前へ目次 次へ 76/382 74 実は良いけれど種はいけない 「死因を教えて下さい」 「イチイが……」 「はい」 「ナッツクッキー作ったから食べてと言って渡されたのが、イチイの種子入りのクッキーだったんです」 「えっ……」 面接官が目をまたたいて、ついと身を屈める。 「それは、故意で?」 屈んだ面接官に下から見上げられた天使候補は、はあ、と溜め息を吐いた。 「でしょうね。偶然で入るものでもないでしょう」 「そうですね」 「なんでそんなことしたのかは、わからないんですけどね……」 m(__)m