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殺されていない(致命傷を受けていないとは言っていない)

 

 

 

「殺された理由を教えて貰えますか?」

「殺されてないですよ!?」

「ん?自殺?」

「自殺もしてないです!」


 天使候補が机を叩く。


「なんでそんな物騒方向にさせようとするんですか」

「その方が面白いから?」

「ひとの死因を面白がらないで下さい!」

「いやでもこの仕事ってそれくらいしか楽しみがないので」

「悪魔か!?」

「天使ですが」

「天使ダッタ――!」


 天使候補が、がっくりと机に項垂れた。


「で、どうして死んだの?」

「え、あ、あー」


 天使候補は目を泳がせてから、小さな声で呟いた。


「不幸な事故、ですよ」

「不幸な事故」

「泥酔した恋人に、傘でひと突きされて、それを隠すためにちょうど通り掛かった特急電車に飛び込みました」

「あの……」

「不幸な事故です」


 天使候補は面接官に目を向けぬまま、早口に断言した。


「……他殺かつ自殺だったんですね」


 面接官がぽつりと言った言葉には、答えなかった。

 

 

 

m(__)m

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