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※このお話はフィクションです
「死因……ウシ……」
「えっ?」
「あっ、いえ」
「どうして牛込神楽坂駅で死んだって、知っているんですか?」
「えっ」
「えっ?」
天使候補と面接官のぽかんとした顔が見合せられる。
咳払いをして、面接官が言った。
「詳しい状況をお聞きしても?」
「アッハイ。えっと、あの日は雨で、わたし、寝坊して、慌てて電車に乗ろうとして、駅の階段で転んで、転がり落ちて、打ち所が悪くて、そのまま」
「そう、ですか……」
面接官は頷いたあと、強い心を持って、
「雨の日って、どうしてあんなに目が覚めないのでしょうね」
駅名をスルーした。
m(__)m




