46 水着とクエスト
少し短め。前回から9日ぐらい過ぎています。
「……そろそろ時間ですか。移動しましょうかね」
図書館から南のインバムントへ行きましょう。水着ができたそうなので、トモと約束をしていたのです。セーフティーエリア内の海岸でのんびりする予定。
さっさと南へ飛び、南の海岸へ向かいます。ゲームなので更衣室などは不要ですからねー。
「お、来たな」
「早いね?」
「今日は他に予定もないからなー」
既にトモが待っていたので、水着を受け取ります。着る前にチェック。
水色に白の花柄な普通のビキニタイプに、大きめな白の薄い生地ですね。このサイズなら腰だけでなく、胸元でも結べますね。
[装備・防具] パレオ付きビキニ レア:No 品質:B+ 耐久:140
異人達が水辺や水中で身に着ける事を前提とした服。
泳ぐのをサポートし、すぐ乾く。
製作者:ダンテル
《鑑定 Lv10》
DEF:△ MDEF:△
適用スキル:《水泳》
《鑑定 Lv20》
粘性抵抗軽減:小
水系魔法強化:小
被水系魔法耐性:小
状態異常耐性・濡れ:小
《鑑定 Lv30》
強化可能スキル:《裁縫》《錬金》
強化素材:水棲系
鑑定30は装備の強化について触れるようですね。……かなり大雑把ですが。
能力補正が極小ではなく小ですか。プリムラさんのところで試した杖もそうでしたね。私の装備、効果内容自体は優秀ですが……数値的には既に負けていると思って良さそうですね。水着は全身防具なので、その影響もありそうですけど。
「流石トップ組。強い」
「今のところ水着を活かせるところはないけどなぁ。海は水着着たところで……」
「川とか湖なかったっけ?」
「西側にあるらしい……ってところだな」
西は基本的にハーブと水の補充に行くぐらいですね。南も現状ではガラス作りに来るぐらいですけど。狩りも生産も基本的に東です。狩場はビルド次第ですからね。
まあ、システムから着替えましょう。パレオは胸元で。
「うん、良いですね。特に言うことはありません」
「うん、相変わらずいい体してるな!」
「でしょう? まあ、アバターだけれど」
「それは言うな……」
トモは普通に短パンと言うか、トランクスタイプですね。
「麦わら帽子とか欲しくなるね」
「ああ、良いな」
そう言えば、直射日光に当たる面が増えたからお日様ダメージが増えましたね。スキル上げとしては良いかもしれません。
燦々と輝くお天道様。吹き抜ける磯風に、とても綺麗な海岸と透き通る海水。ゆらゆら揺られる海藻と、優雅に泳ぐ魚達。
「やっぱり綺麗ですね。この世界は」
「だなぁ……。狩りだなんだと走り回るのも楽しいが、たまには良いかもしれん」
まあ、少し視線をセーフティーエリア外に向けると殺伐としているのですが、そこは気にしたら負けですね。
「よし、少し泳ぐか」
水温は丁度いい感じですね。お決まりのように水をかけられたので、無言で足を使い豪快に反撃しておきます。
「こーれは酷い」
「我が家の女性陣があれをするとでも?」
「……全く思わんな」
トモなら遠慮する必要もありませんからね。しばらくリアルでは行く気にならない海を堪能しましょう。
泳いだり砂で遊んでみたり。トモの満腹度が減ったので休憩です。食事は用意しておきましたので、砂浜でのんびりしましょう。
泳いでたら《水泳》が解放されましたが、取らなくても良いですかね。
「予想してた邪魔がなかったな……。うん、美味い」
「リーナなら絶賛狩り中のようだけど」
「リーナは空気読むさ。他プレイヤーの野郎共の方だ」
「なるほど」
他愛ない事を話しながら食事をしていると、後ろからポロローンと音が。
「青春だねぇ……」
「何してんすか……ノルベールさん……流石にあんたは予想してなかった」
「偶然見つけちゃってね? 冷やかしておくのが礼儀かな……と」
「そんな礼儀があって堪るか……」
「良いもの見れたし邪魔者は去るよー。眼福眼福」
ポロローンと歩いていきました。本当にただ来ただけだったようですね……。
「眼福と言えば、ダンテルさんがSSを所望してたぞ」
「どうせならいい絵を撮りたいところ」
「ふむ……もうすぐ日暮れだな。夕日を狙うか、いっそ月を待つか」
「どうせ待ってれば来るんだから、両方」
食事を終え、再び海で遊んでいると夕暮れがやってきました。朱く染まる空に、空を映す水面も影響され雰囲気が変わります。
さて、撮影会ですよ。
「どうだ?」
「……なんか違う。今度はあっちから」
「撮るぞー」
勝手に撮られた物ならともかく、自分で撮るなら当然拘るというもの。納得できるまで立ち位置、角度、ポーズなどを変え撮りまくります。
「夜になりますか……」
「んー……俺はこっちが良いな」
「ふむ。ではそれで」
