表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/119

69 夏休み明け、メンテ明け

 ……メンテ前ですか。少しゲームしましょうかね。

 軽く生産でもしましょうか。


「ふんふんふーん……ん? このアイコンは……通信ロス?」



〈接続が不安定です〉



「アイコンだけでなく、ログに出るレベルですか? はて、どうしたんでしょう」



〈サーバーとの接続が切れました。タイトルへ戻ります〉



「落ちた……」


 1回終了させ、LANを確認します。

 刺さってますよね……おんや? ルーターですかね……。あ、接続なしになった。仕方ない、起きますか。


「やあ、おはよう」

「おはよう。お父さん、線生きてる?」

「いや、今死んだねぇ」


 部屋の端っこに置いてあるルーターを、お父さんと確認します。

 ランプはついていますが……光ってないといけない部分が消えてますね。


「再起動するか」


 お父さんがポチッとボタンを押すと、全てのランプが消えて……しばらくしてランプが……ランプが?


「つかないね?」

「あっれ? 立ち上がらない?」


 薄っすら香る焦げた臭い。静かに天を目指す煙……。


「oh! shit!」


 お父さんがコンセントを抜きにかかったので、一応水と消火器でも持ってきましょうか。まさか燃えるとは。

 持ってきたら、死んでしまったルーターをお父さんと眺めます。


「ゲームは夕方まで諦めてくれ」

「今日は1日メンテだから、ゲーム的には問題ないかな」

「あれ……このルーターだと古いから、契約のフル性能発揮できないから変えようと思ってたような……? 新しいのも買った覚えがないねぇ」

「ボケるには早いよ?」

「HAHAHAHA、最新買ってこよう」


 朝からお父さんとバタバタしたものの、多少煙が出ただけで良かったです。

 ルーターが死んでいる以上詰んでいるので、大人しく学校の準備をしましょう。



「忘れ物はない?」

「忘れるものがない!」

「そう。気をつけて行くように」

「行ってきます」

「てきまー」


 今日は出席取って始業式だけですから、持っていくものは特にないですからね。

 お母さんに見送られ、妹と学校へ向かいます。


「楽園とルーターが滅びた……」

「次の楽園は冬休みかな」


 約1ヶ月ぶりの学校へ到着。妹と別れて教室へ。


「あ、おはよー」

「おはようございます、一ノ宮さん」


 ゲーム内ラピスな委員長ですね。

 周囲に意識を向けると、結構FLFOの話をしているようです。


「武器、鋼で買ったよ」

「買えたのですね。それで20台は持つので、次は防具ですね」

「服と革、どっちが良いのかな?」

「近接アタッカーなら革が安定ですね。それぞれの特性としては……」


 服は魔法防御が高めで、物理防御は空気。移動時の騒音がほぼ無い。純魔など、後衛職はこれが多い。

 革はバランス型で、物理防御寄り。鎧よりは魔法防御がある……ぐらいの数値。移動時の騒音はそこそこ。迷ったら革装備。

 鎧は物理防御が高めで、魔法防御は空気。移動時がうるさい。主にタンクがこれ。


「琴姉さんのあのドレスは?」

「私のは《軽装》ですね。素材が特殊で物理防御も魔法防御もありますが、《重装》レベルの重量があるんですよ、あれ」

「そうなの?」

「金属糸でできているらしく、かなり重いですよ。音は《軽装》レベルですね。種族特性と装備重量が合わさって、移動速度があのザマです」


 多分、アンデッドじゃないと普通の騎乗ペットが潰れるんですよね。かなり良い馬を買うことになったはずです。


「前に出る必要があるから、服より革の方が良いんだね?」

「ですね。全部避けるつもりなら服でも良いのですが」

「うん、無理。革にしようかな……」


 虫系の装甲とかが革の代わりになったり、金属の代用品になったりするらしいですね。

 問題があるとすれば、生体防具は弱点がそのままなのが辛いところでしょうか。何かしら一手間加えれば弱点を消せるかもしれませんが、そう簡単にはいかないでしょうし。

 逆に言えば耐性があるならそのまま引き継げるわけですけど。


 まあ、私は基本取り込んでしまうのであれですが。装備を変えるつもりはありませんからね……。


 委員長と話している間にぞろぞろと人が増えていき、智大と傑もやって来ました。


「おっす」

「いよーう」

「「おはよう」」

「今日は早く帰ってもメンテでできねぇんだよなぁ」

「生放送見るんだけどな」


 山本さんが生放送するって言ってましたね。まあ、家に帰ってもルーターが死んでいるので、ボードで見るしかないんですけど。


「今日の朝少し生産してたら、ルーターが煙出しながら死んだの」

「まじか。タイミングが良いと言うべきなのか?」

