77 ファンタジー運動会
イベントの終わり。
「よぉーし! 全員位置についたな! 行くぞぉ! パンジャンフォー!」
パァン!
「『転がせ転がせー!』」
「『うおおおおおお!』」
1列に並ぶパンジャンドラムと、位置につく1PT。実にシュールですね。
ちなみに本来はパンツァーフォー。戦車前進。パンジャン前進。
「何ちんたらしてんだよぉ! アーツでぶん殴りゃ良いだろー!」
「は? 待ておまっ」
他のメンバーが止めに入るも間に合わず、明らかに全力な両手槌のアーツ、【ヘヴィスマッシュ】がパンジャンに炸裂。
確かに進んだが、さも当然のように爆発四散。降り注ぐ火を纏った破片。暴走する火車。
最初から作戦会議で話していたか、勘の良い者達は自分のパンジャンに降り注ぐ火の粉を払ったり防いだり。
それができなかった者達のパンジャンに突き刺さり、近くにいたプレイヤーを巻き込み爆発四散。更に飛び散る破片と火車。
まあつまりですね。
「『くっそひでぇなギャハハハ!』」
観客大爆笑ですよ。
「爆弾を全力でぶん殴るバカがどこにいんだよぉ!」
「こ! こ!」
「キエーッ! ぶち殺すぞてめぇ!」
「はーい、爆散した人達は失格ねー。進んだ距離分の経験値とポイントー」
密集しているスタート直後が危険なのは当然として、先行しても危険があるのがこの競技。なんたって背後から爆発のエネルギーにより超速で飛んでくる火車。
パンジャンは急には止まれない。そもそもあれにブレーキなんて高度なものは搭載されていません。
戦場を恐怖に陥れたパンジャンドラムは止められない止まらない。
まあ、戦場(の主に味方)を恐怖に陥れた……ですけど。推進機乗せて爆弾を自走させ、敵陣に突っ込ませれば良いんじゃね? という発想は理解できますけどね。
しかし、しかしですよ? 自転車とか車で、ハンドル持たずに真っ直ぐ進めるか? と言えば否でしょう。しかも戦場は地面の整備もされていない。
うん、もうだめですよね。戦場の最前線から発進すれば別に良いですけど、当然そんな事はできるわけ無く。つまり敵陣に行くまでの間、味方が恐れ慄くわけで。
進行方向予測不可、いつ爆発するかも予測不可。それが高速で回りながら突っ込んでくるわけですよ。怖すぎるでしょうよ。
ただ、ゲームなどで再現して見てる分にはとても楽しい挙動なわけで。
基本的には車輪などの円形のものに爆弾を積んで、何かしらの推進機により回しながら進ませる特攻兵器です。
今回のパンジャン転がしは、その推進機がついてない素体を玉転がしのようにゴールまで運ぶ競技です。
ただ押すのもよし、手加減したアーツなどで押すのもよし。当たりどころや力加減、パンジャンの機嫌が悪ければ爆発です。
「あ、やばいんじゃね?」
「うわああああこっち来るなああああ」
「すまん、止まんねぇわ」
「おいいいいいいいいいい」
「『ギャーッ!』」
めっちゃいい笑顔で敬礼しながら、自分達のパンジャンが他のPTのパンジャンに突っ込むのを見送りましたね……。
酷い話だ。良いぞ、もっとやりましょう。
「アハハハ、愉快愉快。全く君達は期待通りの動きをしてくれるよ!」
完全に悪役側のセリフですよ。それで良いのか運営。
パンジャンで沢山笑った後は、障害物競走やツナ引きが行われました。
釣り上げた何かに割と倒されてた人がいましたが、まあファンタジーですからね。水棲系に倒されるのは別に珍しいことではないでしょう。
「よーし、借り人やるぞー! この特設フィールドが丸々会場になるからなー」
「誰かが時間切れ、またはクリア、または死亡するたびに新しい人へ、お題がランダムでUIに表示されます。頑張ってください」
「エントリーした人のみ、PvPが有効になるぞー! 別チームのは阻止しつつ、自分達は連れて行く。頑張りたまえ! はいどんっ!」
『とても仲の良い者同士、2人以上を連れてゆけ。判定はログイン時間中4割以上共にいる事。もしくはリアルで家族である事』
……え、難しすぎません!?
