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 錬金……錬金ですか。

 とりあえず錬金キットの確認ですね。リアルに無いので何が入っているのか想像も付きませんし。


 ……魔法陣の書かれた布と机があるだけですね。合成に使う布。錬成に使う布。抽出と選入に使う布。分解に使う布だそうで。つまり今後これらアーツが手に入る訳ですね。

 詳しくは《錬金》を上げてアーツを覚えないと分かりませんか。◯◯に使う布と説明文に書かれているだけなので、アーツの仕様は謎です。


 さて、ポーションに必要なのは蒸留水、薬草2個、カッセイタケ。薬草とカッセイタケは大量にあります。問題は蒸留水ですね。……蒸留器単品で買えませんかね? 蒸留水買い続けるより確実に安上がりだと思うのですが。

 まあ、買い続けると言うほどポーション作る? かと問われれば、なんとも言えませんが。私自身ポーション使えませんからね。効果も《調合》系の方が高いですから。


 手持ちの個数的に……蒸留水が先に無くなりますね。それでも100回はできますか。

 枝を拾ってくればトッケイから毟り取った羽で矢も作れますね。

 他のレシピは……一番楽なのは肥料でしょうか? スコップが必要になりそうですけど、雑草に土。街から出ればどこでも手に入るでしょう。

 ガラスも作れるんですね……。珪石と石灰を合成。珪石は珪砂3個を錬成。石灰は石灰岩、貝殻、珊瑚のどれかを抽出……ですか。スキルレベル足りませんな。


 よし、ひとまず手持ちの素材でHPポーションを作りましょう。これでどこまで上がるか。考えるのはそれからで。



 燻製作る時に《錬金》は5レベまで上げました。その際にHPポーションで上げたので、やり方はその時と同じです。広げた合成布の上に、各素材を置いて【合成】を使うだけです。

 ぼふんぼふんと失敗しつつ、せっせと素材を置いて繰り返します。生産スキルは素材さえあればすぐ2次スキルまで持っていけるので、失敗でもそこそこ上がるでしょう。

 たまに成功してHPポーションができます。品質は成功回数ではなく試行回数なので、ランクCですね。できたものはイベントで納品してしまいましょう。持っていても使いませんし。



〈《錬金》がレベル10になりました。スキルポイントを『1』入手〉

〈《錬金》のアーツ【錬成】を取得しました〉



【錬成】

 上位、下位素材への変換が可能。


 まだまだ素材はあるので続けます。どんどん上げましょう。




 流石にかかる時間のせいか、100回やっただけでは料理より上がりませんね。

 成功してできたHPポーションは100個中32個。前半は全滅していたので、品質は全てCができていますね。


 《錬金》が人気無い理由が分かりますね。薬草2個、カッセイタケ1個、蒸留水1個で、できるポーションが1個かつ品質C止まり。サルーテさんと言うか、《調合》は材料1個ずつで品質B+まで持っていくと。

 ポーション作るなら《調合》でやった方が遥かに良いわけです。そもそもポーションを作るスキルですからね。多少時間はかかるそうですが材料増やせば複数できるので、あまり気にする事ではないと。

 《錬金》はかなり早いですね。材料置けばいいだけですから。問題はMP消費ですが、私の最大魔力量と自動回復、更に街の安全地帯での自動回復ボーナスで困ることは無さそうです。


 さて、《錬金》の強みはどこにあるんでしょうねぇ? 1つで広く浅く……なスキルでしょうか? 大体作れるものは別のスキルで本職がいるんですよね。とりあえず……2次スキルまで持っていってみますか。すぐ上がりますし。



