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第一話 クラスメイト

こんにちは、aokuinaです。

プロローグ、たくさんの人が見てくれて嬉しいです。

さらに感想まで頂きました。有難う御座います。

第一話、楽しんで頂けたら幸いです。

 なんとか学校までたどり着くことができ、入学式が無事終わった。

そして、ついにクラスメイトと顔を合わせる時が来た‥‥‥。

大丈夫だ‥‥、鏡の前で何度も挨拶と自己紹介の練習をした。今こそ高校デビューの時!‥‥俺ならいける!

確か、俺のクラスは校舎の端っこにある1-Eだったはず‥‥、よしここだ。

はぁー緊張してきた。そう思いながら、俺はゆっくりと教室のドアを開けた。

「おはよー」

よし、ちゃんと言えた。やっぱ初対面には挨拶だよな!

「おはよ」

「おはようございます!」

「よっす」

など、3、4人挨拶を返してくれた。これが嬉しい!挨拶なんか真白とふざけてやってただけだしなー。中学のクラスメイトは挨拶返してくれなかったしな‥‥。

流石ネオお兄ちゃんへと進化した蒼馬くんだぜ!挨拶とか余裕ですよ、はい!

高らかに笑いたいたい気分だぜ!フハハハ!‥‥また藍花に「気持ち悪い‥‥」

って言われちゃうかな‥‥フ、ハハ‥‥。

「っと俺の席は‥‥お、窓側の後ろのほうじゃん。ラッキー」

神崎だから真ん中らへんの席かと思ってたけど、特に席に規則性はないようだ。

「おっすー」

後の席から声がした。

「‥‥え?俺に言ってるの?」

クラスメイトから話しかけられることなんてほとんどなかったので、つい聞いてしまった‥‥。

「他に誰がいるんだよ‥‥。で、お前そこの席か?」

‥‥やったー!クラスメイトに話しかけられたぞ!中学時代全く人と話せなかった俺が!クラスメイトに話しかけられた!?もうこれは、高校デビュー成功と言ってもいいんじゃないか!!?

「あー、そうだよ‥‥」

「よかった。俺、後ろの席の緑山(みどりやま)って言うんだ。よろしくな」

こ、これが自己紹介か‥‥。よし、練習の成果を発揮するんだ!俺!

「か、神崎しょうまでしゅ、よろしゅく」

‥‥噛んだー!?あんなに練習したのに‥‥、これじゃあサ行が言えない人みたいじゃないか‥‥。

「お、おぅ‥‥、よろしくな、神崎‥‥」

やばい‥‥、緑山くんめっちゃ笑い堪えてるよ‥‥‥。あー死にたい、貝になりたい。

ガララッ

「おーし、席つけー、ホームルーム始めるぞー」

ナイスタイミング!ちょうど先生が教室に入ってきた。良かった‥‥これ以上は俺のメンタルもたなかったぜ!

「じゃー適当に右の列のやつから自己紹介していってー」

だらけた担任の先生の指示から、続々とクラスメイトが立ち上がり自己紹介を始めていった。俺は後ろのほうの席なので、後のほうの順番だ。こういうのは緊張するから、早めに終わらせたい。そうこう思っているうちに俺の自己紹介の時が来てしまった‥‥。頼むよ、俺の口‥‥噛まないでくれ!

「東中から来ました、神崎蒼馬です‥‥、同じ中学の知り合いがいなので仲良くしてください。よろしくお願いします」

おっしゃ!噛まずにちゃんと言えた!練習したかいがあったってもんだぜ!

もう、「仲良くしてください」のあたりは神がかってたね!これで誰も俺のことをオタクだと思っている人はいないはず‥‥‥。

噛め!とか思ってるやついただろ!残念でしたー!と自分の自己紹介に感動していると、隣から聞き覚えがある声であの自己紹介をしているやつがいた。

「西中出身、高坂緋音(こうさかあかね)

ここまでは普通だった。普通だったのだが少し期待している俺もいた。

「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力(ちょうのうりょくしゃ)がいたら、あたしのところに来なさい。以上」

‥‥流石に振り向いたね。黒くて長い髪、整った顔立ち。朝のたいあたりのやつだ‥‥。正直一生合わなくても良かった‥‥。俺の高校生活を脅かすであろうオタクっぷり。これはまずい‥‥。しかも隣とか‥‥、神様勘弁してくれよー。

「あー高坂?先生もハ〇ヒは好きだぞ」

‥‥先生もかよ!クラスのほとんどのやつはドン引いてるよ‥‥。

そらそうだよな!元ネタがわからなかったらただの頭おかしいやつだしな!

いや、元ネタわかっていても頭おかしいやつだよ!

高坂はそう言うと席についた。ただ、高坂はハ〇ヒと違ってなんだか楽しそうだった。


自己紹介が一通り終わると、委員会を決めることになった。あまり目立ちたくないので、適当な委員会に入って楽したいなぁー、とか思っていると。

「はい!私、委員長に立候補します!」

クラスの真ん中のほうで声が聞こえた。確か東雲碧衣(しののめあおい)さんの声だ。黒くて短い髪、凛々しい顔、透き通った声が印象に残っていたので覚えていた。高坂とは違う意味で目立っていた人だ。

「じゃあ委員長は東雲でいいかー?あと男子で委員長できる人いないか?」

「‥‥‥‥‥」

先生が問いかけるが、やはり誰も立候補はいなかった。こうなると、もう一人の

委員長は推薦ということになるだろう。まぁ、俺には関係ない話だ!推薦というのは高カーストのグループリーダーが仲間に推薦されるというシステムなので、リーダー的存在どころか、そもそもグループにすら所属していない俺には全く関係ないのである!‥‥‥悲しくなんかないんだからね!?

「せんせー、委員長は神崎がいいと思いまーす!」

ほれみろ、やっぱりこういうのは高カース‥‥‥。このクラスに神崎は俺しかいなかったはず‥‥。ということは‥‥俺なのか!?慌てて後ろを見てみると、

「神崎はこういうの向いてると思いまーす!」

緑山くんが立ち上がって発言していた。よりにもよって、なんで俺なんだ!?

他にもたくさんいるだろ!というか緑山くんとは今日始めて会ったのに、いったい俺の何を知っているんだ!?

「他にいないようなら、もう一人の委員長は神崎だな」

きちんと決めるのは面倒なのか、先生はすぐに俺を委員長にしてしまった。

なんてこった‥‥まさか委員長になるなんて‥‥、いやまてよ?委員長はオタクと全く関係のない役職!いっそ委員長になってしまえば、俺がオタクだと悟られないんじゃないか!?これをきっかけに、低カーストぼっちから、高カーストリア充に進化してやるぜ!


第二話へつづく





パロディーネタ嫌いな人がいたら申し訳ないです。

パロディーやキャラなどの感想頂けたら改善していきたいと思います。

文章などまだまだですが、これからもこの作品を見て頂けたら光栄です。

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