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画面の向こうに行きたくなるとき
「死因はなに?」
「溺れました」
「海で?川で?」
「陸で」
「陸で!?」
ぎょっとしたあと、あっ、と面接官が呟く。
「プールとか?」
「いえ。普通に、家で」
「んん?お風呂とか?」
「いえあの」
んー……と唸って、天使候補が頭を掻く。
「なんて言ったっけ……ええと、あの、そうだ、乾性溺水」
「カンセイデキスイ?」
「二次溺水です。要は」
「ニジデキスイ?ん?あ、溺水か。二次溺水?自宅警備員的な?二次元に溺れ過ぎて死んだ感じ?」
「いや二次元は関係なくて」
天使候補は否定の意を込めてぱたぱたと手を振った。
「あー、詳しいこと説明出来ない。だから、ええと、水泳とかで溺れて、水が肺に入っちゃって、時間が経ってからその水が悪さした、みたいな?」
「あー?」
「……詳しくはググって下さい。乾、性、溺、水、です」
言いながら、天使候補は字を書き示した。
「あ、はい」
勢いに圧されて、面接官は大人しく頷いた。
m(__)m




