25:スキルの迷宮
スキルの迷宮入り口。
とうとうここまで辿り着けたぜ!!!
俺の戦いはこれからだ!!!!!!!!!!
完!
門番に許可証を見せる。
スキルの迷宮に足を踏み入れる。
おっと、ここまでの情報を整理しておこうか。
スキルの迷宮。
地下十階までの深さがあり、ソロ専用の迷宮である。
各階にボス部屋があり、ソロで侵入時のみ起動し扉が閉まりボス戦となる。
討伐後、下層へ潜る階段と脱出用魔法陣が出現し、稀に宝箱も出現するという。
討伐者が魔法陣か階段で移動後、ボス部屋の扉が開き、しばらく経った後再度挑戦可能になる。
宝箱に罠は無く、必ず何らかの巻物がひとつ入っているらしい。つまり、討伐時に宝箱が出現した時点で当たりを引いた事になる。ここで未鑑定の巻物のドロップは確認されていないということだ。
最下層の十階が制覇されると一定期間、十階の扉は開かなくなり、扉前に脱出用魔法陣が出現する。
十階は特殊で、ボスを倒しても宝箱が出現しないのがほとんどで、極々稀に宝箱が出現して、それを開けても制覇した事にはならないらしい。
噂では、特別強いボスが稀に出現し、それを倒すと特殊な宝箱が出現し欲しいスキルを選べるという。それを以って迷宮制覇とみなされるらしい。
迷宮内各層の基本構造は単純で、曲がり角は存在するが基本一本道、途中扉付きの小部屋が幾つかあるのみ。
魔物のリポップが早いため、冒険者は小部屋の魔物を掃討した後、そこを休憩室として利用しているらしい。
ここまではセバスチャンのコピペだ!!!
ここからが、冒険者ギルドで仕入れた有料情報。
なんと、ボス情報だ。
一階:盗賊
二階:戦士
三階:魔法使い
四階:戦士
五階:虚ろな影
六階:僧侶
七階:戦士、盗賊
八階:戦士、盗賊、魔法使い
九階:戦士、盗賊、魔法使い、僧侶
十階:本人
さすが金貨百枚の情報だ、おかしな点が二つある。
五階と十階だ。
五階の虚ろな影は何も攻撃をしてこないらしい。攻撃をせずにまとわりついてきて、一定のダメージを与えると消えるという事だ。当然五階では宝箱が出現しない。
そして十階。てか、十階はヤバイ。
セバスチャンコピペで出てた、特別強いボスというのが本人ということらしい。迷宮制覇者からの極秘情報という事だ。
単純に考えると、五階の虚ろな影で本人の情報をコピーし、十階でその情報から本人を作り出すといったところか。
俺自身が敵として出てきたら、自分で言うのもなんだがヤバイ気がする。
俺の持ってる装備とスキルもコピーしてくるとすると、おそらく強敵だ。
思考が俺と違ってたらなおヤバイ。てか、命懸け状態になる。ナメプでいけると思ってた俺、大誤算。
迷宮を進んで行くと列が見えてくる。
ここが最後尾ですの看板を持ってないが、最後尾の奴に聞く。
「もしかして、ボス待ちの列?」
「ああ、そうだ。二時間待ちだ」
「うへー、マジかよ」
言いつつ迷宮の奥に進む。
ほどなくボス部屋に辿り着く。
そこには列に並んでいる者と、扉のそばに陣取る者がいる。
当然俺は扉のそば組みに合流する。数人が俺を見てくる。ま、当然無視。
ボス部屋の扉が開く。
挑戦者は首尾よくボスを倒したらしい。二階へ続く階段がある。
ぞろぞろと歩き出す扉の前組み。俺もそれに続く。
俺達は、ボス戦をスルーして次の階層に行く者達と言う事だ。
楽勝の階でわざわざ二時間も待つのは時間の無駄だ。
二階を進む。
しばらく進むとまた最後尾が見えてくる。
今回もスルーで、どんどん進む。ボス部屋だ。列が一階より短かったな。
扉の前で待つ。
「あんた新顔か?」
「…………」
ここのボスは戦士だったな。
「なあ!」
「……ん、俺?」
「ああ、あんただ。見ない顔だが、」
「うん、迷宮今日が初めてなんだわ」
皆、無関心を装っているが、俺の話しに聞き耳立てまくりだ。
「初めてなのか、どうりで見ない顔だと思った。けどいいのか?」
「ん、何が?」
「一度もボス戦しないでこんなに進んで」
「え、うん。楽だから進めるとこまで進もうかなって」
「――楽だからって、そうか」
そう言って黙り込む男。周りの奴等も関心を無くした様だ。
ボス部屋の扉が開く。
皆、無言で歩き出す。
三階を進む。
今度は最後尾がすぐに出現する。
ああ、そういうことか。
たしか、ボスによってドロップするスキルに偏りがあるという話だ。
一階の盗賊は、鍵開けや弓術。
二階の戦士は、おもに剣術。
三階は魔法使い、魔術スキル全般が出る。
スキルの巻物自体高額で取引されるが、やはり鍵開けや剣術に比べれば、魔術の取引額は桁が一つ、モノによっては二つも違ったりする。
お、魔物がポップした。
ザシュ!
バシュ!
ボシュ!
おぅ、一瞬で討伐された。なんという数の暴力!
ん、列の中にメイドさんの集団が居る。なんだあれ。
んんん?
なぜかメイドを率いているメイド長らしき人に会釈された。
面識無いよな? まあ、いいか。
ボス部屋の前で待つ。
ほどなく開き。ぞろぞろと四階に進む。
何かこのまま最下層に行っちゃいそうだな。楽でいいな。




