レベルが上がったのか?
4話目に合わせて、2話3話を少し変更しております。申し訳ありません。
「全ステータス上昇」⇒「全パラメータ上昇」
「基礎ステータス」⇒「基礎パラメータ」
鑑定結果の品質表示を削除し、名称に+1を付けるよう変更しました
ステータス表示の種族欄に性別を追加しました
2/4 ステータス表示の性別は削除しました。
ステータス表示の文字色表示を削除し、モラルを追加しました。
ステータス表示を見る限り、スキルはしっかり付いてたみたいだ。まぁそうだよね、スキルが無かったら最初の段階で遠くのゴブリンに気づけるわけないし、クロスボウなんて使ったことも無かったからね。
俺の鑑定結果とステータス表示の結果が異なることが判明したため、見比べてみることにした。
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名前:アスラ
種族:普人族
モラル:245
レベル:1
筋力:26 (26)
耐久:22 (22)
敏捷:24 (24)
器用:51 (51)
精神:29 (29)
魔力: 3 ( 3)
通常スキル:隠密Lv1
固有スキル:なし
ギフトスキル:なし
スキルポイント:0pt
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鑑定結果のほうは種族が普人族になっており、パラメータのスキル補正もかかっていないし、スキルが隠密Lv1のみとなっている。
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名前:アスラ
種族:異世界人
モラル:245
レベル:1
筋力:26 ( 52)
耐久:22 ( 44)
敏捷:24 ( 48)
器用:51 (102)
精神:29 ( 58)
魔力: 3 ( 6)
通常スキル:体術Lv1 小剣術Lv1 射撃術Lv1 隠密Lv2 気配察知Lv1 異次元収納Lv1
固有スキル:エアマスター
ギフトスキル:異世界人セット(中) 加護付与 万物鑑定
スキルポイント:0pt
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ステータス表示結果のほうは種族が異世界人になっており、パラメータのスキル補正もかかってるし、スキルも転生時に指定したとおりである。あっ隠密だけLv2になってるな、Lv2だから鑑定結果のほうにのこってるのかもしれないね。そして聞き覚えのない固有スキルが存在している、エアマスターか響きだけはかっこいいんだけどなんだこれ? 鑑定してみよっと。
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エアマスター:隠密レベル+1、更になんでかちょっと目立たなくなる
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これはあれか、俺が空気ってことか……余計なお世話だよほんとに!
それに、なんでかちょっとってなんだ、もうちょっと具体的に説明してくれや【万物鑑定】さんよ!
うーん、種族とスキルが偽装されてるのは、異世界人とかありえないスキル量が目立つからってことなんだろうな、そのうち隠蔽スキルも取ろうと思ってたから、手間が省けたと喜んでおくか、勝手に偽装されてるのは気分悪いけどね。
あとは、固有スキルのせいで、いくらがんばって活躍しても目立たず、誰にも評価されないとか、余計なところでスキルが働かないことを祈るばかりだな。
それにしても異世界人か、普人族となんか違いがあるんかな? 一応確認しとくか。
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種族:普人族
基礎寿命上限:60
基礎パラメータ上限:筋力(100) 耐久(100) 敏捷(100) 器用(100) 精神(100) 魔力(100)
説明:平原に暮らす、大陸でもっとも繁栄した種族
能力は平均的で特徴が無いのが特徴
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種族:異世界人
基礎寿命上限:70
基礎パラメータ上限:筋力(100) 耐久(100) 敏捷(100) 器用(100) 精神(100) 魔力(100)
説明:異世界生まれの、普人族
能力は普人族と変わらないが、寿命が少し長い
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ふむ、異世界人だから能力がチートとかは無さそうね、寿命が10年長いのは微妙にうれしいけど、70年かぁ……あぁでも基礎寿命ってあるから、パラメータみたいにレベル上げたら伸びたりとかするんかな? ますます、レベル上げないとならないなこれは。
あとは、気になっていた異世界人セットのスキル効果が判明した。
・全パラメータ上昇(中):全てのパラメータを2倍にする
・取得スキルポイント増加(中):レベルアップ時に取得するスキルポイントを3倍にする
・取得経験値増加(中):敵撃破時の経験値を3倍にする
スキルポイント3倍で6ポイントってことは通常は2ポイントなんだな。にしても地味だけどチートだねこれは、全パラメータも2倍だぜ、念願の俺TUEEEができそうだな、デュフフ。
なにはともあれ、しっかりスキルが付与されていてゴブリンくらいなら圧倒できそうだから、途中で見かけたら積極的に狩っていこうかと思う。とか思ってたらさっそく遠くの茂みにゴブリンを見つけたわ。ひぃふぅみぃと3匹か……前言撤回、2匹までなら狩っていこう、3匹は怖いわ。
それからまた1時間ほど進むと、また遠くの茂みの中にゴブリンがいるのを発見できた。今度は2匹だな殺るか!