 お婆ちゃんのところへ行きましょう。


「おや、買い忘れかい?」

「蒸留器ありますか?」

「4000だよ」


 結構しますね……。恐らくキット系の値段の大半がこういう物で、残りの小物は安いのでしょう。買いますけど。


「あー……ショベルはありますか?」

「何に使うんだい」

「ガラス用の珪砂と肥料用の土でしょうか」

「1つが良いならこっち。2つでいいなら両方かね」


 先が尖ったショベルと、先の尖ってないショベルですね。名前は規格に合わせているのでしょうか? ショベルとスコップ、結構ややこしいんですよ。

 インベントリは常にギリギリなので、尖っている方だけ200で購入です。それとポーション用の瓶も40個購入です。それで手持ちの薬草280個消費。


「ガラスが作りたければ南の海岸に行ってみな。珪砂も貝殻もあるだろうからね」

「分かりました。行ってみますね」


 嬉しい情報を頂きました。ポーション素材が無くなったら行ってみましょうか。

 お店を出てせっせと再開します。



〈《錬金》がレベル15になりました〉

〈《錬金》のアーツ【抽出選入】を取得しました〉



 40回やって成功が21回。まあマシにはなりましたか。


【抽出選入】

 成分の抽出と選入を行う。


 選んで取り出すと、選んで入れる……でしょうね。これでガラスが作れるようになりましたが、今度はHPポーションの素材が無くなったわけで。

 ガラスってレシピレベル高そうなんですよね。【合成】【錬成】【抽出選入】と必要ですから。そう考えると経験値もそれなりではないでしょうか? 問題は……ポーション瓶の納品でクエスト貢献できるんですかね……。


 そう言えばイベント期間はリアル一週間でしたね。そんなみっちり考える必要もありませんか。南のインバムントへ行ってみましょう。立像からワープです。




 一瞬にして潮の香りを感じる場所へ移動し、更に南へと向かいます。せっかくなので探索しながら行きましょう。


 土地的に当たり前といえば当たり前ですが、街の南は海があるので港になっているようですね。海鮮系素材は南側で買えそうです。

 あそこのお店釣り竿と水着が売ってますね……水着はともかく釣りですか。いや、でも漁師さんから買えそうだから釣りをする必要は感じませんね。釣りが好きと言うわけでもありませんから。

 ……いや、もしかして品質に影響あり? 住人から買うものは基本Cですよね。自分で釣りした方が品質高い可能性がありますか。……保留ですね。MMOであれもこれもと手を出すと死にますし。


 おぉ……綺麗な海だこと。お日様反射してキラキラしてますね。

 海岸の一部は街の中判定のようです。安全エリアになっています。安全エリアで採取ができるか試しましょうか。錬金キットを展開して抽出用の布を広げ、ショベルですくい取った物を乗せます。

 【抽出選入】を使用すると一覧が表示されました。何を取り出すか選べという事でしょう。珪砂を選択……からのボフンと爆発。飛び散る海砂。それを被る私。


 ……まじかよ運営。何の嫌がらせだ。採取はできるけど失敗で飛び散るとか。

 ああ、谷間に砂が……ああ、服の中に……。

 ……【洗浄クリーン】……これが正解ですか。とんだ嫌がらせですね。


 海砂を被りながらせっせとすくい取り、布の上に乗せアーツを使用。癪ですが、スキル経験値が美味しい模様。15レベで覚えたアーツですからね。

 海砂から取れる珪砂は6個。海砂から石灰も取れるようで、取ってみると1個。海砂ではなく貝殻や珊瑚からだと石灰が2個のようですね。

 すくい取った海砂の中に貝殻や珊瑚があるようなら取り除き、個別でやった方が良さそうです。ただ、半分以上形を保っている必要があるようですね。流石に欠けた貝殻の端っことかでは反応しませんでした。海砂からの場合この混じってる欠片から石灰を取っているのでしょう。なのでレートが低い……と。

 とりあえず試行回数が全てなので、どちらも品質Cまで持っていきます。



 ……夕食の時間ですか。【洗浄クリーン】で綺麗にしてからログアウト。体を伸ばしてから起きて、お母さんの手伝いをして食事です。


「お姉ちゃん今何してるの?」

「夕食を食べてる」

「HAHAHA! それは奇遇だね私もだ! ……じゃなくて」

「予定通り錬金を上げてるところ」

「南で?」

「海岸でガラスの材料が取れるの」

「ガラスかー」


 話しながら食べ進めていると、テレビからFLFOの話題が聞こえて来ました。人気ですねぇ?

 テレビに映ったのは1人の男性です。


『こんにちは皆さん。フューチャーソフトウェア、フリーライフファンタジーオンラインの……んー……一番偉い人をやっている山本一徹です』


 開発、運営の責任者が出てきましたね。


「なんでそこで考えた……?」

「子供向けじゃないかな? 小学生とかでもできるし、言葉は下に合わせないと」


 妹の疑問に答えつつ、インタビューを聞きます。


『前から疑問だったのですが、開発と運営両方の責任者なのですか? 全く勝手が違うのでは?』

『ああ、そうですね。簡単に言ってしまうと私は彼らを纏めているだけですから。各開発チームと各運営チーム、彼らのそれぞれのリーダーから開発状況運営状況の話を聞いて、方向性が斜め上にぶっ飛んでないかなどの確認をしているのが私です。全てのチームが何をしているか、一番全体を把握しているのも私です。各チームがやっている事に食い違いが出ないよう手綱を握っているわけですね。それで一番偉い人とした方が都合がいいのですよ』

