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一回本当に死ぬかと思った(のに繰り返す)
「死んだ理由はなに?」
「事故です」
「ん?交通事故かなにか?」
「ええ、まあ、そんな感じですね」
曖昧に頷く天使候補に、面接官が、ついと目を細める。
「そんな感じって何?交通事故なの?そうじゃないの?」
「えっ?いや、普通の事故ですよ」
「だからその、事故の内容を訊いてるんだけど?」
「いやあのだから……こ、うつう、じこ、ですよ?」
あからさまに怪しい態度の天使候補を、面接官は、じとっとした目で見据えた。
「ほんとに?」
「嘘です」
「……なんで嘘吐いたの」
面接官の追及を受けた天使候補が、うー、と唸る。
「死んだ理由は?ちゃんと答えて」
「窒息事故です……」
「事故なのは本当なんだ。なんで窒息したの?」
「かぼちゃで」
「え?」
「かぼちゃで、窒息しました」
だから言いたくなかったのに、と、天使候補が唇を尖らせた。
「……かぼちゃって、どうやって?」
「普通に、がっつき過ぎて、咽詰めました」
「噛まずに飲んだの?」
「噛んで飲み込みましたよ。でも、かぼちゃとか、いもとかって、咽を通るのに時間が掛かるじゃないですか。その間に続けて何片も詰め込んだから、詰まってしまって」
仔細を説明させられた天使候補が、ぐううと唸る。面接官が今度は同情混じりに目を細めて、言った。
「いや、うん、詳細話させて、ごめん」
「謝られたら余計居たたまれないんですけど!?」
m(__)m