リーナは……敵チームでしたね。嬉々として敵対してくるでしょうから却下で。ログイン時間で見ると……スケさんとアルフさんもクリアしてそうですね。2人なら……スケさんは完封できるでしょう。スケさん闇系魔法しかありませんからね。アルフさんは……《聖魔法》で炙るか。
しかしこの2人よりも、あの2人を狙いましょう。リアル家族かつ、ログイン時間も確実でしょう! しかもレベルが私より低いのも分かっています。
問題はどこにいるかですが……。一号、出番ですよ。1体をワイバーンで召喚して私は空へ。他はウルフで召喚して探させます。
見つけたようですね。オートパイロット状態なのでとても楽です。
2人の前、アメさんとトリンさんの正面に降ります。
「ごきげんよう、2人とも。さあ行きますよ」
「「どこへ!?」」
「勿論ゴールへです。ログイン時間中4割以上共にいるか、リアル家族とか割と鬼畜条件引きましてね」
「「でも姫様敵だし!」」
「おっ殺りますかー?」
「「…………」」
「勝てる気がしないよ?」
「逃げる?」
「逃げる?」
「あ、一号けしかけますので」
「「…………」」
へっへっへ……逃しませんよ。闇系吸収なので、同業者狙った方が楽っていうのもどうなんでしょうね。
「誘拐はさせんぞ! ここは任せて先に行けー!」
一度は言ってみたいセリフ的なものを言いながら、突っ込んで来ますね。
でも、ノーセンキューです。誘拐とは失敬な。
「あ、そういうの良いので」
突っ込んできた人は近接攻撃だったので、パリィで跳ね上げアンバランスになったところを、【タフトクロノ】で弱点を突きます。1発は通常攻撃より下がりますが、全てをクリティカル箇所に9回も入れば死にます。アンバランス中は被ダメも増えますからね。
「ちょ……げふぅ……」
「「諦めようか、うん。ドナドーナー」」
2人が諦めたところでゴールへドナドナします。
「姫様もうすぐ進化ー?」
「そうですね。このイベントでできるかどうか……な感じです。そちらは?」
「「今回ので確実ー」」
「30台乗るんですね。冥府へは行けましたか?」
「「行けたよー。進化先は解放されてるー」」
「では安心ですね」
久しぶりなので、のんびりと話しながらゴールへ。
結構早くクリアできたので、それなりの経験値が貰えました。2人にも少し入るようですね。チーム的には敵なんですけど、まあお祭りですし?
2人と別れ、フラフラと露店でも見て回ります。
錬金に使えそうな素材とか買うのも良いかもしれません。最近露店見に行きませんし、掘り出し物でもありませんかね? そうないから掘り出し物と言うのですけども。
「ああ! 姫様っ!」
「うん?」
「ふぁ、ファンです! 握手してください!」
「ええ、良いですよ」
「ふぁー……感激ー……」
同い年ぐらい、もしくは少し上でしょうか。まあ、ゲームなので弄られてたら分かりませんけど。
「あ、私ゆらです。普段から生放送してる2陣です」
「名前はアナスタシア・アトロポス・ネメセイアですが、まあ大体姫様ですね。ゾンビ種の1陣です」
「もう手を洗いません!」
「いえ、ゲーム内……」
そんなやり取りをしていると、今度は別の子が来ました。
「あの……姫様。ゴールまで一緒に行ってくれませんか?」
「同じチームのようなので構いませんが、条件は大丈夫ですか?」
「『1陣トップ層のプレイヤー(Lv35以上)を1人連れてこよう』です」
「なるほど、問題ありませんね。ではゆらさん、また今度」
「はい! ありがとうございました!」
協力すると経験値も貰えますからね。またゴールまで行きましょう。
このイベントは交流の目的もありそうですね。3陣で人口激増しましたから。
借り人競争のゴールへやって来て、手を繋ぎます。これで達成。
「達成できました。ありがとうございました」
「こちらも経験値が入るのでお構いなく」
ゴール地点でも握手を拒めばクリアにならないわけですね。
まああまり拒む理由もないのですが、チームで1位になりたいなら多少拒んで、相手に入るポイントを下げる。とは言え運動会でそこまで気にするのはいないと。
そもそもどういう配点なのかも知りませんからねぇ……。
借り人競争の次は魂入れですね。
「ルールを説明するぞー!」
「簡単に言えば、フィールドにいる敵、または別チームのプレイヤーを倒してください」
「地上が+1、飛行が+2、プレイヤーが+3だ! 他チームより早く、多く倒して中央の灯火をチームの色で灯せ!」
