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ソロプレイヤーの眷属

 今日も今日とて、街を出て東の森に向かう。ギルドからの依頼については、いつもどおり討伐系の常設依頼をこなそうと考えていた。


 納品依頼は報酬は多いのだが、解体もうまくやる必要があるし、獲物を運ぶ関係上、1匹倒したら一旦帰る必要がある。異次元収納がLv2になり、容量が20kgまでになったものの、100㎏近い納品依頼の獲物は入らない。その点、討伐依頼であれば持ち帰るのは討伐証明部位のみのため、問題無く収納できるのだ。何より、今はレベル上げを優先したいため討伐依頼を中心にこなすことにしている。


 現在出されているアイアンランクの常設依頼は次の通りだ。


・スライム討伐:1匹で小銀貨2枚

・コボルト討伐:1匹で小銀貨3枚

・ポイズンスネーク討伐:1匹で小銀貨5枚


 この中の、コボルトとポイズンスネークが俺のいつもの獲物になる。コボルトとポイズンスネークの強さは多少の個体差はあるが次のようなものだ。


----------------

名称:コボルト

種別:魔物

レベル:10

筋力:37 (57)

耐久:38 (59)

敏捷:42 (65)

器用:23 (36)

精神: 9 (14)

魔力: 5 ( 8)

スキル:小剣術Lv2 盾術Lv1

固有スキル:嗅覚感知Lv2

ギフトスキル:なし

----------------

----------------

名称:ポイズンスネーク

種別:魔獣

レベル:11

筋力:42 (68)

耐久:41 (67)

敏捷:45 (73)

器用:18 (29)

精神: 5 ( 8)

魔力: 2 ( 3)

スキル:気配察知Lv2 隠密Lv1

固有スキル:毒の牙Lv2

ギフトスキル:なし

----------------


 アイアンランクに成りたての頃は、森の浅いところで弱めの個体を狙っていたが、風魔法で臭いを誤魔化せ、錬金術で解毒薬が作れるようになった今では、たいした苦労もなく倒すことができる。


 いつもはこの2種類のみを狙い、面倒なスライムは避けるのだが今日はこいつも狙う。いい加減一人でいるのも飽きたし、魔物でもいいから仲間がほしいのである。

 魔物を連れ歩くのは悪目立ちする可能性があるが、ただのスライムであれば、触れた相手を溶かすといった危険な能力は無いし、形を自在に変えれる為、服の中に隠しておくこともできるだろう。


 いつも通り、暗視と防臭の魔法を自らに掛け森に分け入っていく。スライムとポイズンスネークが潜んでいる可能性があるため、注意深く森を進む。

 暫くの間、コボルトとポイズンスネークを倒していると、一匹のスライムを見つけることができた。チャンスである。


 俺はスライムに近づき剣で切り割くが、すぐにくっついてしまう。何度も何度も細切れにしていると、動きが鈍くなってきたので、眷属化を試してみることにした。


『コントラクト』


 魔法を発動すると、スライムの周囲に黒い魔法陣が浮かび上がり、スライムが動きを止める。これで成功のはずだ、この後、命名することで契約が完了となるらしい。名前についてはこれしか無いって名前を考えてあったのでさっさと命名することにした。


「命名する、汝の名は『ナオ』」


 魔法陣がスライムに吸い込まれるようにして消える。これで眷属にできたはずだが、一応、鑑定で確認してみることにした。


----------------

名前:ナオ

種族:スライム(アスラの眷属)

レベル:3

筋力:19 (22)

耐久:62 (72)

敏捷:16 (19)

器用: 9 (10)

精神: 2 ( 2)

魔力: 2 ( 2)

通常スキル:なし

固有スキル:物理耐性Lv2

ギフトスキル:なし

----------------


 鑑定結果を見る限り眷属化は成功だな。眷属扱いになったためか、ステータスの見え方も普通の魔物と違う。俺のステータスもどう変わっているか確認しておく。


----------------

名前:アスラ

種族:異世界人

モラル:248

レベル:10(レベルアップ待機中)

筋力:29 ( 86)

耐久:28 ( 83)

敏捷:31 ( 92)

器用:52 (154)

精神:32 ( 95)

魔力:13 ( 38)

通常スキル:体術Lv3 小剣術Lv3 投擲術Lv2 射撃術Lv1 隠密Lv3 気配察知Lv2 異次元収納Lv2 生活魔法Lv2 錬金術Lv2 闇魔法Lv2 風魔法Lv2 詠唱省略Lv4

固有スキル:エアマスター

ギフトスキル:異世界人セット(中) 加護付与 万物鑑定

スキルポイント:6pt

眷属:ナオ (1/1)

----------------


 お、レベルもいつの間にか上がってるな、それと眷属の表示が追加されている。『(1/1)』の表示は1体まで眷属にできるってことかな。


 スライムの大きさは人の頭ほどのサイズでしかない。スライムに手を差し伸べると、ヒヤっとする感触と共にしがみ付いてきた。プニプニで気持ちいいし、慣れてくると緑色のスライムボディも可愛く思えてくる。撫でたり軽く突いたりすると身体をプルプル動かすのも面白い。


 暫く戯れていると、体温が移ったのか適温になってきたので、服の中に隠れるように念じる。どうやら身体が接していると考えていることが多少は伝わるのか、念じた通り腕を伝って服の中に入って来た。


 無事に目的も達成できたことだし、さっさとギルドで報酬を受け取り、宿に帰ることにする。さて、お楽しみはこれからだ。


 宿に帰って食事やらなにやらを済まし、ベッドに横になる。まずは気配察知にスキルポイントを割り振れば、今日やらなければならないことは完了だ。



 話は変わるが、転生して暫くした頃のことだ。依頼も順調にこなせるようになり、生活が安定してきた俺は、自分の相棒について確認をしていた。転生特典で身体のサイズを大きくしたおかげか、少し相棒自身も大きくなっていたのに、何故か相棒自信に元気はなく、このとき俺はかなりのショックを受ける。


 誰に相談することもできずに、放置していたのだが、それが最近になって徐々に相棒が元気になってきたのだ。たぶん基礎パラメータが関係してるのではと考えている。ただ、そうなってくると処理が必要になる訳だが、ここにはパソコンもティッシュもない。そういうお店に行くのも性病が怖い。


 実際、意識して鑑定を使えばその人の状態を見れることを知った際に、ギルド内の人を見てみると多くの人が性病にかかっていた。実はギルドには若い女の子も多いのだが、そういった娘たちの多くも病気の状態になっていて、活発で綺麗な娘が多いから、しょうがないとは思いつつも正直ショックであった。


 それはともかくとして、なんとかこの元気になった相棒を慰める必要があったし、俺の心も孤独を慰めてくれる相手を求めていた。利害が一致した俺と相棒は一つの結論を見出す。


 それがスライムである!


 ナオちゃんであれば、相棒と戯れ、吐き出したものもきれいに消化してくれるだろうし、服の下に隠れていつも一緒にいてくれることだろう。



 やるべきことが全て終わった俺が、これから何をするかは言うまでもない事だろう。


 ナオちゃん今日からよろしくお願いします。


 俺はこの日、久しぶりに賢者になった。



お読みいただきありがとうございました。

下ネタ苦手なかたには申し訳ありませんでした。

主人公が孤独なあまりおかしな方向に・・・、ナオちゃんの名前の由来はけっして考えてはいけません。

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