「まあ……良いんじゃないか?」

「大丈夫だったの?」

「うん、スプリンクラーが動かなくてよかった……」


 スプリンクラーに動かれて水浸しにされたら、目も当てられませんからね……。


「お前ん家なら火出ても、最悪コード持ってプール放り込めばなんとかなるだろ」

「小さい消火器置いてあるから、多分そっち使うけどね……」

「そう言えば今年プール入りに行ってねぇな」

「そりゃゲーム三昧だったからな」


 毎年ちょいちょいうちのプールで遊んでいましたからね。とは言え、遊ぶだけならFLFOで南にでも行けばいい話です。

 今年はキャンプイベントなんかもありましたからね……。

 私はどちらかと言うと運動やトレーニングのためにプールに入るので、目的が違いますね。


「おらー座れー」


 チャイムが鳴り、先生がやって来たのでパタパタ席に着きます。


「おう、全員いるな。今日は始業式やって終わりだが、教室で行うぞ。移動するの面倒だからな! ついに我が校にも実装された」


 ん? ただの黒板型ディスプレイですが、機能面で変わったのでしょうか。


「まあ見ての通り、見かけ上は変化無いんだけどな。教師に嬉しい機能が増えた。つまり俺が楽になった! 実に良いことだ。とりあえずトイレ行くやつは今行って来い。あんま騒ぐなよ」


 さっさと話が終わり、一時的に自由時間に。

 時間になったら席に戻り、校長達がディスプレイに映されました。放送室ですね。


 席についた状態なのでかなり楽です。寝落ち率も上がりそうですけど。まあ、わざわざ全校生徒で集まる必要もありませんからね……。

 しばらく話を聞いて、終わりです。


「うん、楽でいいな。さてこの後だが、2年のお前達に言うことは特に無い。1年は夏休み以降の行事の説明をされてるだろうが、いらんよな?」

「文化祭とかテストっしょ?」

「だな」

「『うん、いらん』」

「じゃあ解散まで自由時間だ。他は説明してる可能性もあるから静かにな」

「『ういー』」


 この学校は文化祭しかありません。今年は何するんでしょうかねぇ。


「お、始まったのか。見るか。えっと……」


 ディスプレイに比率の変な山本さんが映されました。


「あれ、なんかミスったか?」

『やあ皆! 偉い人だよ! あれ、比率が変だな……んー? ああ、こいつのせいか。……そうだな、よし――』

「そっちの問題か」


 映像が正常になりましたね。

 ゲームやってるだろう人達がぞろぞろと前に集まり始めました。当然智大と傑は言うまでもなく、委員長も。私も行きましょうかね。


「おー……後ろがバタバタしてんな」

「今回はお引越しレベルらしいからなぁ」

『改めて今日の長時間メンテの説明をしましょう。まあ後ろを見ての通り、サーバー機器は勿論、開発環境にも手が入るためです。正直1日で終わるのを褒めて欲しいぐらい』

『うおおおおお! すげえええええ! 本物だあああああ!』

『あん? ……なんでいきなりバラしてんだよ! スペック書いてある紙付いてんだろ!』

『見てこれ! 1個30万超えGPUの3Wayだよ山本さん!』

『まじで?』

『んふふふふ……これでフリーズに怯える日々とはおさらばよ!』


 テンション……高いですねぇ……。3Wayとか気持ちはちょっと分かりますけど。


「30万超えじーぴーゆーの3うぇい?」

「1個30万を超えるグラフィックボードが3個積まれてリンクされてるって事だな。つまりあの中にはGPUだけで90万超えが入っているわけだ……」

「GPUがグラフィックボード?」

「グラフィックボード、ビデオカードとも言われるな。えっと、琴音。なんの略だっけか?」

「グラフィックス・プロセッシング・ユニットでGPU。画像処理を専門に行うための拡張パーツだね」

「えっと……CPUとは違うんだよね?」

「セントラル・プロセッシング・ユニットでCPU。日本語で言うなら中央処理装置かな。CPUはメインとして複雑な処理を。GPUはサブとして映像周りの処理を、分担して行うから別物だね」


 人が一筆ずつ丁寧に絵を書いていくような処理をするのがCPU。それに比べGPUは判子でしょうか。

 計算するにあたって、CPUは1個の関数電卓。GPUは複数のただの電卓。得意とする事が違うわけで。

 CPUの方が1個に対する処理は早いけど、あくまで1個でしかない。沢山必要な画像と言う面においては、GPUが複数同時に行った方が早くなる。


「もっと簡単に言うなら……脳がCPUで体がGPUですね。CPU(のう)が五感を処理して、GPU(からだ)に命令を送り、体が動く」

「なんとなく分かった」


 あれもやってこれもやってと、優先順位的な複雑な動きをGPUは得意としません。それはCPUのお仕事です。逆にこの計算しといてと、四則演算の束の処理を得意とするのがGPUです。