「普通の玉入れとは違い、見ての通り中央に1つだけです。他チームと枠を奪い合うようになっています」
「倒されたプレイヤーは失格ではなく、10秒のぐぬぬ時間後復活だぞ!」
「時間切れか、灯火がある程度の火力になれば終了です」
人数が人数なので、複数箇所で同時に行うようですね。
最初に選ばれず観戦ができるので、見ながらルールの確認ができますね。
魔物、プレイヤーに限らず、倒したチームの色の光が出て灯火に。その光がそのまま灯火の火になるから、3色混じるわけですね。
チームはRGBなので白い炎になっていくと。でも同じ数値にはならないはずなので、ある程度色がつく。それを見ながら頑張れよというわけですか。
それ以外はもう、大乱闘ですね。難しいことは考えず、とりあえず目の前の敵を倒していく野蛮人スタイル。作戦立てられる人数でもありませんからね。
さて、UIから会場に転移します。
フィールドの中央に灯火があり、赤、緑、青チームが三角形の頂点に配置されます。そして灯火の上では始まるまでのカウントダウンが進む。
「お、やっほー姫様」
「ああ、こたつさん。同じタイミングでしたか」
「なるべく弱い敵をサクサク狩っていきたいところだねー」
「ですね。敵のレベル帯は10台から40台のランダムそうだったので、強い敵に時間をかけたくありませんね。集めて魔法で薙ぎ払うのも手ですが……」
「場所考えないと相手のチャンスにもなり得る」
「仕留めきれず瀕死で残られると最悪ですね」
「強い敵数体残るぐらいならまあ、セーフかな」
沢山倒せた残りを倒されるぐらいならまあ、問題はありませんか。
空間で集めてピラーで炙りましょうか? 普段の狩りとは違って、あまり節約する必要がありませんからね。やるなら乱戦化する前の開幕でしょうか。
お、敵が湧きましたね。さあやりますか。
「『突撃ぃー!』」
「『ヒャッハー!』」
カウントダウン5秒前に敵が湧き、0になって開始です。
「じゃ、わたしも行ってくる!」
「ええ、またあとで」
こたつさんとも別れ、一号をワイバーンで召喚して飛びます。
戦場最前線の少し奥側を狙い【グラウィタススフィア】で敵を集め、【臨界制御】の【ノクスピラー】で纏めて屠ります。
この数、とりあえずマインばら撒いておけば何かしらに当たりそうですね……。
「げぇ! 姫様!」
「失敬な! 関羽じゃあるまいに。あ、スケさんごきげんよう」
「ごきげんよう! じゃあの!」
「ご冗談を」
「ガチだけど! うわぁ来るなー! キャ~通り魔よ~!」
「【Ra'se Mea Hyperi Ilda】」
「どわーっ! げふぅ……」
「ハハハハ、人間性を捧げよ」
「『うわぁ』」
6本の【ライトランス】がスケさんを屠りました。
下から飛んでくる【ライトランス】を、一号に一回転してもらい弾きます。《空間認識能力拡張》は自分を中心とした球体なので、下からも分かって良いですね。
とは言え、空は集中砲火されるので降りましょうか。
そこそこ敵の集まっているところに急降下させ、敵を潰しつつ着地。一号は送還します。
突っ込むのを期待しつつ【ノクスマイン】を6個ばら撒き、地上戦闘を行います。空中戦は流石に辛いですからね。
3陣向けでもあるのでしょう。敵の分布は灯火から離れれば離れるほど弱い敵が湧きやすいようです。まあ、あくまで比較的ですけどね。外周に40台が湧くことも勿論ある。
つまりチーム的な勝利を目指すなら外側。経験値も欲しいなら中側へ行くと良いと。空の敵は灯火近くまで行く必要があります。
外周だけで倒しまくっていると、高レベルが湧きやすそうだったのが気になりますけど……なるようにしかなりませんか。
それにしても、見たこと無い敵が多いですね。世界はまだまだ広いぞ……と。イベントモブの可能性もありますけど!
敵の密集地の中心で、敵からの遠距離攻撃を全て弾いて逸らしつつ、魔法を放ちます。
「姫様本当に人間か?」
「人間業じゃないよな」
「不死者だから人間じゃないな」
「そうだけどそうじゃない」
「【Zex Mey Persepho Herja】」
「姫様の発動キーも分からん。何語よあれ」
「知らん! 姫様が掲示板で言ってない以上秘密だ! もしくは不治の病!」
「姫様も発症したのかー! ならしょうがないな!」
「違いますよ!?」
断じて中二病ではありませんからね!
