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やばいと思ったら、ちゃんと呼ぶべき
「死因をお聞かせ願えますか?」
「はい」
頷いた天使候補はしかし、うろりと視線を逸らして躊躇った。
「?、お話し下さい」
「はい。あの、えっと、恥ずかしながら、腐った牛乳を飲んでしまって」
「はい」
「お腹を壊して」
「はい」
「一人暮しで助けも呼べず、そのまま脱水症状で……」
「救急車は」
面接官の問い掛けに、天使候補はまた視線をさまよわせた。
「恥ずかしくて、呼べなくて……」
両手で顔を覆う天使候補を見つめて、面接官は呟いた。
「恥ずか死んだのですね」
m(__)m