『なるほど……つまり一番胃が痛くなるポジションですね』

『それは……まあ、否定しませんが……私の胃は超合金製なので』

『それは羨ましいですね……』

『まあ実際は、私より各チームリーダーの方が大変なので、私は言うほど……だったりします。私はフラフラ歩き回って雑談レベルに状況把握していくのが仕事ですからね。チームリーダー達は自分でもやりつつ、メンバーの把握をして問題あるようなら私に報告、私が調整なので』


 開発、運営裏話ですね。

 フューチャーソフトウェアは前から有名なゲーム会社です。知名度で言えばトップレベルですね。自社のグッズ販売もしていますし、日本のゲーム会社としては最大級になります。他の会社とは地力が違うので参考にはならなそうですが。


『さて、では本題。ゲームの話に入りましょう。大事なお知らせがあるとか?』

『あります。8月1日にアップデートと第二陣として4万人の受け入れ。そして8月後半に第二回公式イベントの開催を予定しています』

『おぉ、遂に二陣ですか!』

『サーバーも安定していますし、増やすなら今だな……と。是非気になっている方は入手してみてください。ただ……このゲームはかなりリアルに作りました。現実とゲームの区別がつかない人は申し訳ありませんが、プレイはお控え下さいね』

『ああー……そう言えばこのゲームPKはできるのですか?』

『推奨はしていませんが禁止にもしていませんので、悪役プレイはできますよ』

『その辺りのルールはちゃんとあるのですか?』

『勿論あります。モラルなんかに頼りませんよ? 悪役プレイをやりたい人はしっかり読んで下さいね。読んでない! 知らない! とか話になりませんので。そのためにわざわざ法ができるまで待ったのですから』

『VR内も無法地帯ではありませんからね』

『悪質だと思う被害に遭った方は辞める前にまず運営に問い合わせをして下さい。楽しみたいからゲームを買ったのでしょう? こちらも楽しんで欲しくて作ったのです。ゲーム内は常にログを取っていますし、運営チームが気ままに映像を見て巡回的な事もしています。悪質な場合裁判沙汰もあります。その場合映像かつ会話ログ付きで提供可能ですので、しっかり毟り取りましょうね。ばっちり痛い目見てもらいますので』


 そう言えば書いてありましたね。悪役プレイ、悪役ロール用のルールが。

 ひたすら1人だけを狙う事や、リアルを持ち込んだ脅しや、セクシャルガードがありますが強姦紛いの事は即アウトだったはずです。


『物騒な話はこのぐらいにしておきまして、他に何かないのですか?』

『アップデートの話を少ししましょうか。皆さん……特にトッププレイヤーの人達お待たせしました。ギルドシステムを追加します』


 ギルドシステム追加に伴い、ギルドクエストの追加……ですか。


『更にフィールドにエリートモブを追加予定です。次エリアの雑魚敵でレベルを少し下げた感じなので、倒せるようになったら次エリアを目指す目安にして下さいね。ドロップは次エリアで普通に手に入るレベルなので、張り付く必要はありません』


「ギルド! エリートモブかー」

「ポップ数の少ないタイプのモブか」


『後は……ああ、学生の皆さんに朗報です。夏休みの宿題のデータをゲーム内で読み込めるようにしますので、頑張ってね? ちなみに、読み込んだデータ次第ではアカウント一時凍結されるので宜しく。最悪BANどころか裁判所でお会いしましょうになるのでご注意下さい』


 ゲームサーバーとは別のサーバーを用意してリンクさせるので、ウイルスなど入れようとすると全ての学生を敵に回し、うちの会社も敵に回ります。

 とか言ってますね。まあ、脅しは重要です。やられたら実際にやるんでしょうけどね、この会社。


『そうそう、他の社会人プレイヤーなどに教えて貰うのは良いと思いますが、やってもらって成績落ちてもうちの会社は責任取りませんからね。それと読み込んだ物はうちのサーバーに保存されるので、仕事をゲーム内でやろうとしないで下さいね。うち的には情報入るのでウハウハですが、そちらは絶対怒られるので』


「嬉しくなーい! ゲーム内で宿題見た瞬間げんなりしそう」

「へー、夏休みはゲーム内の図書館で宿題でもしようかな?」


『後は細かな機能や不具合の修正などになります。アップデート3日前ぐらいにパッチノート出しますので、チェックして下さい。では最後に実際のゲーム内の映像を編集した動画をどうぞ。既にプレイヤーの皆さんは自分探しでもして下さい。後程公式サイトに動画リンク貼られると思います』