確認時に気に入らないのは消し、夜になったら厳選された中から選び保存しておきます。
波で揺れる水面は月明かりを反射し、幻想的な光景へと変わりました。お天道様で暖かそうな光景は、月により静謐さが前面に押し出されます。
住人は基本的に夜は寝静まるので、ただ波の音と月明かりで輝く水面のみ。
「狩りで駆け回ってると気づかない光景だなぁ……」
「SSを撮って回る遊びも良いかもしれませんね……」
この雰囲気を活かさないわけにはいきません。幻想的な方向……これ、水着より普段のドレス姿の方が映えそうですね。……両方撮りましょう。今日はこれ以外特に予定がないと言っていたので、みっちり付き合って貰いましょうか。
「俺これ、壁紙にしたいぐらいだけど? 水着はこれかな。シンプル一番だろ」
ドレス姿の私が愁いた表情で左手を胸に、右手を差し出したポーズ。差し出された右掌には月。
水着の方は岩場に座り、ただ月を眺める。
「強いて言うなら、ドレスの色が惜しい……」
「それがまた良いんじゃないか? 掲示板に貼りたくなるな」
「そう言えば、なんか私個人のスレがあったね?」
「見つけてしまったか……姫様を見守るスレを……」
「見てはいけない気がしたので、中は見てないけど」
「まあ、本人が見るスレじゃないわな……。アイドルの追っかけみたいになってるぞ? 親衛隊と言うか、愛好会と言うか……」
「……他のプレイヤー達に迷惑をかけないなら良いでしょう。誰も迷惑を被らないなら、特に言うことはないかな」
「相変わらず寛容だこって」
「誰にも迷惑かけずに楽しんでいるなら、別に自由だからね。それはそうと、水着は知り合いだけ。ドレスのこれは……掲示板に上げても問題は無いでしょう」
「貼るならファンクラブと化してる個人板の方か。雑談に貼ってもしゃあないし」
「私とリーナ、後はダンテルさんに送っておいて」
「あいよ」
リーナにも送っておかないと、確実に拗ねますからね。
個人板の方は……何か問題が起きて、私が動かざるを得なくならない限りは放置ですね。トモが言うには民度が良いらしいので、今のところそんな問題は無さそうです。良いことですね。
いや、いっそ自分で書き込んでおいた方が良いですか。ついでにSSも自分で貼っておきましょう。
「『誰にも迷惑をかけずに楽しむなら、特に言うことはありません。逆に言えば、何か問題が起きて、私が動かざるを得なくなったら潰れると思って下さい』……つまり、本人公認になったわけだ?」
「こういうのは最初に決めておいた方が楽だからね。私が自分の板について運営に通報すれば確実に潰せるでしょう? 関係ない人に害が出た時点で、旗印となっている私にも害が来る。そうなった時点でファンクラブとしては末期だよ」
「まあ確かになぁ。有名人は大変だな」
「突然知ってバタバタするよりは、最初からこうしておいた方がマシかな」
問題が起きても放って置くと、無責任だ! とかどうせ言われるんですよ。私が作れとは言って無くても。理不尽ですねぇ。
「おー……本人登場かつSSと言う燃料で盛り上がってら」
「んー……? この書き込みエリーとアビーでは……」
まあ……良いか。考えるのは止めましょう。む? 《直感》が……。
「ドーモ、トモ=サン。ムササビです」
「あ、ドーモ、ムササビ=サン。トモです」
「介錯してやる! イヤーッ!」
「うおおおお!?」
トモとムササビさんの鬼ごっこが始まりましたね。セーフティーエリアなので、別にどうこうなるわけではないのですが……割とガチで戦ってますね?
「何が彼をあそこまで駆り立てるのか……」
「罪深いねぇ……」
ポロローン……。
帰ってきたんですね、ノルベールさん。
「ムササビさんが走ってくの見えてね。面白いの見れそうだと」
「なるほど?」
「今海ってここしか無いからねー。いつ撮ったかはともかく、今行けばもしかしたら……で、来てみたら水着じゃん? で、あれよ」
『姫様の水着姿を独り占めは万死に値する! 潔く散れー!』
『いや、あんたフレンドだろ! 水着のSS貰えるぞ!?』
『……マジでござるかー?』
「あっさり止まりましたね」
「まあ、そんなもんだよねー」
ムササビさんが大人しくなったので、のんびり月見です。花とかありませんが、別に海でも良いでしょう。
「3日後にはイベントでござるなぁ!」
「んだね。準備はおっけーさー」
「無人島でサバイバルとか楽しみだなぁ」
「まずは食料と寝床の確保からでしょうね。我々は寝床だけですけど」
「うちのPT料理人いないでござる……」
「こっちもいないんだよねー」
「俺の方もいないなぁ……」
「多分あるであろう、木の実でも齧るしかないですね」
「「「毒あるんでしょ知ってる」」」
まあ、食べられるのと罠なのがあるでしょうね……。じゃないと面白くないし。とは言え《鑑定》で分かるのでは?
