あれから3ヵ月、俺ボッチです
一気に時間が飛びます、前話から3ヶ月後になります。
(改版)
・ウィンドカッターの魔法名を修正、なぜか詠唱のとこだけ風刃になってました。
・曜日の順をを変更、使うことは無いと思いますが一応。
光、闇、火、水、風、雷、土、無
日、月、火、水、木、金、土 に対応
初めてギルドの仕事をしたあの日から既に3ヶ月が経過していた。
俺はこの3ヶ月、ゴブリンを延々と狩る傍ら、一般常識や生活様式などの情報収集も行っている。まぁたまに宿に引きこもったりしてはいたが、俺なりに頑張ったと思う。魔物狩りにだって慣れてきている、この世界において、魔物とは害獣であり家畜であるのだ。
まずは一般常識について話しておこう。
・現在地はサウリア王国の南にあるマッケイブの街
・隣接している国は、北にノーザン帝国、北東にシリル商都連合、東にエスト教国、西にヴェスター魔王国
・貨幣はミスリル貨1=金貨10=小金貨100=銀貨1000=小銀貨10000=銅貨100000
・王国ではあまり使われないが、銅貨1枚を1ミラル(=約100円)という呼び方もあるらしい。
・1週間は7日と8日が交互に来る、曜日は魔法属性の数あり、光、闇、火、水、風、雷、土、無の順
・無曜日は2週に1回となっており、基本的に休日
・1ヵ月は4週間で30日、無曜日が2回来るから休日は2日のみ
・1年は12か月で360日となる
・朝5時くらいから約2時間半おきに、1~7の鐘が鳴る。7の鐘(20時くらい)が鳴ると門が閉まる。
ざっとこんなもんであるが、俺は1ヵ月に2日休日とか耐えられないため、週休2日制を導入していたりする。火曜日と土曜日は基本お休みだ、当然無曜日もお休みである。
また、ゴブリン狩りに慣れてきたころ、つい帰りが遅くなり、7の鐘が鳴った後で街の中に入れず、外で一晩過ごす羽目になったのも今ではいい思い出である。それからいろいろ一般常識を調べたのだった。
ちなみに俺の冒険者ランクはアイアンに上がっている、主な依頼は森の中の魔物討伐であり、報酬もだいぶマシになってきている。アイアンランクの代表的な依頼は、次のようなものだ。
・解毒草採取:1束で小銀貨1枚
・魔力草採取:1束で小銀貨2枚
・スライム討伐:1匹で小銀貨2枚
・コボルト討伐:1匹で小銀貨3枚
・ポイズンスネーク討伐:1匹で小銀貨5枚
・ウルフ納品:1匹で小銀貨4枚
・ホーンディア納品:1匹で銀貨2枚
・ワイルドボア納品:1匹で銀貨3枚
基本は討伐依頼で稼いでいて、現在の所持金はだいたい9400ミラル(約94万円)である。
次に現在のステータスを披露しておこうと思う。
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名前:アスラ
種族:異世界人
モラル:248 ↑3up
レベル:9 ↑6up
筋力:29 ( 86) ↑4up
耐久:28 ( 83) ↑5up
敏捷:31 ( 92) ↑7up
器用:52 (154) ↑1up
精神:32 ( 95) ↑2up
魔力:13 ( 38) ↑8up
通常スキル:体術Lv3(1up) 小剣術Lv3(1up) 投擲術Lv2(new) 射撃術Lv1 隠密Lv3(1up) 気配察知Lv2(1up) 異次元収納Lv2(1up) 生活魔法Lv2(1up) 錬金術Lv2(1up) 闇魔法Lv2(new) 風魔法Lv2(new) 詠唱省略Lv4(new)
固有スキル:エアマスター
ギフトスキル:異世界人セット(中) 加護付与 万物鑑定
スキルポイント:0pt
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パラメータは軒並み上がっている、特に元のパラメータが低かったものの伸びがいい。特に敏捷の伸びがいいのは隠密で近寄り、不意打ちで奇襲するという俺の戦闘スタイルに起因するものだろう。モラルが上がっているのは謎だが、もしかしたら魔物を倒すとわずかに上がるのかもしれない。
スキルは投擲術と、闇魔法、風魔法、詠唱省略を新しく取得している。ちなみに、射撃術が戦闘スタイルに合わず、投擲術を取得したため、クロスボウは異次元収納の肥やしになっている。
闇魔法と風魔法を覚えたのは、単にちゃんとした魔法が使いたかったからで、覚えた魔法は次の通りだ。
・闇魔法Lv1『ダークサイト』:暗視の効果で、暗い所でもよく視える