ふぅむ……乱戦になりましたか。プレイヤー達も敵味方入り乱れてますね。そろそろプレイヤーからの攻撃も注意しないと。まあ、全部弾きますけど。
「突っ込めー!」
「ん? ちょっ」
「クックック、フハハハハ、ハーッハッハッハ! 我が歩みを止める者なし!」
「『うぜえええええ!』」
スケさんがリザーダインに乗って突っ込んできました。はた迷惑な。……あれ味方にも怒られそうですけどね。
「おりゃっ」
「あいたーっ!」
こたつさんの投擲がスケさんに直撃してますね……。容赦のない攻撃がスケさんを襲う。まあ、自業自得というか……うん、楽しそうにしているのでそっとしておきましょう。
せっかくの機会なので、近接も狙っていきましょうか。当然といえば当然ですが、魔法が先行しているので。近接戦闘しないとオーラ系も上がりませんからね。
うん、経験値美味しいですねこのイベント。乱戦と言うのが中々大変ですが、その分経験値の入りは良い。敵が密集しているので戦闘頻度がとても高いですからね。
3陣の方がボーナスあって1陣より多いらしいですけど、これなら問題なく進化までいけそうです。
進化楽しみですね。
「あたっ……誰です、私の臀部に矢を刺した人は」
「斬首」
「姫様が被弾した! しかもデカ尻に!」
「安産型と言って差し上げろ」
「女の子のお尻のサイズに触れた貴公らの首も捧げよ」
「「あれっ!? ギャース!」」
男性が私を撃った弓の人を倒し、その男性が女性に狩られると。あの女性1陣ですね。バスタードソードにバックラーですか。バックラーは自分用の保険でしょう。サブタンクは無理そうですね。
「イーッヤッ!」
「イヤーッ!」
あ、ムササビさんのPTメンバーの2人ではないですか。お久しぶりですね。お元気そうでなによりです。
「グワーッ!」
「サヨナラー!」
って1人死んだー! ……敵側なので構いませんけども。
近接戦闘をしているとたまにドクロエフェクトが表示されて、即死判定が入りますね。天に召されるようにフワーッと魂が登るようなエフェクトも出ます。
そう言えば彼らの魂も冥府へと行くのでしょうか。少し気になりますね。いつも行くところは人しかいませんが、次元か何か違うのでしょうか。
黙々とやって来る敵やプレイヤーを倒していたら、終わったようですね。
んー……色的に2位ですかね?
「1位青! 2位赤! 3位緑だな!」
「ではメンバー入れ替えです」
会場から戻ってきて観戦。
次の競技は……トレジャーですか。エントリーしてないので見学ですね。
「さて、次の競技は……」
「ヒャッハー! もう我慢できないでござる!」
「お? おう、じゃああれするか」
小さいムササビさんが八塚さんの隣に出てきました。
「おし、全員集合!」
わらわらと小さい子達が出てきます。
ムササビさんにルゼバラムさん、こたつさんもいますね。あれはミードさんにフェアエレンさん。セシルさんに……お、クレメンティアさんですね。えー……調べスキーさんかな? モヒカンさんも来ましたね。さっき会ったゆらさんでしょうか。
「『うおおおお!』」
「『きゃー! 可愛いー!』」
おやおや……エリーとアビー、レティさんにドリーさんもですか。あれはシュタイナーさんかな? それと確か……ワイバーンをテイムした人。天使の解放条件発見者のキューピッドさんもいますね。エルツさんにプリムラさん、ダンテルさんにサルーテさん、それとニフリートさんもですか。
つまりイベントの隊長格と、何かしら有名な人達がぞろぞろと。
スケさんとアルフさんが出てきて、私が出てくると。私が最後のようですね。
「ごきげんよう皆さん。私達は本人達より許可を得たミニキャラになります。オリジナルのログを読みAIが動かしている別物なので、多少の言動の差は目を瞑って下さいね」
あ、私が喋るのですね。
「早速ですが、突発イベントを開催致します。その名も、”ミニキャラを捕まえろ”です。このイベントエリアに私達ミニキャラが散るので、捕まえてください。捕まえた人の所属する『チーム』の全員に、我々のフィギュアとぬいぐるみの家具がプレゼントされます」
「『なん……だと……!?』」
「はいはい! 姫様のフィギュアとぬいぐるみは!?」
「本人から許可が出ているのであります。ここに残らず、散ったミニキャラ達は本人から許可が出たので、捕まえれば貰えます」
「『おぉー!』」
「さんきゅーひっめ!」
「斬首」
「許可します」
「ちょ」
許可しちゃうんですね、私。
「制限時間は10分。捕まったミニキャラは1分後に逃げ出し再び捕まえる事が可能になります。勿論私達はオリジナルをベースにした能力を持ち、抵抗をしますので頑張ってください。観戦をするオリジナルの人達はUIから観戦席へどうぞ」
観戦席へ移る……と。
「あ、ターシャです!」
「アビー達も観戦ですか」