「《鑑定》は便利だけど、絶対ではござらんよ……」
「所謂一般常識じゃない、余り知られていない設定のアイテムもあってね……。それが薬草なら《調合》系のスキルが無いと、詳しい情報が出ないんだよ」
「魔物の肉なら食べれるのを知らないってんで、料理ないとドロップしないな」
「なるほど。ある意味役割分担ですか……」
「スキルレベルによる影響もあるでござろうなー」
夜の砂浜でのんびりゆったり。お、釣りしてる人がいますね。海鮮ですか。塩焼きも良いし、お刺身も良い。ムニエルなんかもありますか。貝なんかも良いですね。
少し話してムササビさんとノルベールさんは町に戻っていきました。
「トモのPTは今どんな感じ?」
「西に参加してるんだが中々なー」
「西かー。ミードさんが状態異常ヤバいって言ってたね」
「たまに情報交換しながらPTでそれぞれ頑張ってる状態だ」
「そっか。東は道自体は楽っぽいけど、敵のステータスは高めっぽいね」
「鳥とか馬で逃げ切るのは不可能っぽいな。東は地力がないと辛いらしい」
始まりの町の東の森から変わらず動物系。体力が多くてしぶとい。同じレベル帯でも虫と動物じゃ全然違うので、ビルドによって狩場が変わるんですよね。
「北は第三エリアまでは楽だけど、第三エリアから火や土系の魔法使ってくるようで、突っ走る際下手したら死ぬってなー」
「亀でしたっけ」
「だなー。防御高いけど足遅い奴らが魔法使い始めるとか。戦うなら近寄った方が楽らしい」
どうも掲示板では……町のあるエリアは積極的に情報共有し、町から外れたエリアは情報秘匿推奨の方向になったようですね。冒険を楽しむなら町のあるルートから未開の地へ。
調査によると、町のあるルートから外れるとセーフティーエリアがかなり減るようです。まあ、未開の地ですからね? 安全が確保されてるわけないよねーって事でしょう。
ある意味では、今回のサバイバルが町ルートから外れるためのチュートリアルですね。イベントフィールドにセーフティーエリアは無いらしいですから。拠点を作って見張りを立てて交代ですか? 低人数PTは少々リスクが高いですね。
「さて、そろそろ帰るとするか」
「もうこんな時間か。結構経ってたね」
「既に5時間近く過ぎてるからなー」
だいぶSSに時間をくわれた気もしますが、まあ良いでしょう。普段の装備に着替え町に戻ります。
読書の続きでもしましょうかね? そろそろ2次スキル行けそうですから。
「じゃあお疲れさん!」
「うんお疲れ様」
インバムントの転移門でお別れです。始まりの町へ飛び、図書館へ行きましょう。
〈《言語学》がレベル30になりました。スキルポイントを『2』入手〉
〈《言語学》が成長上限に到達したので《魔法言語学》が解放されました〉
《魔法言語学》
人類が研究中である、魔法陣に使われている魔導言語。まだまだ謎が多い。
解読できれば、アレンジどころか新規作成ができるはずと、躍起になっている。
SP6ですか。勿論取得しておきます。
〈《魔法言語学》が取得されました。マジックカスタマイズが解放されます〉
ん!? ヘルプ……ヘルプ……。
※マジックカスタマイズ
自分の好みに合うように、魔法ごとに方向性を決める事ができる。
方向性を設定した状態で戦闘する事で、戦闘時の思考や戦闘スタイルによって、より自分好みへ変化していく。
他の人と違うのが目に見えて分かるようになるまで使い込めば、きっと見た者に印象付けられるだろう。
戦闘時じゃなければ切り替えはいつでも可能。
実際に戦闘で試しながら、自分の魔法を最適化していく……と言うシステム。
ふむ……。
どのぐらい変わるかは……《魔法言語学》依存でしょうか。ステータスも関わるとしたら知力でしょう。
肝心の方向性は……『一撃型』『多撃型』『節約型』『特殊型』の4つですね。それぞれ攻撃力、クールタイム、消費MP、付属効果を重視するようです。防御系の魔法だと項目が違いますが、内容自体は同じようで。
サバイバルでは上げられないだろう《言語学》を優先して正解でした。ありがとうワンワン王。
さて、早速方向性は設定しておきたいですね。
一撃型:攻撃力、主効果の強化。
ヒール、エンチャント、ランス、レジスト、エクスプロージョン。
多撃型:クールタイムを減少。再使用可能時間を早く。
アロー、バースト。
節約型:消費MPを減らす。
ショット。
特殊型:副効果の強化。
ボール、ナイトビジョン、マジックミサイル
こんな所でしょうか?