「まあなんにしても、めちゃくちゃ高い高性能GPUが、3枚積まれている事にテンションが上がっているわけですね」

「と言うか、1枚30万もするのがあるの?」

「企業向けと言うか、プロ向けのがありますね」


 生放送を見ながら時間を潰していると、解散時間がやって来ました。


「よし、じゃあ帰って良いぞ」

「ここで生放送見ていくか」

「いや、帰ってみろよ」


 先生の頑張り虚しく、結局見て行く人が残りました。

 私も見ていきましょう。


「お前さん達まで残るのか……」

「今日の朝生産してたらルーター壊れたんですよ。帰っても少々不便なので……」

「そりゃまた……メンテ中で良かったな」

「お姉ちゃん帰るー?」

「ここで見てくよ?」

「おー、分かった」


 妹が愛奈さんと華蓮さんを連れて来て合流です。

 公式掲示板もメンテ中なので、皆で見れるのは丁度いいですね。


「そうだ。お姉ちゃんブレスポーション売って?」

「S級?」

「うん。1人1個は持っておきたいところ」

「あ、こっちにも頼む」


 蘇生薬はあの後当然のように検証されました。

 自分には使用できず、使用して貰う必要がある。掛ける必要があり、《投擲》の【ポーションピッチ】が無いと投げても無駄。あれば投げが可。

 起き上がるタイミングは任意だが、タイムアップがあり、その場合強制復活。復活を選んだ瞬間から当たり判定が発生するため、ちゃんとタイミングを見て復活する必要があるとか。無敵時間無し。


 そしてなんと、不死者にも使用できる。まあ、不死者使用不可と書いてないですからね。

 ソフィーさんによると、『異人の冥府への強制転移を中断させる』ための薬なので、種族は関係ないとか。

 その結果なのか蘇生薬による復活は『セーフだから! 死んでないよ!』と言い張るのか、デスペナは無いようですね。


 まあ、再使用時間がリアル10分もあるので、床ペロされまくると堪りませんが。アクションゲームで10分とか致命的と言うレベルではありませんからね。

 復活するまで移動ができませんし、死亡時は経験値入りませんので。当然戦ってないのでスキルレベルも上がらない。


 基本的にはそもそも死ぬな……と言う方向性なのでしょう。無いよりあった方が良いか……と言うぐらいの位置付けですね。

 1回までは死ぬのが許されるだけまだマシと言う状態。主にボス用の保険アイテムですね。10分も寝てたら戦闘終わるわ……っていう。勝利か全滅かは残った人次第でしょうけど。

 むしろ勝っちゃうといらない子感が漂うのですが。本人も最高に気まずい。


『床、美味いか?』

『床うめぇ!』

『しばき倒すぞ』


 トップ組は当然復活直後の事故死と、復活直後の回復行動を無くすため、HP100%復活のS級を欲すると。


 妹のところと智大のところで10個ですか。結局S級は値段が倍ぐらいになったので、美味しいですね。



『さあ、お昼も過ぎて人も増えたからアプデ情報に入ろうか』

「お、始まるか」

『最大の変化は国内無制限開放だ。おめでとう、歓迎しよう。新型VR機器は随時出荷するけれど、一部機能が制限されるが旧型でも可能だ。勿論旧型でやっていて、新型が買えたから移行する事も可能さ』


『しばらく1陣2陣はできれば他の町にいて欲しいかな? 狩場に関してはあのインスタンスがあるから心配はしていない。最大の問題は町のサイズだ。町をでかくするか、チャンネル分けするか……ここはまだ様子見させてもらう』


『続いて……種族の基礎ステータス評価を表示する予定だ。SSSからS、AからFの9段階だが、同じ評価でも幅があるので、これはあくまで目安にして欲しい。項目はHP、MP、筋力、器用、体力、敏捷、知力、精神、耐性、特殊、体格の11項目。基準は人間だ。耐性、特殊はFで体格が小。それ以外がDになる』


『それとリビルドのルールを変える。ポイント割り振りではなく、同じジャンルのスキル入れ替え制。生産スキルと戦闘スキルのトレードが不可だ。不要なスキルはスキルポイントへ変換される。まあ要するに、リビルド時に上がりづらいスキルにレベルを注ぎ込むのができなくなった』