 動画の内容は始まりの街を歩いているだけの視線ですね。それだけなのですが、獣人各種や巨人、マシンナリーや妖精など、映っている物はまさにファンタジー。

 運営側の特殊視点なのでしょうね。カメラ目線的な人はいません。認識されてないのでしょう。なので映っている皆さん自然体です。

 映像が街から出て戦闘風景を映し始めました。


「む、グロ設定が変更できる。15にしよう」


 森でクマと戦ってる人達や、北の山の方で岩亀と戦っていたり、結構映しますね。新手のサービスでしょうか? そして次に映ったのが……。


「あ、これ別PTのコアトル戦だ!」

「私達が倒す前なんだね」


 と思っていたら枠が複数になり、それぞれのPTがコアトルと戦っている映像です。全滅するパーティーも映っていますね。


「なるほど、他のPTはこう戦ってたのね。死因は毒か」

「だねー。まず引きずり落とせないと話にならない敵」

「あ、私達だ」


 全滅したPTと映像が入れ替わり、途中から始まった私達の映像が段々大きくなって行きます。倒したからでしょうね。


「……これ愛奈さんと華蓮さん悶絶してそうだね」


 妹のPTかつ、リア友の2人。

 柳瀬やなせ 愛奈あいなさんと松兼まつかね 華蓮かれんさん。

 前者がナディアさんで、後者がヘレンさんですね。2人共獣人かつ色彩変えているので、気づくのがどのぐらいいるか分かりませんが……問題はそこではなく。私と妹と言う比較的分かりやすいのが一緒にいるせいで……うん、頑張れ。


 そしてボスの映像が終わったと思ったら武闘大会へ。


「お姉ちゃんの露店超目立つね……」

「思ったより行列だったね」


 戦闘をチラチラ映し、3位決定戦や準決勝、決勝を映して終わりました。だいぶ長い動画でしたね。


「そう言えば検証班が図書館見つけたって」

「図書館といえば、本読んだら《魔法技能》が《高等魔法技能》に進化できたよ」

「えー……」

「《魔法技能》が30かつ、魔法に関してのちゃんとした知識を得るだってさ」

「まじか……読まねば……」

「《言語学》スキル必要だったけどね」

「ぐぬぬぬ……」

「口頭で伝えて解放されるかが問題。解放されないと図書館に人が押し寄せることになるから、解放されるんじゃないかなぁ? 読み聞かせとか?」

「その辺りも要検証かー……」


 食事を終え、お風呂やらを済ませます。妹とは寝る前に合流する予定ですね。《高等魔法技能》の解放検証です。




 ログイン……からの土砂降りびしょ濡れ。やってくれますね。宿とかで落ちないとこうなるぞと言う。ちなみにびしょ濡れ状態は状態異常扱いです。雷系2倍、凍結確率上昇、敏捷低下が発生します。

 【遮光機構アンソール】を使用して【洗浄クリーン】を使います。不思議な膜に弾かれて足の方も濡れないので、優秀ですね。何だかんだ雨初めてですか。今まで奇跡的に晴れてましたからね。……晴れてたら晴れてたでお日様ダメージがあるのですが。

 綺麗な海も荒れてますね。エリア……変えましょうか。夕食までにガラス素材はせっせと集めましたから、ポーションの素材でも集めに行きましょうかね?


「にょわあああああああ」


 何か上空から女性の声が聞こえそちらを見ると、緑色の小さい何かが降ってきて私の胸……ではなく、セクシャルガードに『おぅふ』と弾かれて砂浜に転がりました。ピクピクしてHPゲージがみるみる減り、レッドゾーンで止まります。