気になるとすれば特殊型でしょうか。攻撃系だと付属効果を重視。防御系だと副効果を重視となっています。恐らくボール系の怯み強化。ナイトビジョンは効果時間の延長。マジックミサイルは追尾性能強化……されると良いなと思い特殊型へ。
残りは……《死霊秘法》と《空間魔法》の方向性ですか。
一撃型:攻撃力、主効果の強化。
ライフアサイメント、グラウィタス。
多撃型:クールタイムを減少。再使用可能時間を早く。
フォーストゥコンバート。
節約型:消費MPを減らす。
インベントリ拡張、ラウムエスクード、ラウムスフィア。
特殊型:副効果の強化。
ネクロマンシー、ポイズンプロード、メデューサスキン。
こんなもんでしょう。【暗黒儀式】や【死霊召喚】などは弄れませんね。《魔法技能》系も不可能でした。
【メデューサスキン】は《死霊秘法》の25で覚えました。対象選択式で味方にかける補助魔法です。一定時間近接攻撃を受けた際、一定確率で対象を硬直状態に。特殊型で確率と効果時間が伸びると良いですね……。
《空間魔法》に関してはもう、うんって感じです。【グラウィタス】の重力効果以外は節約ですよ。コスト重すぎて使えませんよ君達……。
アーツのカスタムと違って今すぐというわけでも無さそうなので、効果……出るといいですね。
さて、そろそろ夕食ですか。
夕食やその他諸々を終わらせたら師匠のところへ……行く前に組合寄りましょう。
えっと……ふむ、買うなら今のうちでしょうか。中サイズになる敵の魔石を4個購入。組合を後にし【魔石加工】からの【魔石錬成】にて極大魔石を生成します。
「こんにちは」
「あんたかい」
「極大魔石を持ってきました」
「ほう……作るかね?」
「お願いします」
「じゃあ待ってな」
先程作った極大魔石を預けます。
雑貨屋と言うだけあって、品物が幅広いですね……。風邪薬からポーション。ロープやツルハシ、ショベルにリボンなどなど。
「これが最後の拡張コアさね」
「ありがとうございます」
「手間がかからなすぎるのはあれだが、弟子が優秀なのは良いことさね」
「基本レシピと魔力操作の情報だけでも非常にありがたいですよ?」
「修行ってのは普通なら住み込みで年単位掛ける事だよ。異人は成長が早いさね」
「そう言えば、錬金キットに中級とかは無いのですか?」
「無い。錬成陣は既に揃ってる。後は知識と腕次第さね」
そう考えると錬金はキットへの投資額がかなり低いですね? その代わりと言うか、錬成陣拡張コアの入手がかなりあれですけど。拡張コアは品質の制限解除なので、アイテムを作るだけなら問題はないと言うことですか……。
「そうだ、お前さん風邪薬は作れるね?」
「勿論作れますよ? 教わりましたからね」
「これから流行る季節さね。少し手伝いな」
〈『備蓄品の更新』クエストが発生しました〉
『備蓄品の更新』
常に備えてないと常備薬とは言えない。常に薬を用意しておく必要がある。
フレーバー薬を作って納品しよう。納品数で達成報酬が変動する。
依頼者:メーガン
達成報酬:始まりの町に住む住人達の好感度上昇。
「期限はいつまでです?」
「28日以内に作られるだけで良いさね。切羽詰まってる訳じゃないからね」
クエスト欄に期限が追記されましたね。
素材費は納品時に固定額が支払われるそうなので、そこは気にしないで良いと。町の備蓄ですからお偉いさんが出してくれるのでしょう。
備蓄品を任せられる程度には信用されていると取れますね。好感度がクエスト発生条件でも不思議ではないですね。
早速西のブレイユリッヒへ行き、寝るまで作りましょうか。
「では作ったら持ってきますね」
「Cで揃えるんだよ」
「分かりました」
師匠のお店を後にし中央の立像から西へ飛び、薬草のお店へ向かいます。
「いらっしゃーい」
「エルダーフラワー、ターメリック、バジル、シナモン、ジャスミン、ダンデリオンを頂けますか?」
「薬師の方ですか?」
「いえ、錬金です。メーガンさんに備蓄品を手伝えと言われまして」
「ああ、そんな時期ですね。少々お待ち下さい」
普通の風邪薬はオリーブなので、あれだけ南でした……。まあ、良いでしょう。
「お待たせしましたー。よろしくお願いしますね」
「はい、では」
「毎度どうもでーす」
せっかく西に来たので井戸で水を汲んで補充しておきましょう。何だかんだ使いますからね。
ではせっせと薬を作って、寝ましょう。
これで次はイベントにできるかな。