「なるほど、流石に封じられましたか。とは言え、フルリビルドなんてそうそうできませんが……」

「お姉ちゃんやった?」

「一番最初に《鑑定》に注いだね」

「なるほど、確かにあれは上がらない……」


『後はー……装備にアバタータブを追加する。見た目と演出だけ変更され、データは適用されない。武器種は合わせるように』

「お、ついに来たか」

「ネタ武器見た目マンが現れるな」


 弱くなったけど見た目が好き……な武器や防具の、見た目だけ維持できるシステムですね。ゲームではよくあります。

 むしろこのシステムがないと、誰も彼も同じ格好マンが増えるので、見てて面白くないんですよね。


 このゲーム、元々見た目はアレンジ制作が可能ですが、需要はあるでしょう。レア装備を隠す……ためにも使用できますからね。



 不具合修正なんかも聞き終えると先生に追い出されたので、帰ることにします。お腹も空きましたからね。


 食事を済ませ、丁度いいのでプールで体を動かして時間を潰します。

 夕方にはお母さんとお父さんが帰ってきて、ルーターも新しいのがセットされました。


 久しぶりにゲームしない日を過ごした気がしますね。何だかんだ夏休み丸々ゲームしてましたし。




「ゲームだー!」


 翌日、学校から帰ってきて部屋に突撃していく妹を見送りつつ、着替えてからメンテの終わったゲームにログインします。


 夏休みの最後にたっぷりスキル上げをしておきました。そこそこ育ちましたが、《古今無双・一刀流》が全然上がりませんね……。

 《空間認識能力拡張》も上がりませんが、パッシブなだけまだマシです。


 《細剣》の30で【タフトクロノ】を覚えました。突き刺した瞬間に9回の追撃が入るので、6連突きの【レーゲンレイト】より瞬間火力は上ですね。クールタイムが長めなので、完全上位互換とするには悩ましい回転率ですが。まあ、近接アーツの出番は少ないのですが。

 《魔法触媒》の25で【マジックバリア】を覚えましたが、私には不要ですね。こちら2次スキルが間近です。


 《高等魔法技能》は相変わらず生活魔法が強化されているので、気にしない事にしましょう。

 《影魔法》が10を超え【シャドウダイブ】を覚えました。影に潜んでやり過ごしたりできますが、範囲攻撃の効果範囲にいれば巻き込まれます。しかもダイブ中は光の被ダメージが増えるので、【ライトバースト】とかに注意ですね。

 そしてちょっと面白いのは《死霊秘法》でしょうか。40で覚える【ネクロダンサー】ですが、即座に敵の死体を使役します。PTにカウントされませんが、一定時間後に動かなくなります。そして当然のように消えるドロップ。要するに使い捨ての肉盾ですね。

 面白い=使うではないとだけ言っておきます。



 さて、ここまでは夏休み中です。

 すぐ確認できるアプデ情報と言えば……始まりの町で人混みに飲まれる事でしょうが、そんな趣味はありません。

 装備のアバタータブも現状使いませんし……種族評価でしょう。


幽世の王女アーウェルサプリンセス

 HP:A MP:A

 筋力:E 器用:C 体力:B 敏捷:F/F 知力:B 精神:C

 耐性:A 特殊:A 体格:Sma


 ふぅむ……? 人間はDとか言ってましたね。敏捷が2つあるのは?

