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エレベーターのひ
全力で不謹慎です
「どうして、死んだんですか」
「エレベーターに、挟まれて」
「扉に?」
「いえ、エレベーターの床と、降りるはずだった階の天井の間ですね」
「えっと……どう言う状況で?」
天使候補が虚ろな目をした。
「エレベーターの扉が開いて、台車を押しながら降りようとしたら扉を開けたままエレベーターが上昇しはじめて、慌てて身体を退こうとしたんですけど、間に合わずこの辺で挟まれてしまって」
この辺、と天使候補は胸の辺りを示す。
「それ、は」
面接官の顔色が、さぁっと青褪めた。
「恐ろしい、体験を」
「めちゃくちゃ、怖かったです。苦しいし」
m(__)m




