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その恐怖は常にある
「死因は」
「孤独死、で良いのかな?」
「んん?」
「いや、ん?餓死になる?」
うーんと唸って、天使候補は首を傾げた。
「詳しく説明出来る?」
「はい。独り暮らしで、体調悪くして、ぶっ倒れて、誰にも助けられることなく、そのまま死にました」
「あー……」
「体調が悪くなった、と言うか、起き上がれなくなったんですけど、その理由も、過労か、病気か、怪我か、それともなにかほかの理由かわからないし、最終的に死んだ主因もはっきりとは……」
「だろうね」
「と言うかまだ見付かっていないので、戸籍上は死んでいないかと。だから死因も不明」
あー……と唸って、面接官は額を押さえた。
「いや、そう言うの、まあ、まれによくあるけどね」
「でしょうね」
「取り沙汰されるかされないかの違いで、べつに昔だってないわけじゃなかった」
「と言うことは、処理としては?」
「んー、心不全、にすることが多い」
「じゃあ心不全ですね。まあ、心臓が止まったことに違いはない」
「そうですね」
m(__)m