 とりあえず……【ライトヒール】で良いでしょう。HP少ないですね……。安全地帯なのでこちらにダメージはありません。向こうは純粋に落下ダメージですね。


「妖精ですか……大丈夫ですか?」

「な、なんとか……」


 雨でビッチョリな砂浜なので、砂を大量につけて起き上がりました。速攻で【洗浄クリーン】で綺麗にしてましたが。


「やっぱり姫様だったかー。いやーごめんね? 悪天候マニュアル飛行訓練してたら強風が来てね……」

「なるほど。フェアリーですか?」

「フェアリーのフェアエレンだよー。一応妖精ではトップ組かな? よろしく!」


 悪天候の方が飛びづらいらしく、これ幸いと練習しに来たそうです。海岸は障害物も無く都合がいいのだとか。海が荒れてる中わざわざ砂浜まで出てくるのはプレイヤーぐらい。

 ちなみに砂浜に落ちるのは良い方で、海に落ちると笑えないと。溺死ですね、分かります。


「フェアリーということは……《魔法技能》の2次は解放されてますか?」

「それがまだなんだよねー。βの時から掲示板の魔法板では探してるよ」

「実は図書館で2次の解放できたんですよ。21時半ぐらいに妹と図書館待ち合わせの予定ですが、《言語学》取る予定無いなら来ますか? 少し検証するので」

「まじで! 《言語学》ってSP3?」

「3でしたね。読み聞かせで解放されるのか、の検証です」

「なるほど、21時半……まだ時間あるから飛行練習かな。絶対行きます」

「分かりました。その検証後掲示板に情報出す予定なので」

「了解!」


 フェアエレンさんとフレンド登録して一旦お別れです。

 街の中心にある立像に向かいながらスケさんとトモにも連絡しておきます。……当然のように来るそうなので、それまでポーションの素材集めをしてましょう。




 始まりの街へ帰ってきました。

 ポーションの素材なら大人しく西……と言いたいですが、私はまだ解放してませんからね。んー……《光魔法》が上がりそうですから、採集中に上げることを考えるとやっぱり東でしょうか。お肉も売れますし、東にしましょう。


 東の森で薬草とカッセイタケをひたすら採取します。ヒカゲシビレタケも採れるのですが……まあ、採取しておきますか。スキル上げには使えそうですし。

 キノコはともかく、薬草はかなりの数生えてますので集めるのは楽ですね。最近採取自体をしていなかったので、《採取》スキルが未だ20で止まってるんですよ。これも上げることを考えたいですし、《採掘》もツルハシ買って解放はしたけど取ってない状態です。まだまだしたいことは多いですね。

 予想外があったとすれば、予想以上に料理が売れる事ですか。鉱石を採掘して金策する必要が無いんですよね。しかし今の装備がどこまで使えるのか分からない以上、武器の素材を掘りに行く必要も……。

 MMOですから全てを自分でやる必要はない……さて、どうしたものか。


 何だかんだでトップ組にいるというのが地味に厄介ですね。自分のいる場所に合わせるには採取系スキルはあった方が良い。なぜなら皆まず自分の装備を作るから、露店や委託にその素材が出回りだすのはそれなりにかかる。

 使わない物はお得意様生産者に高値で売れるでしょう。それが金策にもなりますし。そういう意味では東ではなく、北や西が稼ぎどころなのですが……東の素材で料理が売れるので、なんとも言えません。

 所有スキルや金策を考えると、大人しく東が私には良いのでしょう。別の場所行くとしても精々南で魚介類ですか。……行動範囲狭い気もしますが、他の人もこんなもんですか。


 ……とまあ、ひたすら採取しながら考えてる最中にも魔物は突っ込んでくるわけですが、既に格下ですからね。受け流しつつ、《光魔法》だけで攻撃をします。


 《光魔法》がまだ上がっていませんが、移動が遅いため戻るのにも時間がかかるので図書館へ向かいましょう。

 薬草104個、カッセイタケ50個、痺れキノコ36個の収穫です。



 図書館の前にリーナのPT、トモのPT、スケさんとアルフさん、フェアエレンさんがいますね。私入れて14人になるわけですか。


「アルフさん魔法持ってませんよね?」

「うん。でも片方の条件クリアできとけば、そのうち取った時楽そうじゃない?」

「まあ、確かに。少し早いですが、全員いるので始めましょうか」


 人間、獣人兎と狐、ドワーフ、エルフ、ジャイアント、マシンナリー、ゾンビ、デュラハン、骨、妖精と凄い組み合わせですね。


「姫様、フェアエレン知ってたんだー?」

「いえ、数時間前に知り合いました」

「飛行訓練中に姫様に突っ込んじゃってねー」

「お、おう」


 事故ですよ事故。

 とりあえず図書館へ入ると、中に数人いました。一応利用者がいるようです。


「やあやあ、検証班じゃないか」

「む? おう、何かすごい組み合わせだな」

「姫様こいつらも巻き込もう。その方が楽でいいよ」


 私以外は彼らが誰か知っていたようですよ? 彼らもβ組だそうです。

 攻略者は攻略……つまり先に進む事が目的な人達です。それに対して検証班の人達は世界設定やスキルの仕様など、細かい事を調べるのが生き甲斐の変わった人達です。ただ、調べるのが好きで調べたものは公開してくれるので、有難がられている存在なのは確かですね。