「走り回るのもあれでしょう? のんびりさせて貰うわ」
レティさんとドリーさんがせっせと観戦席を弄りだし、テーブルが寄せられ椅子が3つ用意されたので、そこへ座ります。
紅茶は2人が入れてくれるので任せまして、UIの確認用に試しに作ったクッキーがありましたね。それを出しましょうか。
「普通のクッキーです?」
「そうですよ。まだ試しに作っただけなので」
「そう言えばスイーツ専門の料理人とかいないのかしら?」
「探せば1人ぐらいいるだろうけど……現状知りませんね」
お菓子だけ作る! って人は何人かいるでしょう。ユーザーの数が数ですからね。
「ところで、リーナは参加ですか?」
「まあ、あの子は観戦よりやるでしょう」
「お姉ちゃんを捕まえるって意気込んでたよー」
「おや、プリムラさん。お店はどうですか?」
「ぼちぼちー」
プリムラさんだけでなく、生産組は観戦ですか。敏捷低いですし、辛いですかね。
「始まったです!」
VIP部屋みたいな部屋の中で、観戦を選んだミニキャラの元になった人達が寛ぎつつ、それぞれがUIで好きなところを見ることが可能と。
「『よし! このまま包囲を縮めていけ!』」
「あらあら、ふふふふ」
「『おぃ!? 銀の鍵まで使うのかよ!?』」
「『探せー!』」
銀の鍵による転移ですね。あれ、リキャスト一切ありませんが……まあ、そのままではないのでしょう。そもそも私は立像と同じ、町から町への転移しかできません。少し効果が違うので、リキャストも設定されているでしょう。でないと捕まえられませんし。
「姫様、エリーザ嬢、アビー嬢に、レティさんとドリーさんのメイド組でお嬢様セットか。死に物狂いで捕まえようとしてんな……」
「フィギュアに合わせた家具でも作ってみようかなー?」
「ほう、ありだな。テーブルクロスとか作っとくか?」
「いっその事、家具一式作る?」
「ふむ……悪くない。問題は姫様を捕まえられるかだな……」
プリムラさんとダンテルさんが商魂逞しいですね。シル○ニアファミリー的な物でも作るつもりでしょうか。まあ、ありと言えばありでしょうけども。
私を捕まえようと単独で挑んだ人が、バタバタ死んでるようですね。なんということでしょう。あのAI容赦がない。
「『ぎょえー!』」
「捕まえっ……こふっ」
「うわ、オーラまで出した! お姉ちゃんエグい!」
貴女のお姉ちゃんはここにいます。
それにしても……捕まえる時に嫌でも触りますから、その時に即死が発動するとああなると。とは言え即死は確率高くないので、むしろあの人運悪いですね……。
「ふおおおおおおお」
「『ナイス妹ちゃん!』」
「あら、リーナが他のプレイヤーを生贄に捕まえたわ。本気ね……」
「リーナはいつもターシャの事になると本気です!」
「撫で回すのはやめなさいリーナ」
正直現状1番盛り上がってそうな気がしますね……。狩り物も中々だったようですけど、これも相当ですよ。
スケさんは下僕を物理的な肉盾にしてますね。アルフさんは馬ですか。セシルさんが双剣でなぎ倒して行ってますね……1番物騒では?
「ヒャハハハ! 汚物は消毒だぁ!」
「『ギャース!』」
「ふっ、残像でござる!」
「『おまっ、そんな技ねぇよな!? あんのか!?』」
クマパンチが炸裂したり、こたつさんからなんか飛んできたり。
普通にPvPに近いので、中々難易度高めなんですね。
「おや、時間ですね」
「終了だー!」
「『くそおおおおおおお!』」
さぞかし悔しそうですね……。
「運営! もう手に入らないのか!?」
「え? いや、今後も公式イベントの時にやるんじゃないか? 知名度ランキングだからなー……今後メンバー増えるかもしれんし、今いるメンツは進化とかレベルアップでバージョン変わったりするんじゃないか?」
「正直ミニキャラは開発班の息抜きでできたものですからね……。今後も気紛れで本人からの許可が取れればやるのではないでしょうか」
「手に入るけど、バージョンが違う可能性あり……つまり過去品はプレミアが付く可能性が!?」
「ハッハ! その辺りは好きにしたまえ! 次、トレジャーやるぞ!」
くっ、VIP観戦席から追い出されました。中々快適だったのですが。まあ、エリー達とその辺陣取りますか。
「せっかくだから俺はこの赤い扉を選ぶぜ! フハハハハ! ……は? なに?」
「『何だ……この音?』」
「うわああ! ぶへぁ!?」
「『まさかのパンジャンドラム再び!? 早すぎワロタ』」
扉を開けるとパンジャンドラムが起動して突っ込んでくると。しかもあの音、まさかジェットエンジンですか? ……逃がす気微塵もないですね。
「障害物競走もあれだったけど、トレジャーもトラップが大概ね?」
「大岩が転がってくるのは王道です!」
「まあ、ゲームだからこそですよね。即死トラップ」
