28:ユウキ
パカンッ!
と最後の盗賊の頭を剣の腹で叩く。
「ウギャ!」
と頭を押さえてうずくまる盗賊。
「君達。もうこんなことしちゃダメだよ」
と言いつつ、盗賊達に回復魔法を掛けてあげる。
「あ、ありがとう」
と言いつつ、走り去る盗賊達。
「真っ当な人生を歩むんだよ」
と言いつつ、盗賊達を見送る。
ああ!
良い事をした後は気持ちがいいなあ。
僕の名は、ユウキ。
漢字では優気と書くんだ。
勇ましい気性じゃなくて、優しい気性でユウキと言うんだ。
いい名前でしょ?
だから僕は無闇な殺生はしない。
命を狙われても殺さなくて済む相手なら命を助けているんだ。
こういう小さな善意が、後で大きな幸せとなって帰ってくると思っているんだ。
世の中助け合いだよね?
僕は今、ブオトの街という所へ向かっている。
何でもそこにはスキルの迷宮と言うのがあってスキルが取り放題らしいんだ。
僕の我が儘な七番目の嫁が、スキルが欲しいって駄々をこねるから、新しい嫁探しも兼ねてスキルの迷宮に挑戦しようと思ってね。
そうそう、迷宮に入るのに資格がいるらしいけど、僕は貴族だから問題ないんだよね。
四番目の嫁が貴族の令嬢だったんだ。奴隷として売られてたのを運よく買っちゃってね、始めてを美味しく頂いた後、しばらく遊んで飽きたから奴隷から開放してあげたら、お父様に会ってとか言われちゃってね、まいったよ。
嫁が多いっていうのも苦労するよね?
奴隷から開放してあげると大体の娘は、一緒にいさせてくださいって言ってくるんだよね。
そういう時、僕は優しいから興味の無い娘でも嫁にしてあげるんだ。
平等でしょ?
夜は平等とはいかないけどね。僕にも好みがあるし。そういうところは個人の主張を通さないとね。
当然だよね?
子供が欲しいとか言ってくるけど冗談じゃないよね、僕は子供なんかに縛られるのはごめんだね。
これは秘密なんだけど光魔法には避妊の呪文があってね、毎回コレを使ってるんだ。
だから僕も君との子が欲しいとか言って毎晩、おっと、これ以上は秘密だよ。
もうすぐ町に着く。
着いたらまず奴隷市を見て回ろうかな。身の回りの世話をする娘を調達しなくちゃね。
オッパイの大きな娘にしようかな、あれを枕にするとよく眠れるんだよね。
この世界は最高だなあ!