俺はクロスボウをゆっくり構えて近いほうの敵に照準を合わせて、ボルトをはなった。足に命中したがまだ倒れずによろよろとこちらに向かってくる、無傷なほうのゴブリンも気づき走って向かってくるのを確認しつつ、ボルトを装填した。
装填が終わったところで、残り10メートルくらいに近づかれていることに焦りつつも、ボルトをはなつと、無傷なほうのゴブリンは腹にボルトが命中し倒れる。
後はよろよろしているゴブリンからいったん離れて、装填、発射をするだけで倒すことができた。
にしても俺ってば射撃向いてるのかもしれんなぁ、ガンシューティングゲームとか好きだったし、あとは器用の高さも影響してるかもしれん。ただ射撃は得意って、某猫型ロボットの漫画に出てくるダメ男みたいでちょっと微妙だよね、慣れてきたら剣も使うようにしよ。
これでボルトも残り17本だ、回収しようかとゴブリンに近寄ったのだが、臭くて触りたくない……威力が高いせいか深々と突き刺さってるし、抜くのに時間掛かりそうだから街に急ぐことにした。
街道を歩きだして更に30分も過ぎてくると暇になってくる。スキルの詳細でも見ようかと【ステータス表示】をすると、レベルアップしているのに気づいた。
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名前:アスラ
種族:異世界人
モラル:245
レベル:2(レベルアップ待機中)
筋力:26 ( 52)
耐久:22 ( 44)
敏捷:24 ( 48)
器用:51 (102)
精神:29 ( 58)
魔力: 3 ( 6)
通常スキル:体術Lv1 小剣術Lv1 射撃術Lv1 隠密Lv2 気配察知Lv1 異次元収納Lv1
固有スキル:エアマスター
ギフトスキル:異世界人セット(中) 加護付与 万物鑑定
スキルポイント:6pt
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あぁ……また見慣れない表示があるな、「レベルアップ待機中」か。レベル表示は2になってるし、スキルポイントは6増えている。よし、こういう時はメモを読もう、俺はさっき学んだんだ。メモを見ると「魔物を倒してレベルを上げよう!」のところに「※レベルアップの後に一定時間以上の睡眠を取ることでパラメータ補正が反映されるよ」と書いてあった。さらに「※レベルアップ待機中は経験値が入らないので注意すること」とも記載されていた……危うく経験値が無駄になるところだったよ。
メモの残りも少ないしこの場で読んじゃおう、えーっと「レベルアップしたらスキルを取得しよう!」か、内容もしっかり読んで取得方法も分かったし注意書きの「※スキル選択後に一定時間以上の睡眠を取ることでスキルを取得できるよ」も確認したから、試しにに生活魔法を選択してみた。魔力が思ったより高かったし、やっぱり魔法は使ってみたいからね。
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名前:アスラ
種族:異世界人
モラル:245
レベル:2(レベルアップ待機中)
筋力:26 ( 52)
耐久:22 ( 44)
敏捷:24 ( 48)
器用:51 (102)
精神:29 ( 58)
魔力: 3 ( 6)
通常スキル:体術Lv1 小剣術Lv1 射撃術Lv1 隠密Lv2 気配察知Lv1 異次元収納Lv1 生活魔法Lv1(スキル習得中)
固有スキル:エアマスター
ギフトスキル:異世界人セット(中) 加護付与 万物鑑定
スキルポイント:5pt
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ステータス表示を確認すると、たしかに生活魔法が習得中状態になっていた。あとは街についたら宿をとって寝るだけだ。
そうだ、スキルの確認するんだったな、体術・小剣術・射撃術・気配察知あたりは常時発動っぽいから後にして、隠密も次ゴブリンみたら試すから、異次元収納を使ってみることにした。