「穴を飛び越えた先に落とし穴とか、ギャグかしら……」
「確実にギャグですね。素晴らしいハマりっぷりでした」
「見てる分には面白いです!」
「紅茶が飲めないのだけど……」
吹き出すからですね、分かります。試される表情筋と腹筋。
「ラストはPvPだぞー! フリーフォーオールからだー!」
えっとルールは……武闘大会と同じような台の上で、全員敵のサバイバルを行う。生き残りが3人になった時点で勝ち抜きが決定。
エリア外または体力全損により敗北決定。
生き残った者達を再びサバイバルさせ、今度は最後の1人まで行う。
これだけですね。
「ん、では行ってきます」
「頑張るです!」
「目指せ優勝?」
「サバイバルともなると運の要素が大きいですね。まあ行ってきます」
UIから会場へ飛びます。
「『げぇ! 姫様!』」
「随分なご挨拶ですね!」
「うわ、姫様いるじゃん。まあ3人までだから戦う必要はないか」
「おや、セシルさんですか。奇遇ですね」
「『是非戦って!?』」
「「ハハハハ、ご冗談を」」
「『くそおおおお!』」
セシルさん同じチームですし、戦うにしてももう少し後ですよ。
セシルさんから離れ……さあ、切り替えましょう。
範囲的に……なるべく中央付近がいいですね。私の場合囲まれるより、範囲外に追いやられる方が辛いです。
一号は……出すとしたら人が減ってからですね。今の状態ではほぼ身動きできず、光系に当たって即死しそうです。リザーダインで開幕押し出すと言う手もありますが、流石にあれですか。そもそも私は私自身が戦いたいですからね。
「行くぞー! カウントダウン開始!」
四角いリングの4面に、信号のような物が出現し、音とともに点灯していきます。
アサメイは……まあ、空間属性ですね。オーラ系である《死を纏うもの》も当然オンに。
「開始!」
音と共に信号が消え、皆動き始めます。
私はまず【ラウムスフィア】を使用し、物理遠距離に対する保険をかけます。MP消費が大きいですが、仕方ありません。
受け流しと反射を最優先に、魔法はとりあえず撃てば誰かに当たります。飛んできた物もとりあえず反射すれば誰かに当たります。
牽制用にマインでも置いておきましょうか。
すぐに数は減っていき、リングにスペースが空いていきます。
ん……? ふふっ……また濃いキャラがいますね。
「ん……? ぶはっ……来いよベネット! 魔法なんか捨ててかかってこい」
「お前なんか……お前なんか怖かねぇ! 野郎ブッコロッシャー!」
「『ぶほっ』」
あ、ちゃんとナイフで斬りかかるんですね。
……軽くあしらわれてますけど。他の人もセシルさん狙ってますね……。
「面白いやつだな。殺すのは最後にしてやる」
あ、まずは他のを倒すんですね。
「うわああああああ!」
さらばベネット。……プレイヤー名ベネットなんでしょうか?
大変面白かったです。ええ、良いRP勢ですね。
「姫様に攻撃通らないんだけどぉ!?」
「【Zex Mey Persepho Herja】」
「『ギャー!』」
【臨界制御】で底上げした【ダークバースト】で、周囲の人達を纏めて攻撃します。
「姫様の闇系統がエグすぎわろた……わろた……」
「それな。マジ消し飛ぶ」
「と言うか後ろに目でも付いてんのかってぐらいのパリィ」
「目、閉じてるけどなぁ!」
「俺に任せろぉ! 【ウェポンキャプチャ】」
「あらっ……」
【ウェポンキャプチャ】とは面倒な! アサメイが手から離れあらぬ方向へ飛んでいきました。
「ナイス変態!」
「誰が変態だぁ! 【ホウルキャプチャ】【バインドサイクロン】」
「ぎゃああああああああ! オロロロロロ」
「『やめろぉ!』」
鞭が全身に絡みつき、そのまま振り回すある意味で極悪な《鞭》のアーツですね。振り回されているところからキラキラした虹が飛び散ってます。
……みなまで言うまい。
「よいしょぉ!」
「残念ですが……」
「なにぃ!?」
【念動装着】があるので、ふっ飛ばされたところで特に問題は無いのですよ。帰ってきたアサメイで弾きます。
「そこまでジェ○イ!?」
「【Zex Ra'se Mexo Persepho Ilda】」
「『うおぉぉ!?』」
【臨界制御】で底上げした6個の【ダークランス】を、マルチロックでそれぞれ放ちます。
「【クイックバインド】【ライトランス】」
むっ、ついに被弾しましたか。まあ、最初なのでまだ問題はありません。バインドもすぐにヒビが入り砕け散ります。
「うっそだろお前全然減らねぇ! バインド解けるのも早すぎぃ!」
「やあボブ! 知ってるかい? 私、ゾンビ系なんだ!」
「ふぁっきん自動回復ううううううううう」
「『ボスに回復持たせるのやめろって言ってんだろぉ!?』」
「誰がボスですか!」
「『ハハハハ、ご冗談を』」
沢山飛んでくるので、実に楽しいですね!
