第八話 結成④
「あの、あかねさん?部活というのは?」
戸惑う東雲さん。
「よくぞ聞いてくれたわ!あおい! 実は私一回部活を作ってみたかったのよ!ほら、よくあるでしょ?変な部活があって、主人公が巻き込まれていく~みたいなの!」
「は、はぁ?」
ほら、東雲さんが困惑してらっしゃる。そらそうだよ!ラノベとかアニメとか見てない人からしたら、全然よくある話じゃないしな。
「部活を作りたかったから、そーまとあおいに協力して貰ったの!」
ほうほう、なるほど・・・ってなるか!?まず、部活作りたい→よし、作ろう!ってなるのにびっくりだよ!?フロイト先生もびっくりだっぜっ!?
「あの、あかねさん?私もう、部活に入っているのだけど・・・」
「なんだと!?ならこの話はな「お父さんうるさい!ちょっと黙ってて!」・・・はい」
うわ、理事長可哀想・・・。家庭でもあんな扱いなのかな?本当、うん・・・ご愁傷さまです・・・。
「確か、うちの学校複数の部活に入れるわよね!?」
「そうだな、私は生徒の自由性をそんちょ「黙ってって言ったわよね!?」・・・はい」
・・・なんだか涙が出そうだよ・・・。理事長ファイト!
「だから、一緒にやろう?あおい」
「え、えぇ。ただ何の部活かもわからないですし・・・。」
「それはこれから決めるわ!私とあおいの仲でしょ!?」
いや、お前今日初めて話しただろうが・・・。
「その~、神崎君は入るのかしら?」
「いや、俺は「もちろんよ!」・・・いや、「もちろんよね!?」・・・はい」
・・・高坂こえぇぇぇ、なんだよこれ、理事長いつもこんなのくらってるのかよ・・・。
「わかったわ、なら私も入りましょう・・・」
「やったわ!じゃあ、おとうさ・・・じゃなっかった。理事長!部室棟の空いてる教室もらうわね!」
「・・・・・」
理事長はさっきから椅子で体育座りをしながらブツブツ言っている。メンタル弱いなぁ~、人のこと言えないけどさ・・・。
「よし、許可は貰ったわ!いざ部室棟へ出発よ!」
そういうと高坂は理事長室を出ていこうとする。やばい、このままだと俺の高校生活を高坂に破壊されてしまう!
「ちょっとまて、高坂。顧問はいるのか?」
「ぐぅ、いないわ・・・」
よし、ここからは俺のターン!
「確か顧問がいないと部活として成立しないんですよね?理事長!」
「・・・・」
変わらず、体育座りの理事長。ダメだ、こいつ使えねぇ!
「そうなんですか!?理事長!?」
俺に続いて東雲さんも問う。
「・・・・お、おぅ?私は一体何を!?」
「「そんなことはどうでも、いいです!顧問は必要なんですか!?」」
俺と東雲さんは同時に聞く。いくらこんなんだからって、理事長相手にどうでもいいは良くなかったかな?
「そ、そうだぞ!あかね、今度は顧問を連れてきなさい。そうじゃないと部活は作れ「チッ!」・・・ないぞ?」
やばい、高坂の舌打ち攻撃で理事長が涙目だ・・・。
「わかったわ・・・、はぁ~そーまが言わなければ・・・」
一応阻止だきたか・・・。このまま行くと俺の高校生活が危うかったからな。高坂には悪いが、こんな変な部活の顧問をやりたがる奇特な先生なんていないだろうし、一件落着かな?
「そういうわけだ。あかね、友達を二人連れてくるまでは大したものだが顧問はそうはいか「あーうっさいわね~、行くわよ!そーま、あかね!」・・・ないぞ・・・・・」
もうやめて!理事長の命はもうゼロよ!?
「理事長なのに・・・、父親なのに・・・」
また、理事長は体育座りに戻ってしまった。もう、ドンマイ!
「とりあえず、顧問を探しに職員室まで行くわよ!そーま、あおい!私についてきなさい!」
「アラホラサッサー」
「えぇ」
こうして、高坂一味は職員室へ向かった。まぁどうせ無駄だろ?無駄だよな?
また、テスト期間がやってきます……
ただでさえ遅い投稿が……