鑑定してみるとLv1だと1キログラムまで収納できるらしい、しょぼいな……。鑑定で調べたら、自分の持ち物であれば、右手で収納したい物に触れて【異次元に収納したい】と念じることで、収納することができるようだ。これって、俺の物は俺の物お前の物も俺の物って思ってれば、人の物も収納できるんだろうか? 出来たらやりたい放題だからさすがに無理だよね。そんなことより銀貨で試してみる。
銀貨に1枚に右手を触れて、【異次元に収納したい】と念じると銀貨を収納することができ、続けて小銀貨も収納し、次に左手を前に出して【異次元から取り出したい】と念じると何が入ってるかなんとなく解ったため、そこから小銀貨を選択して取り出すことができた。
この初めての気持ち悪い感覚もいい加減慣れてきたから、さくっと銀貨を25枚格納して【異次元収納】の確認を終了させた。銀貨25枚入れただけで7割以上は埋まっちゃったよ、スキルレベル上げるまでは財布にしか使えないなこれ。
そうこうして街道を進んでいくと、街の入り口が見えてきた。結構大きな街で、街は3メートルほどの頑丈そうな壁でかこまれている。入り口に数人並んでいるのが見えたので、俺も後ろに並んでみた。
前のほうの人をこっそり覗いてみると、門番と二言三言会話をした後に、透明な石に手をあてている、こういう時こそ鑑定だな。
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名称:モラル判定石+1
説明:触れた人間に反応し色を変える石
重犯罪者で赤色、軽犯罪者で黄色に変わる
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ふむ、犯罪者のチェックか。便利な石があるもんだなぁ、さすがファンタジー。あ、前のやつ黄色に光ったな、鑑定してみるとやっぱりモラルが-112になっており名前が黄色文字だった。
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名前:ゲイル
種族:普人族
モラル:-112
レベル:16
筋力:45 (94)
耐久:47 (98)
敏捷:38 (79)
器用:32 (67)
精神:25 (52)
魔力:12 (25)
通常スキル:小剣術Lv3 盾術Lv2 槍術Lv2 体術Lv2 生活魔法Lv1 異次元収納Lv2
固有スキル:なし
ギフトスキル:なし
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スキルもけっこう覚えてるし、レベルもパラメータも高いな、レベル補正後のパラメータが2倍以上になってるよ……チートスキルでパラメータ2倍になってるからって、調子に乗って突っ込んでくと痛い目に合うなこれ、やっぱり俺TUEEEは無しの方向でいこう!
門番とゲイル(黄色)の話を聞く限り、盗賊を返り討ちにしたことで軽犯罪者になった可能性があるらしい、懺悔室で懺悔することにより、正当と認められれば許されることもあるそうだ。
ゲイル(黄色)が隣の懺悔室に入ってったせいでこれ以上は見れなかったが、いい情報収集になったな。
しばらく前の人を覗きつつ自分の番を待つうちに、身分証明が無くても保証金を払えば中に入れそうなことが分かったため、俺も田舎物のふりをすることに決めた。
「次のやつ、身分証明はあるかー?」
「すみません、田舎から出てきたもので、今は無いです」
「そうか、保証金は銀貨1枚だ。冒険者ギルドならすぐ近くだからそこで作ってくれば、すぐに返せるぞ」
「はい、冒険者になるつもりで出てきましたので身分証明ができましたら、また来ます」
やっぱり冒険者ギルドはあるんだなぁ、この辺はテンプレ通りでよかったわ。
「まずは、この石に手を置いて、問題無かったら銀貨1枚な」
俺は判定石に手を置き、色が変わらないことを確認してから、銀貨1枚を渡す。
「これで街に入れるぞ、あそこがギルドだから、さっさといってこい」
「ありがとうございます。また後程」
門番さんが指さす方向を見ると、酒場のような建物があった。
冒険者ギルドかぁ、やっかいなテンプレに巻き込まれなければいいけど……まぁ行くしかないか。
こうして俺は冒険者への一歩を歩き出した。
お読みいただきありがとうございました。
いよいよ冒険者ギルドに突入です。
少しだけリアリティがあるようにと思い、レベルアップやスキル習得方式がややこしくてすみません。