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ぐぐるなきけん
の、中身がちょっと出てる
「死なれた理由を教えて下さい」
「ヤギが……」
「ヤギ?ウシではなく?」
「ヤ、ヤギです!ウシならどれだけ良かった、いや、良くないか」
ぷるぷると震えながら、天使候補は言いました。
「それで、ヤギがどうしました?」
「ヤギに、足を舐められて」
「舐められて」
「死にました」
「んん?」
怯える天使候補を、面接官は首を傾げて見詰めました。
「ヤギに、舐められて、死ぬ?」
「し、失血死です、たぶん」
「……ヤギに舐められて?」
「お、おれ、血液が固まりにくくて。怪我も全然治んないし、大変なんです」
「ヤギに舐められて、怪我……?転びでもしたんですか?」
「してないです!椅子に括り付けられて、それどころじゃ」
「椅子に括り付けられてって、どう言う状況ですか」
面接官に問い掛けられて、ようやく天使候補は自身の言葉足らずに気付いたようだった。
「あの、拷問です、そう言う」
「……ヤギに舐められるのが」
「ヤギに舐められるのが。足の裏に塩を塗って、ヤギを放すんです。ヤギは塩好きだから、足を舐めるんですけど、ヤギの舌はやすり状だからだんだん皮膚が削れて肉が」
「え、ちょ、ま」
「肉から滲む血液にも塩分が含まれるから、血が出てもヤギは舐めるのをやめなくて」
「いや、あの、ま」
「肉が削げて骨が出ても、出血してるから舐め続けられて、骨も擦り減って足がなくなって、それでも舐め続けられて、恐いのに気を失うことも出来なくて、しかも、末端だし怖くて血管収縮してるしでなかなか失血死もしなくて」
「待って!!」
なかなか止められない天使候補の発言に業を煮やして、面接官が吠える。
消耗しきった顔で、呟いた。
「もう、良いから。わかったから」
m(__)m




