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人間、落ち込んでいるとなにをするかわからない

 

 

 

「死因を教えて下さい」

「茸狩りに行っていた恋人が、猪に襲われて死んで……」

「それは、お気の毒に……」


 もしや後追いだろうかと思いながら、面接官はお悔やみを述べる。天使候補はぼろりと大粒の涙をこぼした。


「あなたに美味しい茸を食べさせてあげるって、言って出て行ったんです。恋人は、集めた茸を大事そうに抱えていて……」


 涙で言葉を詰まらせる天使候補の背を、面接官はそっと撫でる。


「恋人の、最後の願いを叶えようと、その茸を食べたんです」

「茸を」

「鮮やかな真っ赤な茸でした」

「え……?」


 それってもしかして……と面接官が予測し顔色を変えた。


「その茸を食べて、しばらくしてから、恋人がいなくなってしまったことを、実感したんですかね。ずうんとお腹の辺りが重くなって、吐くほど泣いてしまいました。それから、息をするのも苦しくて、世界が粉々になったようで、気付けば意識を……」

「……カエンタケだよ」

 

 

 

m(__)m

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