おや、もう残り私入れて4人ですか。知らない人同士が2人で睨み合ってますね。セシルさんは観戦と。私も観戦しましょう。
「あ、終わった?」
「楽しかったですよ。スキルの上がりが楽しみです」
「ベネットいたの見た?」
「いましたね。流石に笑いました」
「だよね。キャラ名なんだろうか? 今回のである程度の人が見ただろうし、情報でそうかな」
「皆気になるだろうし出るでしょう。……あ、お構いなく。邪魔はしませんので」
「うん、邪魔しないから!」
両方チーム違うようですから、どちらが上がってきても良いですからね。2人共恐らく2陣でしょうか。
その後潰しあい、勝った方が残ってメンバー確定。
他のところも終わるまで待ち、再びの出番です。
セシルさんにリーナ、ルゼバラムさんにアルフさん、ミードさんもいますし、フェアエレンさんもいますね。クレメンティアさんもいるし、モヒカンさんもですか。
楽しかったのですっかり出すの忘れましたが、今回も一号は出番無さそうですね。まあ、良いでしょう。一号のスキルレベルは《死霊秘法》のスキルレベルがイコールですからね。
戦闘スタイルは既にほぼ確定しているので、同じように処理していきます。
「って弾幕濃いですね!?」
「『なんでそれだけしか通ってねぇんだぁ!?』」
「やはり全部は難しいですね……アサメイと腕が足りない」
「『全部返されてたまるかぁ!』」
「【Dey Persepho Ask】」
「『だからボスに回復はやめろって言ってんだろぉ!?』」
「誰がボスか! 【Zex Ra'se Lia Persepho Ate】」
「『ギャース!』」
増幅させた6連【ノクスエクスプロージョン】を周囲に放ちます。
良い感じに数も減って来ました。そろそろ1陣同士もぶつかり合う頃合いでしょうか。
「『うげ、姫様!』」
「皆さん随分なご挨拶ですね!」
「げぇ! お姉ちゃん!」
「ブルータス」
「姫様ほっとくと優勝するよなぁ。でも正直戦いたくはねぇなぁ……」
「即死が怖いでござるなぁ……」
「そう言いつつしっかり包囲してジリジリ来るのやめません?」
「『さて、なんのことか』」
「お姉ちゃんを倒すならね、遠距離じゃなくて近接で囲むと良いよ!」
「『ほう』」
「ちょ……お、オンドゥルルラギッタンディスカー!」
「『あったなぁ!』」
「突貫!」
「ヒャハハ! 姫様と戦うのは初めてだぁ!」
「ほぼ全員初めてでござろう!」
「おのれリーナ!」
これはとても不味いですね。1陣のトップ層に囲まれるとは。
「【Zex Mey Persepho Herja】」
「ぎょえー!」
「ちょっ、ガチで威力がエグいな!?」
「あ、そう言えば。【Zex Lia Persepho Oura】」
「おっと! ピラーか!」
「【Dey Persepho Ask】」
「げぇ! 回復したでござる!」
自分を中心に増幅した【ノクスピラー】を置き近接攻撃を封じつつ、その間に増幅した【ダークヒール】で回復します。
ちなみに自分の【ダークバースト】や【ノクスピラー】でも微量ですが回復します。相手からの吸収した方が遥かに吸収量ありますが。
こういう時に限って即死が発動しないんですよ。
「むぅ……ダメージの方が多いですか!」
「流石にな!」
「ならば次の手段です。周りの人達! 纏めて1陣倒すチャンスですよ!」
「『確かにっ!』」
「『ちょっ』」
私を囲んでトップ層がいるんです。範囲魔法を放てば纏めて削れますよ!
「死なば諸共!」
「お姉ちゃん意地汚い!」
「けしかけておいてどの口が言うか」
「ちょ、拙者HP低いからヤバいでござる!」
「うははは! サバイバルだもんな!」
「ヒャハハハ! グダグダだぁ!」
格闘系のルゼバラムさんがとても厄介ですね。体力もありますし、攻撃が早い。
「【汚物は消毒だぁ!】」
その発動キーで【イグニスプロード】ですか。周囲から魔法撃ってくる人達に対する反撃ですね。
相変わらず近接攻撃の狙いは私。
「即死以外の状態異常もエグすぎるー!」
「ギャー! 猛毒ったでござるぅ!」
「呪いはこの際良いが、衰弱がヤバいぞ!」
《死を纏うもの》は猛毒、呪い、衰弱、即死ですからね。
「【Zex Ra'se Lia Persepho Ker】」
「あぶねぇ!」
「ちょマインっ! ぶべらっ!? サヨナラー!」
「ござるがやられた! この人でなし!」
「どの口が言うか!」
「俺も混ぜろーい!」
「ここでセシルさんですか!?」
最大HP低い回避型のムササビさんは殺れましたね。周囲からの魔法や状態異常で削れて、マインで爆散。
しかし、ここで遠くで戦ってたセシルさんが合流。リーナ、セシルさん、ルゼバラムさん、モヒカンさんの相手は無理ですよね!