・闇魔法Lv1『ダークミスト』:暗い霧を展開し、一定時間周囲の視界を悪くする
・闇魔法Lv2『スリープクラウド』:眠りの雲を発生させ、対象を眠りに誘う
・闇魔法Lv2『コントラクト』:屈服させた相手を眷属とする
・風魔法Lv1『ウィンドプレス』:風の力で対象を押し返す
・風魔法Lv1『フォローウィンド』:追い風を発生させ、一定時間移動速度を早くする
・風魔法Lv2『ウィンドカッター』:風の刃で敵を切裂く
・風魔法Lv2『デオドーラ』:一定時間対象の臭いを留め周囲に漏れないようにする
攻撃魔法はウィンドカッターのみで、他は補助的なものばかりであった。使える魔法やスキル構成を見るに暗殺者にでもなれと……いや深くは考えまい。ちなみに『コントラクト』はまだ使っていない、魔物とか連れて歩くと目立ちそうだからね。
あとは、詠唱省略をLv4まで取ったのにもそれなりの理由がある。それは、闇魔法と風魔法を覚えた当初は良かったのだが、興奮が冷めてくると詠唱の長さと恥ずかしさに耐えられなくなった為である。
闇や風などの属性魔法の詠唱は、生活魔法や錬金術のそれと異なり、詠唱の構成も違いけっこう長い。
詠唱の構成が、喚起、誓願、指令、魔法名の4小節となっており、例えば風魔法Lv2のウィンドカッターだと次のような感じになる。
「自由なる風の精よ、我が魔力を糧に力を示せ、鋭き刃で敵を切裂け、『ウィンドカッター』」
詠唱省略のLv1は、早口で詠唱ができるだけというもの(魂の修練上では早口の訓練をさせられた。)だが、Lv2からは1小節ずつ省略でき、Lv4になると魔法名のみで発動できるようになる、そのため優先して取ることにしたのだ。スキルポイント15ポイントは結構痛かったが、背に腹は代えられない。
なおスキルポイント消費は、レベルが上がる毎に、1⇒2⇒4⇒8と倍々に増えていくようで、Lv4を取るのに合計15、Lv5なら合計31ポイント必要になる。高Lvスキルを取るのはかなり大変なのだ。
とまぁ、3ヶ月間でだいぶ強くなった俺ではあるが、一点だけ変わってないところがある。ボッチであるということだ……朝飯を食い、仕事に行き、夕飯を食い、そして寝る、この繰り返しの毎日である。
仕事もソロでこなしているため、なんか転生前よりもひどくなっている気もする。まともに話をするのは、宿の女将さんと受付のマーサさんくらいで、プライベートでも逢う相手ともなると皆無である。
依頼を受け始めてから、1ヶ月ちょっとでアイアンランクに上がる事ができたが、いまだにパーティというものを組んだことがない。奇襲中心の戦闘スタイルがパーティ戦に向いていないというのもあるのだが、この国の人間を信用しきれていないというのもあった。
元々、他人に気を許さない性格だったとういのもあるが、ある出来事がパーティを組むのに慎重になる一因となっていた。それは、俺が冒険者ギルドに顔を出すようになってから、1ヶ月もしないうちに主人公っぽいと思っていたゲイル君があっさり亡くなったのである。
実はゲイル君も新人であり、俺と同時期に冒険者登録をしていたのだが、あっさりとアイアンランクになった彼は、すぐに帰らぬ人となった。
それだけならよくある事で済ますこともできるが、武器屋の中古品売り場に、彼が持っていた魔剣フレイムソードが並んでいるのを見てしまえば、殺された事を疑ってしまう。
フレイムソードは冒険者が持ち込んだもので売値は金貨8枚とのことだった。面倒事に巻き込まれないようこれ以上の確認はしていないが、魔剣狙いで殺された可能性もあるのではと思う。
正直ステータス表示のモラルの値も信用できない、どういう行動で増減するかが不明確だからだ。例えば直接手を下せばモラルの値が下がるだろうけど、魔物と戦っている最中に見捨て魔物に殺されるのを待つとかができるかもしれない。そう考えるといろいろ抜け道がありそうだ。
そんなことをいろいろ考えてしまっては、受付のマーサさんには散々パーティを組むよう言われてはいるのだが、現在までなかなか組めずにいるのだった。
31歳にもなって恥ずかしい事だが、どうやって他人を信用すればいいのか判らなくなってしまった……俺は異世界でもこのまま一人なのだろうか。今日も一人で東の森に行く、ソロでの狩は稼ぎは多く懐は温かくなってきたが、心は寒さで震えていた。
お読みいただきありがとうございました。
3ヶ月間の成果や、設定についての説明回でした。
次話からやっとこ話が動き始めると思います。




