更に高く飛ぶワーム。

更に俺の〈マナスフィア〉が下から飛んでいき、もっと高く飛ぶ。

「「〈サンド〉!」」

ワームの着地するだろうところに土の針が地面から生えてくる。

「シャシャシャアアアアアアアアアアアア!」

ワームの叫びが森に木霊した。


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