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油断大敵とはよく言ったものだ

3/8) ナオちゃんのレベルを14⇒17に変更

 俺は今、ひたすら街道沿いに西に向かって走っている。風魔法【フォローウィンド】を併用しているためか、軽く走っているつもりでも、時速30kmくらいは出てるだろう。既に何度か馬車を追い抜いている。この調子であれば、馬車で3日の距離も1日ちょっとで着けるように思う。


 魔物は基本無視して突っ切っているし、加減して走っているため疲労はほとんどないのだが、一つだけ問題がある。暇なのだ……走り始めて凡そ1時間経ち、いい加減飽きてきていた。

 前の世界では歩いて通勤するときとかは、妄想の翼を広げたりして時間を潰したもんだが、今それはできない。昨日の出来事が衝撃的すぎて、たぶん妄想にスズが出演してしまうことだろう、さすがにスズで妄想するのは色々拙い気がする。


 他にすることと言ったら……ナオちゃんのステータス確認でもしておくか。


----------------

名前:ナオ

種族:スライム(アスラの眷属)

レベル:17 ↑11up

筋力:22 (72) ↑2up

耐久:65 (213) ↑1up

敏捷:20 (65) ↑3up

器用:21 (69) ↑8up

精神: 7 (23) ↑3up

魔力: 4 (13) ↑1up

通常スキル:異次元収納Lv3 隠密Lv4(new) 気配察知Lv5(new)

固有スキル:物理耐性Lv2

ギフトスキル:アスラの加護

スキルポイント:3pt

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 俺の服の中にいるだけでレベルが11も上がっているのを見ると、眷属だからなのか敵の近くにいたせいなのかは不明だが、経験値の分配はあるようだ。

 基礎パラメータについては器用の伸びがいい。何故かは言うまでもないな、いつもお世話になってます。スキルは偵察仕様になっており、俺が油断してても気配を察知したナオちゃんが、敵の接近を知らせてくれる。

 走りながら、ナオちゃんに干し肉をあげたり、プニプニの感触を楽しんだりしながら先に進む。2時間おきに休憩を取りながら西に進むと、日が傾いたころに遠くの方に山が見えてきた。


 あれが黒龍山脈かな? そろそろ疲れてきたし、野営の準備でもするか。


 日が沈む前に、近場で野営ができそうな場所を探し、簡易テントを張る。食事は干し肉と乾パンに水で済ますと、テントの中で毛布を被って、さっさと眠ることにした。見張りはナオちゃん任せだ。今夜はお任せしますぜ、明日は服の中で寝ててもいいからね。



 俺の固有スキルのせいか、ナオちゃんの隠密スキルのせいなのかは不明だが、何事も無く翌朝を迎える。朝食は昨晩と変わらず、干し肉と乾パンに水だ。


 さすがにこれだけだと飽きるね、次はめんどくさがらずにいろんな食材を買って、簡単な料理くらいは作るかな。


 食事を終えると簡易テントと毛布を片付け、遠くに見える山を眺めつつ、西側にひた走る。2時間とかからずに山の麓に着いたので、一旦休憩してから森に分け入った。


 もちろん、いつも通りに風魔法と闇魔法を掛けてからだ。【サイレンス】で音を消し、【デオドーラ】で臭いを防ぎ、【ダークサイト】で暗闇を見通し、【ハイド】で闇に紛れる。その上で隠密スキルで気配を消せば完璧だ、完全に森に溶け込み先に進む。


 たしか、森の中でブラウンベアを倒せばいいんだよな、鑑定しながらそれらしい奴を探すか。


 しばらく探して歩くと、遠くの木の影に茶色い毛並みの大きな熊を発見した。


----------------

名称:ブラウンベア

種別:魔獣

レベル:28

筋力:81 (302)

耐久:79 (295)

敏捷:36 (134)

器用:24 ( 90)

精神:22 ( 82)

魔力: 7 ( 26)

スキル:気配察知Lv2 隠密Lv2

固有スキル:嗅覚感知Lv3 聴覚感知Lv3

ギフトスキル:なし

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 ふむ、筋力と耐久は負けてるが、これならなんとかなるだろう。気配を消して近づき、ダマスクソードで後ろから切り付ける。


