30:ファム
オッパイさんに朝の散歩をしてきては、と言われたので奴隷市へと向かっていたら。
「タスケテ!」
その声に振り向けば、ケモッ娘!!! イヌッ娘だ!!!
ズッキューンっと僕のハートを一撃だ!
「オニイチャン、タスケテ!」
僕の腕にすがり付いてくる、もう決定、この子は僕の嫁!!!
ペタンと閉じた耳とシッポが激カワ!!!
思わず頭を撫でてしまう。フカフカだ!!!
「僕に任せて!」
犬嫁に最高の笑顔を向ける。
「ウン、オニイチャン!」
お兄ちゃん!!!
ロリッ娘に言われるお兄ちゃんもいいけど、ケモッ娘も最高だ!!!
ヤバイ興奮してきた!!!
「オウオウ! そいつはオレッチが買った奴隷だぜ、返しな!」
どっかで見た顔の汚らしい男達がからんで来る。
「あれ、その兜、」
「あ、あなたは先日の、」
僕が命を救った盗賊だ。
「僕に売って」
「は、はい」
ケモッ娘ゲットオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!
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「ファムが接触しました」
「そうかい、何の疑いも持たなかったのかい?」
「はい、何か叫んでいました」
「なんだいそりゃ」
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ナデナデナデナデ。
「オニイチャン、ボクの名前はファムっていうの」
「うんうん、ファムちゃんか、可愛い名前だねえ」
ナデナデナデナデ。
ナデナデナデナデ。
ナデナデナデナデ。
ナデナデナデナデ。
ナデナデナデナデ。
「キャン! オニイチャンそこはダメなの」
「うんうん、ダメなんだねえ」
ナデナデナデナデ。
ナデナデナデナデ。
ナデナデナデナデ。
ナデナデナデナデ。
ナデナデナデナデ。
「はぅぅぅ、はずかしぃの」
「うんうん、可愛いよケモッ娘」
さすがケモッ娘、獣のように激しかった。
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スキルの迷宮、最下層。
僕の嫁ファムタンのために、スキル収集の旅に来た。
ちなみにオッパイさんは飽きたので、お金を渡して出て行ってもらった。
僕とファムタンの邪魔だしね!
「オニイチャン、ボクも挑戦したいワン」
ウヒョー、カワユス!
ボクッ子、カワユス!
語尾にワン、カワユス!
「ダメダメ、スキルが全部揃うまでファムタンは見学だよ」
「ハキュゥ、ワン」
カワユス!
カワユス!
カワユス!
カワユス!
カワユス!
「我が儘言うと、ここでお仕置きしちゃうぞ!」
ファムタンのシッポをギュッと掴む。
「キュゥゥン、オニイチャンのエッチ!」
ファムタン、カワユス!
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背後でボス部屋の扉が閉まり、奥が眩く輝きだす。
今日はこれで最後にしよう。
帰ったらファムタンと獣のように楽しもう。
魔物が一匹出現する。
「ん、一匹?」
見覚えのあるその姿は、
「僕?」