「姫様とは初めましてだね。調べスキーです。以後よろしく」

「よろしくお願いしますね。とりあえず例の本を持ってきます」


 私は魔法の本を取りに行きます。あれがないと始まりませんから。


「何する気なんだい?」

「大いなる謎の1つが解けそうだよ!」

「ほう? それは気になるな」


 スケさんが壮大にしてますが、2次スキル解放するだけなんですけどね。


「調べスキーさん《言語学》は?」

「妹ちゃんの書き込みで姫様の情報通り、絵本神話から読んで取ったとも。我々には必須スキルっぽいからね!」

「10レベ超えてますか?」

「えー……8だね」

「微妙に足りませんか。……ある意味検証になるので良いでしょう。では調べスキーさんは私の後ろから本を見て下さい。他の人達は私が読み上げるのを聞いて下さいね」


 8では全て翻訳はされないはずなので、私が読み上げて効果があるのか試します。他の人達は予定通り読み聞かせを行います。



「――で、終わりです」

「『来た!』」

「『《高等魔法技能》だと!?』」

「検証班の皆さんこれ広めてもらっていいですか?」

「任せたまえ! まずは解放に必要な必須キーワードを調べねばな。全部読む必要が無ければ広めるのも楽だ」

「ちなみにその本と『ステルーラ様と幽明種』は《直感》が反応してましたよ」

「《直感》と言うと……《看破》の2次スキルだったか……ふぅむ……」


 解放された人達は早速取るようです。


「うほおおおおおお!」

「妖精が乙女にあるまじき雄叫び上げてんぞ」

「複合魔法が3つ解放された……!」

「は?」

「水と土で《木魔法》、水と風で《嵐魔法》、風と土で《雷魔法》来た!」

「こっちも来たなぁ。火と風で《灼熱魔法》火と水で《氷魔法》、同じく嵐も」


 フェアエレンさんが水、風、土を持っていて、トモが火、水、風を持っていると。


「氷がグラキエス、灼熱がイグニス、嵐がウェントスか。SPが……」

「木はフロンス、雷はトニトルスだね。同じくSPが……」

「あ、私《付与魔法》が解放されました」

「う? こっち無いよ?」

「属性付与魔法だそうです」

「……支援魔法使用回数が解放条件かな? 魔法剣的なことができるのかー?」

「支援系魔法使用回数100回以上だそうですよ。エレメンタルが武器、シールドが防具みたいですね」


 《付与魔法》が解放されたのはトモPTのエルフの女性ですね。支援型……所謂神官キャラだそうなので、早速取得したようです。


「《高等魔法技能》が条件になっているスキルがかなり多いようですね?」

「複合魔法と言えば高等技術扱いされやすいからな! 素晴らしい情報だよこれは。魔法板が賑わうな。複合魔法も纏めないとならん!」

「私は《光魔法》が29なので、カンストさせれば光と闇で複合でそうですね? このまま採取しながら上げましょう。……今日はもう寝ますけど」

「……まあ、首を長くして情報を待とう。光と闇を持ってる人実は少ないんだ」

「そうなんですか?」

「【ライト】と【ナイトビジョン】どちらかあればいいからねぇ……。回復に派生するだけに、光を持ってる人が多いのさー」

「なるほど。私はそもそも暗視ですからねぇ……」

「ああ、うん。種族的にね」

「はい。では私は寝ます」

「おやすみ。ちなみに今ので《言語学》も上がったから、効果ありそう」

「思いつきでしたが効果あったようでなによりです」


 調べスキーさんともフレンド登録して、皆に挨拶してから宿でログアウトです。


 明日は採取しながら《光魔法》上げて、目指せ《錬金》2次スキル。《採取》も2次スキルになりそうですね。

 おやすみなさい。


更新が3日間に合わなかったら、必要なデータ設定足りてないんだなとでも思って下さい。

状態異常があれば状態異常にするアイテムがあって、状態異常を回復させるアイテムがある。

それぞれを作る素材もあるってことだ。だってこれVR物だもん。ゲームだから仕方ないね。

はっはー!

_| ̄|○

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― 新着の感想 ―
爆発好きな運営? 何故、珪砂の採取で爆発するのか………。 フェアエレンや検証班、奇声を上げると図書館出禁になるんじゃない?
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