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初依頼とクロスボウの実力

たびたびのステータス表示仕様の変更申し訳ありません。

ステータス表示の文字色表示が、設定説明回を読まないと意味不明のため削除し、モラルを追加しました(通常の魔物は人の敵設定として付けないこととします。)、一応文字色設定は残してはいますが、できるだけ話に出さないようにします。一応以下が、モラルの値と文字色の対応ですが、覚えなくても大丈夫です。

  ~-300:赤 (兇人)

 -299~-100:黄色(悪人)

 -99 ~ 99 :白 (普通)

 100 ~ 299:水色(善人)

 300 ~ :青 (聖人)


あと、ステータス表示の性別を削除しました。

作者は男女区別主義者のため、パラメータ値の上限を男女で分けようと思ってたのですが、設定説明回が増えてしまいそうなので、同じにしました。上限は一緒にして、鑑定結果のパラメータ傾向で分けて書くつもりです。

「うぅ……もう走れません、軍曹殿……はっ!」


 俺は悪夢からさめ飛び起きる、いや悪夢じゃなくて体術Lv2の修練か。体術の修練内容は障害物のあるコースを延々と周回させられるというものだった。さらに、効率の悪い動き方をする度、電気刺激によって強制的に肉体の動きを矯正されるという拷問つきだ。いい加減、鬼軍曹のスキル習得が怖くなってきたから、次回はトルテ先生担当のスキルにしとこう。


 体術Lv2の習得には実は2日を要している。昨日は何をしていたかといえば、生活魔法を使っていた程度で、他には何もしていない、たまには休んでもいいじゃないと俺は主張する。


 今日で宿に泊まってから5日たったので、銀貨2枚を払って、宿への宿泊を5日間延長した。

 いつも通り、宿屋で朝食を食べながら今日何するかについて考えて、朝食をさっさと流し込み東側の冒険者ギルドに向かうことにした。


 とうとうスキルポイントも使い果たしちゃったし、レベル上げするのに、ギルドで依頼でも受けるしかないよな、あんま働きたくはないがしょうがない。


 ギルドについたら、すぐにマーサさんの受付に向かった。美人受付嬢はもうあきらめたわ。


「おはようございます、マーサさん。今日は依頼を受けようかと思うんですが、何かいい依頼ありますか?」

「あんたに依頼できるもんなんてないよ」


 ぐぅなんでや……一度も依頼をこなさず、ふらふらしていたせいか?


「なんか勘違いしてるようだけど、見習いのうちは常設依頼のみで、依頼は受注できないよ」

「なるほど、そういうことですか。常設依頼は何がありますか?」


 常設依頼について話を聞いたところ、以下の依頼があるそうだ。


・薬草採取:5株で小銀貨1枚

・ゴブリン討伐:1匹あたり小銀貨1枚

・ファングラビット納品:1匹あたり小銀貨2枚


 ゴブリンは右耳を討伐部位として必要で、ファングラビットは肉と皮が必要なため状態によって報酬は変わるそうだ。まぁ、一通りこなしてみようかとは思う。


「街の中での雑用みたいなのは無いんですね?」

「そりゃそうさ、街の中で冒険もないだろうさ、そのあたりは商人ギルドの管轄だよ」

「街の中の依頼が無いなら、とりあえず常設依頼を一通りやろうと思います」

「あいよ、でもあんたゴブリンなんて倒せんのかい? 一応、ステータス鑑定していきな」


 ステータス鑑定か、自分で見れるけど他の人がどうやってステータス見てるのか知るためにもやっとくか。


「えーっと、使用料金とか掛からないなら、お願いします」

「もちろん無料だよ、そこの魔道具に血を一滴たらしておくれ」


 受付に置いてある水晶球のような魔道具に血を垂らすよう言われ、針を渡された。躊躇するのもかっこ悪いかとかと思い、さっさと血を垂らしたが、針を刺した指が結構痛い。回復魔法はまだかファンタジーよ。