「あっあっあっ……」
「お姉ちゃんがエロい!」
「やかましい! あーっ! けふっ……」
「お、姫様獲ったぁ! 次はお前らだぁ! 死ねぇ!」
「どわっ!?」
「さっきの味方は今の敵!」
「ギャハハハ! まさに外道だぁ!」
私が倒れた瞬間、ルゼバラムさんに斬りかかるセシルさんを見つつ……HPが全損したのでリングから排出。移動前のエリー達のところへ戻ってきました。
〈種族レベルが上がりました〉
〈《本》がレベル15になりました〉
〈《本》のアーツ【インラージメント】を取得しました〉
「くそう……リーナめ……」
「ふふっ……まあ頑張ったのではなくて?」
「ターシャかっこよかったです!」
すっと紅茶がレティさんに置かれたので、のんびりする事にします。もう今回のイベントでの出番は終わりましたね。
上げづらい《魔法耐性》や《古今無双》がそこそこ上がったので、まあ良いでしょう。
【インラージメント】
範囲魔法系の最大有効範囲が広がるパッシブアーツ。
このアーツ掲示板を見る限りでは、範囲魔法の範囲が多少広がり……範囲魔法で最大ダメージを与えられる範囲も広がるようですね。
【コーナースマイト】
本の角でぶん殴る。
10で覚えたこれよりは遥かに使えるでしょう。
確かに《魔法触媒》系統には近接物理がありませんでしたが、2次の10で覚えられてもって感じですね。自身の属性依存のノックバック付き【マジカルスマイト】がありますし……。
「良い感じに育ったかしら?」
「そうですね。中々良い感じです。2位以上なら進化できそうですよ」
このイベント終わりのチーム順位で、1位がベースとスキル全て3レベ分、2位が2レベ分、3位が1レベ分の経験値が貰えるんですよね。
フリフォで38レベになったので、2位以上で確定です。
「おや、レディ。こちらをどうぞ。差し入れです」
「あらマギラス。スコーンね、ありがとう」
初老のコック服を着た男性ですね。
フレンド……にしては随分親しそうですが、リアル側の知り合いですかね? 私は特に見覚えない気がしますが……。
「ターシャ、紹介するわ。マギラスよ。私の行きつけの元料理長。一応ターシャも1回リアルで会ってはいるけど、覚えてる?」
「私が会った時は料理長ですね? となると……ああ、私の誕生日の時ですか」
「大きくなられましたな。妹君はお元気ですかな?」
「あの子なら絶賛戦闘中ですよ」
「ああ、あの子でしたか」
三ツ星シェフの料理をゲーム内で食べれるんですか、贅沢ですね。なぜゲームをしているのかはリアル側の問題なので、聞かなくても良いでしょう。
そんな事より美味しいものをごちそうになりましょう。
イベント終了までのんびりとPvPを見ながらお茶会をして過ごしました。
「第三回公式イベント、ファンタジー運動会終了だー!」
「一部お茶会してたり、宴会してたりとカオスですが、無事全競技が終了しました。チーム順位を発表後、報酬を配布して終了になります」
「はいどん! 3位緑ー! 1レベ分の経験値と5万のプレゼントだ!」
「では2位は……赤です! 2レベ分の経験値と10万をプレゼントです」
「じゃあ1位は……青だ! 3レベ分の経験値と15万のプレゼントだぞ!」
うわぁ……ログが流れるぅ。スキル全て2レベ上昇とは実に素晴らしい!
40になりましたが……進化はでないと。まだ問に答えていませんから、そこは良いとしましょう。
《高等魔法技能》が50を超えると……。つまり50キャップではない。1次が30でしたし、2次は60ですかねぇ……。
「じゃあこれにて解散だ! スキルの確認は戻ってからゆっくりすると良い!」
「お金を預けるの忘れないように。冥府に持っていかれますよ」
良いんですよ、お金持ったまま死んでも。青チームの人が死ねば45Kですか。美味しいですね?
まあそれはそうと、通常エリアに帰りましょうか。進化の準備をしなければ。
「では、戻りますね。進化のイベントがあるので」
「はいです!」
「ええ、また今度」
レティさん達にも挨拶して、UIから転移前の場所……離宮へ戻ります。
さて、問ですか。
〈次のものから己が重視するものを選べ〉
〈生、死、時空、運命、契約、断罪〉
平日に考えてはいたんですよね。
時空があるからこそ生物は生まれ死ぬ運命であり、契約を破れば断罪されなければならない……。契約と断罪はまあおまけに近い気はしますが。
という事で、全部選びましょう。……おや? 選んだ順に番号がついてる。わざわざ番号が振られるという事は……順番も関係ある可能性?
んー……分かりませんが、理由付けしたのだからその通りに選んでおくのが安全ですかね。となると並びは……。
〈時空、生、死、運命、契約、断罪〉
〈進化は彼の地で行われます〉
おっと、進化するには深淵へ行けと。
では行くとしましょう!
さらっとようやく出てくる、キャンプイベントでちらっと話題に出た生主さん。
ただのファン。
次は多分掲示板で、その次が進化ですが……時間かかるかもしれません。