 ぐっ、かったいな。分厚いタイヤを切ったみたいだ、まぁ実際に切ったことは無いんだけどね。


 一旦距離を置き様子を見ると、気づかれてしまったが、充分に効いてはいるようで動きは鈍い。これなら逃げる必要は無いな、後は止めを刺すだけだ。


『エンチャントウィンド!』


 剣に風の魔力を纏わせ構えると、ブラウンベアはすぐそこまで迫っていた。右手を振り上げ襲い掛かって来るが、動きは遅く充分に追える。多少大げさにだが攻撃を避けることができた後、横に回り込んで剣を叩き込む。


 おぉう、スパッといったぜ。この剣、魔法と相性がいいってのはほんとみたいだな。


 魔法を付与した剣は、たいした抵抗も無くブラウンベアの身体を骨ごと切り裂き、簡単に倒すことができた。倒した魔獣の頭部を切り取り、収納に突っ込んでから一息つく。


 ふぅ、これで任務完了か。ん? 敵が近づいてきてるな。熊みたいだけど、またブラウンベアかな?


 俺はこの時、目標を達成して完全に油断していた。近づいてくる敵に忍び寄り、風の魔力が残ったままの剣で切り付ける。そして魔獣を切裂いた……肉だけを。ブラウンベアよりも早く反応した相手は振り向きざまに鋭い一撃を放ってきた。


 なんとか反応できた俺は、左肩を掠めるだけに止めることはできたが、それでも吹き飛ばされ木に叩きつけられる。


 ぐえっ……、痛つつっ、なんだこいつ。とっ、とりあえず逃げるぞ。


----------------

名称:ドレッドベア

種別:魔獣

レベル:40

筋力:87 (583)

耐久:84 (563)

敏捷:38 (255)

器用:32 (215)

精神:24 (161)

魔力: 8 ( 54)

スキル:気配察知Lv3 隠密Lv2

固有スキル:嗅覚感知Lv4 聴覚感知Lv3

ギフトスキル:なし

----------------


 鑑定結果は一瞬しか見れなかった。じっくり見ている余裕はなかったが、こいつアカン奴や……。幸い、吹っ飛ばされたおかげで距離は空いている。左肩を抑えながら、急ぎ森の外に逃げるが、魔獣との距離を離すことができない。


 無我夢中で走って逃げていると、突然開けた場所に出る。唐突な日の光に目を細めたせいで、木の根に足を取られて仰向けに倒れてしまうと、魔獣は目の前まで迫っていた。


 あっ、俺死んだわ。スズ……ごめんな約束守れそうにないや。



 そう思った瞬間、目の前の魔獣の頭部が爆ぜる。その時俺は、空から夜が降ってきたのかと思った。目の前には黒い巨大な何かがいた。ゆっくりと視線を上げていくと、巨大な頭部が鎮座している。


 あっ、今度こそ死んだわ。これからは逃げる気すら起きない。


 目の前にいたのは、視界に収まりきらないほど巨大なドラゴンだった。冥土の土産に鑑定しておく。


----------------

名前:黒龍

種族:真竜種

モラル:218

レベル:91

筋力:154 (12432)

耐久:143 (11544)

敏捷: 71 ( 5732)

器用: 63 ( 5086)

精神:129 (10414)

魔力: 62 ( 5005)

通常スキル:隠密Lv3 気配察知Lv3 闇魔法Lv6

固有スキル:竜鱗Lv5 竜爪Lv5 竜息Lv5

ギフトスキル:不老

----------------



 ハハハハッ、ハァ……。もう笑うしかねーなこれは。あ、なんか股間の当たりが濡れてきて気持ち悪い。着替え置いてきちゃったけどどうしようかなって、現実逃避してる場合じゃないよな。



お読みいただきありがとうございました。

今回、戦闘シーンと呼べるものかは微妙ですが、戦闘シーンにちょっとだけ挑戦。

少し短くはありますが、一旦投稿します。

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