 血を受けた水晶球が微かに発光し、文字が現れる。


----------------

名前:アスラ

種族:普人族

モラル:245

レベル:2

筋力:25 (26)

耐久:23 (24)

敏捷:24 (25)

器用:51 (54)

精神:30 (32)

魔力: 5 ( 5) ↑1up

通常スキル:体術Lv1 小剣術Lv1 隠密Lv1

固有スキル:なし

ギフトスキル:なし

----------------


 ふむふむ普通の人はこんなふうにステータス見るんだな、表示はやっぱり、固有スキルのエアマスターが効いてるせいか、凡人ステータスになっている。体術もLv2になったからちゃんと残ってるわ。


「あんたひょろひょろじゃないか、スキルがあるからゴブリン1匹くらいなら大丈夫かもしれんが、無理するんじゃないよ」

「はは、気を付けます。それでお勧めの狩場とかってありますかね?」

「街の東に森があるから、その近くの平原がお勧めだよ、だけど強い魔物がでるから森の中には入っちゃいけないよ」

「ありがとうございます。それでは行ってきますね」


 冒険者ギルドを出てそのまま東門に向かう。外に出る際は、門番の人に身分証明が代わりの割符の片割れを渡し、4日ぶりに街の外に出る。異世界に来ても引きこもりがちなのは中々治らないものだ。



 街道を東にしばらく歩くと、街道の北側に森が見えてくる。森の手前で周囲の植物を手当たり次第に鑑定していると、薬草を発見した。


---------------------------

名称:薬草

説明:煎じて飲むと体に良い植物、傷薬や回復薬の材料となる

---------------------------


 ふむ、そのままでも効果はあるんだな、まぁ青汁みたいなもんか。似たような植物を探し、鑑定で確認しながら薬草を集めていると、大型のウサギが林の隙間に見えた。


----------------

名称:ファングラビット

種別:魔獣

レベル:1

筋力:22 (22)

耐久:24 (24)

敏捷:54 (54)

器用:18 (18)

精神: 3 ( 3)

魔力: 1 ( 1)

スキル:気配察知Lv1

固有スキル:なし

ギフトスキル:なし

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 ファングラビットだ、せっかくだから隠密を試してみよう。ショートソードを抜いてから、気配を消そうと意識すると、自分の足音や気配が薄くなったような気がする。慎重に近づいたが、残り2メートルくらいで逃げられてしまった。思ったより近づくことができたな、気配察知の無い相手なら気づかれずに倒すこともできるかもしれない。


 また薬草を集めながら敵を探していると、茂みの奥にゴブリンが1匹いたため、再度隠密を試してみることにした。まずは相手に気配察知スキルが無いことを確認する。ついでに精力強化を確認すると、魔物用の特殊スキルらしい……残念すぎる。


----------------

名称:ゴブリン

種別:魔物

レベル:3

筋力:35 (39)

耐久:37 (41)

敏捷:33 (36)

器用:22 (24)

精神: 6 ( 7)

魔力: 3 ( 3)

スキル:棒術Lv2

固有スキル:精力強化

ギフトスキル:なし

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 茂みに隠れるように身を低くし、気配を消して後ろからゆっくりと近づく、残り2メートルほどになったら、いっきに近づき右手の剣でゴブリンの首を落とした。やはり隠密Lv2は伊達じゃないようだ。


 うげぇ、きもいきもい、やっぱり剣で倒すのは感触が生々しくてだめだな、ちょっと吐きそう。


 実際に吐きはしなかったが、クロスボウで遠くから撃つのと、直接剣で殺すのでは勝手が違うようだった。

 肉を切る感触に慄きながらも、倒したゴブリンの耳を刈り取る。背負い袋に入れるのは躊躇われたため、異次元収納につっこむ。


 そのまま、狩を続けるとファングラビットを見つけたので、今度はクロスボウを撃つとあっさり貫通し、ボルトが地面に突き刺さる。

 やはりクロスボウは優秀だ、地面にささったボルトは破損しており回収できなかったが、ファングラビットもあっさり狩ることができた。


 血抜きのためにも回収した獲物の首を切って、逆さにして近くの岩に立てかけておくことにする。

 薬草を集めつつ、血の匂いに寄って来たゴブリン達を、クロスボウとショートソードを併用して討伐していると、どうやらレベルが3に上がったようなので、今日のところは街に帰ることにした。