 あ、ヘルプが追加されていますね。



※種族評価とは

上から『SSS、SS、S、A、B、C、D、E、F』の9段階で表示されます。

ただし、同じ評価でも数値まで同じとは限りません。

項目は以下の通りです。

HP:HPが0になると行動不能になります。

MP:MPが足りないと特殊な行動……アーツや魔法が使用できなくなります。

筋力:Strとも言われ、主に物理攻撃力に影響します。

器用:Dexとも言われ、生産品の完成度、弓の命中などに影響します。

体力:Vitとも言われ、主に最大HPと物理防御に影響します。

敏捷:Agiとも言われ、主に行動速度に影響します。地上適性/空中適性で表示。

知力:Intとも言われ、主に魔法攻撃力に影響します。

精神:Sprとも言われ、主に最大MPと魔法防御力に影響します。

耐性:状態異常耐性などの総合評価です。

特殊:主に人外種用の項目です。これが高いほど癖が強いと思って構いません。

体格:体のサイズです。人間サイズは小のSmaで表示されます。

 極小:Min、小:Sma、中:Med、大:Lar、特大:Max


基準となる人間は、耐性と特殊がF、サイズがSma。他はDとなります。

肉体性能で見れば人は弱いと言えるでしょう。しかし人は武器や技術、戦術を用いて生きてきました。遺憾なく人の取り柄を発揮しましょう。



 ここに来てようやくステータスの内容公開ですか。とは言え、これ最低限ですよね。HPと体力、MPと精神が一致してない。

 ここの運営がヘルプごときで全部出すわけありませんよね……。そんな優しさをここの運営に期待はしていませんとも。


 とりあえず地上適性と空中適性と言うのは分かりました。そしてどっちも死んでいると。基本的にはどちらかがそこそこあるのでしょうね。

 人外種だけあって、人間よりは遥かに上と言っても良さそうです。


 問題と言うか……気になるところと言うか……。

 幽世の王女アーウェルサプリンセスって、現状ベースレベルが足りないので制限掛かっていますが、本来終盤種族ですよね? にも関わらず、基礎ステータスと言える項目がAに届いていない。何に制限掛かっているのかも教えてくれないので、制限掛かっている状態を表示しているとは考えづらいですし……。

 王女から女王に進化したとしてA? もしかしてS以上って外なるもの専用に近いのでは……?


 ……まあ、良いか。

 ステータス評価は進化先選ぶ時の目安、弱点強化の目安になるぐらいでしょうか。Cの器用と精神は強化を考えても良いですが、筋力と敏捷はもはや捨てますよね。

 守護シリーズがある以上、変える選択肢はありませんし……残りはアクセとスキルによる強化です。

 装備枠とスキルポイントには限りがあるので、ここまで差があると強化しようとするだけ無駄でしょう。長所を活かした方が有意義な気がします。


 アクセ……ハウジング……お金……うっ頭がっ。

 とは言え、そろそろ空いてるアクセ枠を埋めたいですね。キッチンも魅力的ですが、装備を優先するべきか。


 鉱脈側にある畑は庭師さんと話してMP回復系の魔草と、紅茶向けの苗木をイベントのポイントと交換して植えました。

 雑草を毟ってきて清浄の土と混ぜ肥料に。その肥料と腐葉土を更に混ぜ高級肥料に。それを庭師さんに渡して後はお任せです。水は追憶の水がありますからね。


 MPポーションの素材である月花草が高品質で採取できるようになり、その1つ上、ハイMPポーションの素材である月見草も高品質で採れます。


[素材] 月花草 レア:No 品質:A

 魔力を多く含んだ魔草。条件さえ合えば沢山生える。

[素材] 月見草 レア:No 品質:A

 魔力を多く含んだ魔草。月が出ると同時に花開き、月の力を蓄える。


 実に良いことですね。自分では使わないんですけども……。

 苗木は流石にまだ育っていません。早く大きくなって欲しいものです。



〈アキリーナが訪問してきました〉

〈トモが訪問してきました〉



 ん、ああ。ブレスポーションでしたね。


「お姉ちゃん蘇生薬ー!」

「おーす。売ってくれー」

「1個2800」

「あいー」

「ほいよ」


 トレードしてさっさと狩りに向かう2人を見送り、私も始まりの町……は止めて、フェルフォージで良いですかね。商業組合へ向かいましょう。



 委託の売上を回収して、そのまま預けておきます。……換金効率はジャーキーが最強でしょうか。

 プレイヤーとしては蘇生薬を量産して出回らせたいですが、冥府募金を考えると是非とも死んで欲しいですね。

 あ、これから嫌でも増えますか。3陣と言う無限開放来ましたし。


 ん……3陣? 人が増える……消耗品……今が稼ぎ時か。お肉の素材ランクを落として、ジャーキー作りましょうかね? どうせ新規の料理人はアーツの関係上、すぐにジャーキーなどは作れませんし。

 錬金は……んー……3陣向けを作る気になりませんね。品質Aの月花草を使うのは勿体無いですし、自分で使うよりサルーテさんに売ります。

 うん、特にありませんね。生産は夕食後の寝る前にするとしましょう。


 せっかくフェルフォージに来たので、狩りついでに掘り掘りしていきますかねぇ。

 夏休み終わってしまいましたし、帰ってきたら狩りして、寝る前に生産ちょろっとして……ですかね。


 さあ、やりますか。


夏休みが終わったので、日付は飛ばし気味ですかねぇ……?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
姫さまは、今日も今日とて金策に走る。 お金がない訳ではないけど、稼ぎ時を見逃さないな。
[一言] >蘇生薬による復活は『セーフだから! 死んでないよ!』と言い張るのか、デスペナは無いようですね。 冥府「お迎えでごんす」 リザポ「まだだ。まだあわてるような時間じゃない」 冥府「ほんとぉ?」…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