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暑さに弱い品種
「どうして死んだのか教えて貰える?」
「ウシが、熱中症で」
「ああ、熱中症ね……ウシが!?」
よくあるやつかと流しかけた面接官が、ぎょっとして目を見開く。
「ええ。ウシがです」
天使候補はしれっと頷き、続けた。
「急に暑くなったから、暑さ対策が間に合わなくて、倒れたウシの下敷きに……暑さに弱い子達なのに辛い思いをさせてしまって、申し訳なかったです」
可哀想にと、視線を落とす。
「……押し潰されて、恨んだりとかは」
「避けられなかったのが悪いでしょう。ウシと違って、ヒトは逃げられるのだから」
m(__)m