 今日の収穫は、薬草10束、ゴブリン7匹、ファングラビット1匹であったが、クロスボウのボルトが3本破損し、残りが14本になってしまった。


 ファングラビットは異次元収納に入りきらないため、背負い袋に突っ込んでから街に戻る。冒険者ギルドに入ると、受付のマーサさんに話しかけられた。


「おう、アスラかい、お帰り! どうだったい?」

「おかげさまで一通りこなせましたよ」

「良かったじゃないか、持ってきたものは、奥の買取窓口で見てもらってきな」


 ギルド奥の買取窓口で、薬草とゴブリンの耳、ファングラビットの査定をしてもらうと、ファングラビットの状態が悪いとのことだった。どうやら内臓を抜いてなかったせいらしい。解体ができないなら異次元収納を使うか、状態保存のスキルが付いた収納袋を使うのがいいとのことだった。


 査定結果を持ってマーサさんの元に行くと、ゴブリンの多さに驚かれた。


「ゴブリン7匹!? あんなに無理すんじゃないって言ったのにどういうことだい!」

「いっ、いえ、4匹はこいつで遠くから倒しましたので、そんなに苦労してないですよ」

「なるほど、そいつはクロスボウかい? ずいぶん珍しい武器を持ってるんだね、そいつを使ってゴブリンを倒すんじゃ割に合わないだろうに」


 マーサさんに怒鳴られ、俺は少し焦りつつもクロスボウを見せ言い訳をしたら、訝しげに見たマーサさんは、呆れたふうな様子になった。


「えっと、割に合わないってどういう事ですか?」

「ここの武器屋はまだ行ってないのかい? 行ってボルトの補充してくればわかることだよ」

「はぁ? わかりました。この後いってみますね」


 武器屋の場所について聞き、報酬を受け取ったところ、薬草で小銀貨2枚、ゴブリンが小銀貨7枚、ファングラビットが報酬が引かれて小銀貨1枚の合計が小銀貨10枚で、銀貨に換算して1枚分であった。


 銀貨1枚だったら今の宿に2晩泊まってお釣りがくる。まぁ見習いにしては多いのかもしれんな。



 マーサさんに教えてもらった武器屋に向かって、ボルトを補充したところ、ボルト5本で銀貨1枚であった。

 武器屋の主人に話を聞いたところ、弓や投げナイフなどの遠距離武器は、使い手のレベルが上がることで威力が増すが、クロスボウや銃などの射撃武器は威力が変わらないそうで、コストも高く連射もできない射撃武器は人気が無いらしい。そのため王都などの大きな街でない限り、使う人も少なく、ボルトの値段も高くなってしまうらしい。


 えーっとボルト1本で小銀貨2枚ってことか、だいたいゴブリン2体倒すと、ボルト1本が使い物にならなくなるから、差し引きゼロじゃないか……なるほどこれは割に合わない、クロスボウは敵が多いときだけにしとくか。



 気落ちした俺は、さっさと宿に戻り、次に習得するスキルとして異次元収納Lv2を選択してから不貞寝することにした。今日もまたお金が減っていく……。


今日の収支

・宿代(5日分):-銀貨2枚

・依頼報酬:+銀貨1枚

・ボルト補充:-銀貨1枚(ボルト本数、17本⇒14本⇒19本)

差し引き:-銀貨2枚

所持金:銀貨13枚、小銀貨7枚



お読みいただきありがとうございました。

何度もステータス表示を変更してしまって申し訳ありませんでした。

変更は今回を最後にして、今後変更したい箇所が出ても今のまま突き進みます。

やはり、見切り発車だとダメですね、反省し今後に生かしたいと思います。

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